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2024年4月13日の障害レース 中山11R 中山グランドジャンプ


各馬予想

前書き

 オジュウチョウサンのラストランだった2022年末の大障害。
このレースの勝ち馬が、新鋭だったニシノデイジー。
 ニシノデイジーがJGI連勝を目指した昨年のグランドジャンプ。
そのレースで上位に来たのは、3か月前に出走していなかったイロゴトシにミッキーメテオ、ダイシンクローバー、テーオーソクラテス。
 そして、イロゴトシ不在の昨年末の大障害。
制したのは、その年にグランドジャンプ出走していなかったマイネルグロンで、2着には春には障害すら走っていなかったエコロデュエル。
 ここ3回のJGIは、新陳代謝激しく、毎回新しい力が塗り替えてきた。
 で、今回の中山グランドジャンプだけど、ここ3回とは違って、昨年末の1~6着がまとめて出てきた上に、上記に列挙したような、新興勢力と呼べるほど勢いを持ってここにやってきた馬がいない再戦ムード。
 JGI初出場組で、セブンデイズやブラックボイス、オールザワールド達ぐらい勢いのある馬達はいないと思う。
 であれば、昨年末の上位勢にイロゴトシが加わっての人気上位馬達の闘いで、
 ・エコロデュエルが内ラチに近い枠。
 ・その外にマイネルグロン、すぐ隣にビレッジイーグル。
 ・ジューンベロシティも比較的内枠。
 ・ニシノデイジーが7番枠。
と、枠の配列までも大障害の時と似てるのであれば、距離や内外周りの変更はあれど、ほぼ同じような展開・結果になるのではないだろうか。
 今回、昨年末の大障害1~6着馬と、昨年のグランドジャンプ勝ち馬の計7頭以外は相当しんどいと思うので割愛します。

1.マイネルグロン

 前回の阪神スプリングジャンプでも思ってた事で、この馬が大敗するのは、悪い飛越が続いて自滅じゃない限りは、かなり限られたシチュエーションになると思う。
 マイネルグロンが、他の馬のペースに最後まで付き合ってしまい、ドスローの瞬発力勝負になった時だけだと思う。タガノエスプレッソがオジュウチョウサンを破ったあの形。後は新潟JSでアップトゥデイトが負けた時みたいな形。
 で、そういう形になるのかというと、まず石神騎手がそれをさせないし、この馬は自分で動いて自分の領域に他を引きずり込んで叩きつぶすことが出来る力を持ってる。他に付き合ってやる必要がない。
 今回も力でねじ伏せてくるはず。

2.ニシノデイジー

 大障害にスプリングジャンプと、マイネルグロンに真っ向勝負を挑んでかつ大敗していない。自分の中でどんどん評価が上がってる馬。
 ここ2回と違った戦法で挑むのか、3度目の正直でもう一度ガチンコしにいくのかは楽しみで、仮に後者だとしても、暮れの大障害のように、マイネルグロンには負けても、そこまで築いたリードで後続から粘り切る力はあるはず。
 昨年と違って、良馬場で五十嵐騎手。前走も含めて、他のコースでは頼りないところはあれど、大障害コースでは何故か強さを増してくる。
他が大障害コースで強みを削られる分、この馬の良さが活きるのかも。

3.イロゴトシ

 昨年の覇者。その反動なのか、秋以降は精細欠いてしまったけど、平地を叩いて連戦で使って来れた。
 別に良馬場ではダメなんて事はないだろうし、水郷でミスがありながら立て直して重馬場でも錚々たる相手をちぎり捨てるぐらいの力がある馬だという事なのであれば、自分も王者だというところを見せてくれるかもしれない。
 ただ、それが叶う状態にあるかどうかが不安で、去年は最終追切はCWで確りやってた。これは障害未勝利を勝った時や、軽めだったけどペガサスJS3着の時も同じ。
 今回は坂路かつかなり軽めのタイム。最終追切が坂路なのは今回だけじゃなくて、去年の初障害戦や休み明けの東京ジャンプステークスでもやってるけど、どちらも4F55秒切るぐらいにはやってた。前走のスピカSでもそれぐらい出してきてる。
 スピカSを叩いてるのと再輸送になるから軽めにしたというのであればまだいいけど、出せない理由があるのならと思うと。

4.ジューンベロシティ

 昨年は帰厩間もなくの参戦で重馬場の中、後方のまま。
 年末の大障害は、着いて行こうとして止めたのが仇となって、前との差が拡がってしまい、自身も障害で脚をぶつけてしまうミスがあって前を捉えられず。
 西谷騎手だから、早々に諦めて流すだけになった可能性もあるし、森騎手に替わって前進は大いに期待出来る。
 ただ、昨年末の大障害で、前に着いて行ったとしたら、同じような脚を使ってもっと良い結果が出せたのかどうかは少し怪しい気もしてて、逆に脚を使ってしまって最後伸びなかったかもしれない。
 また、前走の負けが、この馬が去年見せてきたパフォーマンスからすると、高田騎手がちょっと乗れてないというところを差し引いても、たった1kg差でブラックボイスを捉えられず、タイキフロリゼルよりも終いが遅く最後差を詰められてるのは結構不満。
 ここに出てくる人気馬達と勝負する馬なら、前走の相手ならねじ伏せて欲しかったなという思いがあって。
 展開を読んで勝負所を見極めるのに長けた森騎手の真骨頂なるか。

5.エコロデュエル

 ご存じ粗削りのダイヤモンド。今回は後半置き障害コースに変わる事がプラスになれば良いけど、逆に最期の直線に障害が待っているので、そこで一旦エンジンをふかし直すようなミスがありそうな別の不安も。
 前走も、最終障害を跳び終わった後に、一旦ロックユーに詰められるシーンがあって、そこからまたエンジンかけて突き放してたので、スタミナは十分あるのにギアが重たいような走りをするから、最終障害までに先頭に立つぐらいの勢いが欲しい。
 草野騎手に負けないぐらいガシガシ追って、制裁覚悟の魂のムチ連打まで決める小野寺騎手とマッチすれば。エコロデュエルの豊富なスタミナが先に尽きてしまうならもう仕方ないぐらいに。
 関東の推しは金子騎手で、関西の推しは小野寺騎手。不意に訪れた千載一遇のチャンス。中山は成績奮わない騎手だけど、数年前に直前の乗り替わりでタガノエスプレッソに騎乗した植野騎手は、それまでJGIで3着以内が無かった。周りが、植野騎手に替わるならと評価落とすのを見ていて、舐めんじゃないよと応援したら、初めての3着以内。それを皮切りに、レオビヨンドとマイネルレオーネで3連続3着を決めた。
 あの時みたいな感動を再び。ひとつ上のステップに行く良い機会になりますように。

6.ダイシンクローバー

 昨年は狙って3着来てくれたけど、その時にも理由は書いたけど、この馬のベストは固定障害直ダ、直芝なら上がりがかかるレース。
 昨年は雨でチャンスが出来たと思ったけど、今年は良馬場。
 マイネルグロンが早くから先頭に立って、他が追いかけてズブズブのレースになるようなら目が出てきそうだけど。
 また、この馬は叩いてよくなるタイプで、実際障害入りしてから休み明けは成績良くなく、2年前の秋から昨年の京都ハイジャンプまで、心配になるぐらい使い詰めたのに大崩れせず重賞制覇まで果たした。
 転厩で環境が変わった事も含めて、休み明けでの参戦は、この馬にとっては不安だし、大障害の時とは違って大外枠を引いてしまった。
 高田騎手が乗れてないというか、消極的なレースが多いかなというのも気になる。

7.ビレッジイーグル

 前走◎。いつも通り、前哨戦で買い、本番でヒモの買い方は変えない。
 ただ、暮れの大障害からメンバー変わっていない事を思うと、マイネルグロンとニシノデイジー相手に自分の競馬を貫いて勝負して、あわや3着残せるかもと思わせた昨年末のレースがかなり強さを感じたので、その時を再現するような3頭で他を突き放して、後ろに脚を使わせるようなレースになれば、今年は面白いかもしれない。
 昨年は重馬場での逃げでしんどかったし、一昨年は最終障害手前までは食らいつけていた。
 中山の3勝は、前走3連覇を決めたペガサスジャンプステークスで、今回と同じ外回り。
 暮れとは違って、最後にバンケットが無く、後半置き障害で多少なりスタミナの消耗を減らせて、直線に最終障害がある事で、後続の追い上げが一旦止められるなら。

印と買い目

◎マイネルグロン
○エコロデュエル
▲ニシノデイジー
★ジューンベロシティ
△イロゴトシ、ビレッジイーグル

3複フォーメーション
◎ー○▲★ー印
(直前までオッズとにらめっこ。馬連や3単を買い足すかもしれません。)

 冒頭でも書いたように、昨年末と同じような展開・結果になるのでは、というところで、印も昨年末の着順に倣う形になりました。
 かき乱してくるとしたら、昨年末にいなかったイロゴトシと、ジューンベロシティ森騎手の存在。
 この2頭がどこに割ってくるかなという感じになりました。




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