見出し画像

【技能別】子どもの英語教育

先ずは、日本で暮らしていく上で英語教育をどうするか。
英語をやらせたい、でも…
スクール・教材〇〇万円!?オンライン15分ワンコイン!?
え~んどうしよう…となっていませんか。

まず「英語を勉強」という言葉
私にとっては抽象的な表現に聞こえます。
まずは「あなた(親)にとっての英語教育」ってなんですか。

子どもの英語習得の目標を
「外国語としての英語」か「母語話者に近い英語(英会話)」どちらにフォーカスするかで方針が変わってきます。

外国語としての英語
学校教育【文法・文型重視】

子どもを持つ親として、誰しもが一度は頭に過った人もいるのではないでしょうか。「子どもの英語教育、どうしよう…」。
その理由として、日本の教育が英語教育を強化し始めた背景にあるのではないでしょうか。

日本では英語の先行学習が2018年度からすでに始まっており、段階を踏んで小・中・高の英語教育が強化されていきます。新学習指導要領で2020(小)~2021年度(中)英語教育の教科書が新しくなったようですが、中学校の内容はというと、小学校のうちに英単語を600-700語程をやっている前提で授業が始まります。

私の時代は、中学1年で「Hello! My name is ……」のようなスタートだったと記憶しています。

私が思うに、日本が英語教育を強化してくれるなら、とりあえず「読む」「書く」の2技能で好成績を維持すれば大学・就職・日本の生活は問題ないでしょう。それに準じた塾や教材で知識を補填して好成績を目指せます。

なので幼児の英語教育も英検を視野に入れた文法や文章を組み込んだカリキュラムが多いです。小学校低学年で英検5,4級合格!というキャッチコピーです。(会話は別料金や別コース)

ただ、学校教育は文法重視の傾向にありますから、出来ないわけではありませんが自由なコミュニケーションには繋がりにくいですね。

(近い将来4技能全ての評価になりますが、さまざまな学生が混じる学校教育で同じゴールは期待できませんので、ここではあえて文法文型重視の区別をしています。)

※現在デジタル庁・文科省などのGIGA構想においてオンラインでの活動が活発化されていくため、外国語への関わりがもっと身近になる方向でカリキュラムには変わっていくと思われますが、あくまで就学以降の話しです

母語話者に近い英語
英会話【コミュニケーション重視】

私たちが英語を学校教育(主に文法重視)を受けるのと、コミュニケーションのツールとして学習するのは当然違います。

英語圏ネイティブの10才児はすでに1万以上の語彙力があると言われています。未就学児から子供に高額な英会話を習わせる親は、中学に上がるまでに1万以上の語彙を覚えるポテンシャルを秘める子供たちに、日本の学校教育の600-700語で終わらせるのはもったいないと感じていると思います。

ネイティブやそれ同等の先生と会話をしたり、同教室の子供同士で自然と英語力を高めていくことは、ネイティブに近い英語脳の発達に活かされていきます。コミュニケーションの中でのインプットアウトプットにて、日本語と英語の違いを体感し、自己修正を繰り返すことで最終的に英語を習得していくことができるのです。

柔軟に言語習得ができるとされる年齢(臨界期)までにこれらの習慣付けが出来ることが理想ではありますが、英会話スクールに週に数回通うだけでは不足です。少なくとも非スクール日にも家で英語を使う時間を確保してこそ習得に繋がるのです。

それこそが多くの親を英語教育の方針を悩ませる要因となっているのではないでしょうか。

それに、学校教育とは逆で、「聞く」「話す」は発達するのですが、学校の試験や英検・TOEICなどで高得点をとるとなると、また別の課題となります。英語で話せるけど「be動詞ってなに?」という具合です。

最近でも、帰国子女の子どもが塾に通って英検を受験をするのですが、ことごとく不合格だったという事例を聞きました。

つまり、日本において、ほとんどの家庭は学校教育の方(文法重視)を選択しているはずです。

インターナショナルスクールという選択肢

国際結婚(特に配偶者は英語圏)で日本に住んでいると必ず飛んでくる質問があります。それは、”こどもはインターナショナルスクールに入れるのか?”(昨日も、職場にて中途採用で来たスタッフに早速聞かれました…)

確かに、血液型や星座を聞かれるのと同じ確率でこの質問が来ることを考えると、日本人の頭の片隅に「英語教育」への意識が根強く、その機会がある人(子供)はどのようにして英語を習得させるのか、という事は話題としては現実的だし、質問を通して自分に置き換えられるかなど興味の沸く話題となりますね。

それに、親の親族とのコミュニケーションの為、または将来そちらの国に行く必要があるなら英語を習得するためには英語圏の人と生活させる必要があるのでは?じゃあ日本のどこで習得するのか。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をすべて兼ねたインターナショナルスクールが近道だろう、という連想から前途の質問に繋がるのでしょう(あくまで理由の一つですが)。

でも、インターナショナルスクールって一般の日本人家庭が簡単に入学できるものではありませんよね。費用も…

臨界期までにどの道を選択するのかが重要

歌手の宇多田ヒカルが、英語でメール打つ方が楽だし簡単、と言っていたのを思い出しましたが、幼少期からアメリカでの生活が長かった人は、彼女の様に英語の能力が高く、流暢に話せたりもしますよね。

私の友人である日本人夫婦は、仕事の為アメリカで育児をしていました。その子供は帰国してから社会人になった現在に至るまで日本語が上手に使えません。周囲や両親とは日本でも英語で会話をしながら暮らしています。

「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能の中で、臨界期までに習得がしやすいのはもちろん「聞く」「話す」です。未就学児の時から親や周囲の言葉を模倣することから始まりアウトプットをして自然に習得していくので、身に付きやすいです。

ウチの選択は…

長くなりましたが、ウチが選んだ英語教育は、まずはひたすら目・耳からの刺激重視!で「聞く」「話す」に重点を置きました。
つまり「母語話者としての英語」

なんちゃって…
初めからそのプランで教育に力をいれたような書き方になっていますが…別記事にも掲載した通り。

日本で普通に生活するように、英語を交えて放置していたら、英語の刺激が強くなってしまい英語での生活の方が子供にとって心地よくなってしまった。だけなのです…

前述したとおり、日本で義務教育を受けるにあたり、学校教育に必要となる2技能「読む」「書く」は、将来的にやらざるを得ませんが、ウチはそれだけではなく、英語を外国語としてではなく、父の母国語を継承する言語として習得してほしいと思うようになったのです。


ここまでの話は、日本で子どもに求める「英語教育」をいくつかの視点で区別してみました。情報に溢れ、教材や学校がたくさんある中で、何を選び、どこをゴールにするか、子ども自身で自分の方向を見つけるまででいいので、親が足場を整えることが大切ですね。
当たり前のような内容でしたが、情報が溢れすぎると、たまに迷子になりませんか。一度考えるきっかけになれば幸いです。

あなた(親)にとって「英語教育」とは上記のどの分野に当てはまりますか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?