【11月デビュー】新馬勝ちピックアップ
皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。
メイクデビューを勝利した馬の中から特に注目すべき勝ち馬を厳選し、レース回顧や評価を行う「新馬勝ちピックアップ」。
今回は2023年11月に行われた新馬戦の中から個人的に気になった勝ち馬をピックアップして参ります。
あくまでも個人的視点による評価となりますので、皆さんの評価や補足事項等がございましたら是非ともお教え頂けると幸いです。宜しくお願い致します🙇♂️
2023年11月11日(土) 東京6R 芝1600m
・アルセナール 牝2
父:エピファネイア
母:サンブルエミューズ
母父:ダイワメジャー
厩舎:木村哲也(美浦)
My評価ランク『B』
スタート後、出たなりの位置ではなく1列前に押し上げて中団を確保。道中の追走や折り合い等も特に問題なく優等生のようなレース内容かに思われたが、直線では追い出してもなかなか加速せず、残り100m付近で手前を変換。すると一気に加速し、完全に抜け出した2着馬を楽々交わす豪快なパフォーマンスでデビュー勝ちを収める。
まずは素質という点において、加速の要因となった残り100m付近での手前替え。これは鞍上の右ステッキが入った瞬間に替えたもので、変換後の加速具合はもちろん、鞍上の指示に対して即座に反応できる操縦性は素晴らしいの一言。加えて、トップスピードに入ってからのフォームには目を見張るものがあり、世代でもトップクラスの素質を持っていると見て間違いない。
続いてレースの内容について、直線における加速の遅さに関しては今後の大きな課題であり、勝ったとはいえ手放しで褒められるものでないのは事実。しかしながら、その課題点を除けばほぼ完璧とも言えるレース内容で、エピファネイア産駒の牝馬とは思えぬ落ち着いた気性、それに起因してか道中もしっかり折り合いがつき、レースぶりとしては前述通り「優等生」そのもの。鼻革を付けていなかった点からも気性に関する心配は現状なさそうで、今後レースを重ねてどのように変化していくのか注視したい。
その他の評価点として、追い切りでの動きは8月に映像を見た時から素晴らしいと感じていたが、今回の最終追い切りではさらに良化。改めて素質の高さは保証できる。
重箱の隅を突くならば、若干左トモが流れている点が気がかりか。ただ、こちらは半姉のラヴェルほどではなく、後肢の蹴り上げが素晴らしい同じく半姉のナミュールよりは少々落ちるといった印象。
2023年11月18日(土) 東京5R 芝2000m
・ジャスティンミラノ 牡2
父:キズナ
母:マーゴットディド
母父:Exceed And Excel
厩舎:友道康夫(栗東)
My評価ランク『C』
スタートしてすぐに好位に付け、道中は終始2番手のまま最後の直線へ。追い出されてからはじわじわとピッチを上げ、迫る2着馬をゴール手前で再度突き放しての勝利。
500kgという馬体重が示すように雄大な馬格を持ち、フットワークも大きく手足も長め。加えて気性も穏やかで、いかにも中長距離が合っていそうなタイプと言える。管理する友道厩舎も中長距離向きの馬を育てる技術は日本トップレベルであり、厩舎の方向性ともマッチしそうな印象。2歳にしてこれだけの雄大な馬体を持っている馬としてはバランスもある程度しっかり保てており、今後の更なる良化に期待したい。
本来、瞬発力勝負は分が悪いタイプだと思うが、それでも今回の条件下(スローペースの瞬発力勝負)でしっかり勝ち切ったというのは一定以上の能力があると判断できる。
以上、2023年11月度の新馬勝ちピックアップでございました。
冒頭でも申しました通り、あくまでも私個人の評価となりますので皆さんのご意見や評価がございましたらぜひお聞かせ下さいませ。
貴重なお時間の中、最後までお読み頂きましてありがとうございました🙇♂️