見出し画像

ホープフルS雑感【出走全頭紹介】


皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。


今回は、木曜日に行われるホープフルステークスの出走予定馬全頭の印象や見解を雑感のような形で書き綴って参りたいと思います。


あくまでも現時点での印象や見解になりますので、レース直前や当日、レース後に考えが変わる事もございます。ご容赦くださいませ🙇‍♂️






①ゴンバデカーブース


首を低くして走るフォームが特徴的で一完歩も素早いピッチ寄りの走法。ラストの3F勝負になれば世代でもトップクラスの能力を発揮するだろうというのが個人的な見立てで、前走(サウジアラビアロイヤルC)で騎乗した松山騎手が「長くいい脚を使う」とコメントしていたものの、縦長の展開や淀みないペースになったらラスト甘くなる可能性も想定しておきたい。
これらの特徴からも距離は恐らくマイルまで。身体が出来上がっていない3歳春頃までなら中距離をこなしても不思議ないが、古馬になったらマイル付近にシフトしているだろう。



②ヴェロキラプトル


頭の高い走法で見た目には素質の高さを感じないのが正直な印象。しかしその一方で、四肢を大きく使ったフットワークにはとても見応えがあり、加えてスタートセンスも抜群。好スタートから好位置に付け、直線長くいい脚を使うキャリア2戦のような競馬がピッタリ合う印象だ。
頭が高いため距離の融通は利かないが、しぶとく脚を使う。他馬と重ね合わせるのはあまり好きではないが、タイプ的には昨年4着のファントムシーフと似たような特徴だと捉えている。



③アンモシエラ


バランスはある程度整っているものの、俗に言う「前捌きが硬い」というタイプ。
フェアリードールの牝系という点も含め、中山内回りコースならば対応自体は可能も、芝ではキレ負けしそうな印象が拭えない。



④アドミラルシップ


この時期の2歳馬としては後肢の蹴りが強く、まだデビュー1戦の身ではあるがスタートの良さは新馬戦同様に保証できる。また、坂路映像や坂ありコースでの走りはまだ見ることができていないものの、おそらく急坂も苦にしないだろうと推測。
うわずった走りをしているのがやや気になる点で、素質そのものはあまり感じないのが正直なところ。センスの良さを生かしてどこまで。



⑤サンライズジパング


馬体の形や推進力のあるフォームは個人的に好みで、素質の高さを感じている一頭
ただ、まだまだ身体を持て余している点やワンペース気味な点を考えても芝の速い時計への対応は正直難しい。今後も芝を使っていくなら、もっと長めの距離でスタミナ勝負に持ち込むような競馬が理想。素質だけなら重賞級。



⑥シンエンペラー


四肢が整った走りで身のこなしからも素質はかなり高い馬。それだけに頭の高い走りがとても勿体ないと個人的に感じている。
デビュー2戦とも素晴らしいパフォーマンスを披露しているが、どちらも直線は馬群から抜け出す競馬で中身も非常に優秀。どこかまだひとクセ隠していそうな印象があるため「すごく良い」とは言えないが、素質と経験値を総合すればこのメンバーでは最上位と言える存在。



⑦テンエースワン


力強さがあり四肢の運び方もとてもスムーズ。ダートで勝ち上がってはいるものの条件次第では芝でも好走可能な適性を持っている。
ただ、走りそのものにキレが感じられず、スピード勝負になると分が悪い印象。力強さもふまえるとダートがベターなのかもしれない。



⑧インザモーメント


とても良いバランス能力を持っておりフットワークも悪くなく、現状は大きな欠点が見当たらない。唯一挙げるとするなら中距離ではキレ負けする可能性があるという点か。
新馬戦を3着とし2戦目で勝ち上がってのG1挑戦となる今回、相手関係的に未知数な部分は多いものの質は悪くないため掲示板にいても何ら不思議ない。



⑨タリフライン


デビュー前の追い切り映像がなく新馬戦のパドックで初めて馬を見たが、そこまで良さを感じなかったのが第一印象。しかし、レースでは出遅れながらも豪快に差し切る強い内容。ストライド・フットワークともに綺麗で雄大さがあり、“走り出せばいい馬”なのかもしれない。
中山2000mへの舞台替わりはマイナスと言わざるを得ないが、この先も含めてどれほどの能力を持っているのか少しずつ探っていきたい。



⑩シリウスコルト


ハミ受けの良さが最大の特徴で、走りの形そのものはとても整っている馬。新馬戦は1200mで下ろしたものの、ゆとりのあるフットワークを見ても距離は今回くらいあった方がいいだろう。
前がやや硬いため広いコースの瞬発力勝負よりも小回りコースでの立ち回り勝負が向いているのは間違いない。あとは地力が如何程か。



⑪ショウナンラプンタ


若干低い体勢のフォームではあるが、フットワークと身体のバランスは一級品
まだまだ完成とは程遠い見た目で「良くなるのは3歳秋か古馬になってから」と思っていたため、前走(東スポ杯2歳S)は厳しい競馬になるだろうと見ていたが、結果は上がり最速の4着。2000mの新馬戦がスタート遅れ、かつ勝負どころでじわじわふかしていくような競馬だった事を考えれば前走(1800m)の内容は相当優秀で、一級品の素質が間違いないものだと確信。
今回は不得手だろうと容易に推測できる小回りコースに替わるが、楽しみな将来のためにも良い経験を積んでもらいたい。



⑫ディスペランツァ


右トモがまだまだ甘く、20日の追い切りでは左の方が(相対的に)強いあまり右へ右へ行ってしまっているのが見て取れる。
前走(京都2歳S)は早めに動いたことでラスト止まってしまったが、それもトモを含めた全体的な緩さが影響しているのだろうと推測。本来は長くいい脚を使うタイプだと思っており、成長すれば前走のような競馬でも最後まで伸び切れるはず。素質そのものは重賞でも勝負になる器



⑬レガレイラ


身体能力がズバ抜けておりポテンシャルは世代でもトップクラス。その一方、デビュー戦で感じた気性面の課題は少しずつクリアしているものの、まだ完全には解消しておらず、牡馬混合の2000m戦で脆さが出る可能性は考慮しておきたい。
前走のアイビーSは結果的に勝ち馬(ダノンエアズロック)が強かった形だが、この馬自身もしっかり脚は使えており決して評価が下がる内容ではない。勝ち負けは別として、2歳のうちに牡馬混合のG1レースを経験しておくのは来春以降に向けて良い事なのではないだろうか。



⑭ホルトバージ


キャンター等のバランス自体は悪くないものの、トップスピードに乗った際のストライドの伸びに明らかな甘さがあり推進力が逃げてしまっているフォーム。改善が必要か。


⑮ウインマクシマム


身のこなしが非常に柔らかく、身体能力の高さは前出・レガレイラの次点と言っても差し支えない。さすがキタサンブラック産駒とでも言うべきか。
前走はデビュー3戦目で“絶対に落とせない一戦”だった事もあっての逃げ切り勝ちで、逃げたなりの修正は必要だが折り合いに不安があるタイプでもないためすぐに修正できるだろう。
未勝利勝ちでいきなりの勝ち負けとなるとどうかだが、このメンバーを1年後に見た時に上位レベルで出世しているのでは。



⑯センチュリボンド


追い切りでの動きに派手さがなく、パドックでも目立ったような見栄えはせず、見た目だけでは褒め難いのが正直なところ。それでも未勝利戦・黄菊賞とレースセンスの良さを存分に発揮する形で連勝しており、個人的には驚きがある。
今までの戦績から言うまでもないかもしれないが、脚さばきの硬さを見ても時計勝負では分が悪い印象。上がりも含め、時計がかかってほしいところだろう。



⑰サンライズアース


※出走取消



⑱ミスタージーティー


体幹の良さがとても目立つ一頭で、矢作厩舎の中でも上位級のそれを感じる。
楽しみにしていた新馬戦は最後の最後にエンジンがかかって何とか差し切る“辛勝”の内容で、この辺りは奥手の血統らしい部分。現状は素晴らしい見た目(体幹)に対する物足りなさを感じてしまうが、身体が出来上がってくれば自然とパフォーマンスも付いてくるだろう。今回の勝ち負けは気にせず長い目で見ていきたい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?