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【JAL】残された海外フェア《ヨーロッパ編》生き残れ、修行僧達よ!!

皆さ~ん、こんちは(^^=)/

JAL海外発券において、残された良いフェアを知りたいとのリクエストをいただきました。

題して「生き残れ、修行僧達よ!!」

「ソウル発ヨーロッパ行き料金」の全てを公開します。

始めにフランス・パリ「CDG」行き料金をどうぞ!!


皆さんにフェアを紹介する前に、GDSとキャリアサイトの料金が合致しているか、高額になる原因や日本発・他国発との競合をしています。

近年JALはアベイラアビィティがタイトになっています。
利益重視型に移行しているのは国内線の料金仕様の変更と同じです。 

JALは欧米系・ANAと比べても遅れているんです。
なぜANAのフェア改革が早かったのか?

それは、UA(ユナイテッド航空)と真っ先にジョイントフェアを打ち出したからです。
チャプタ11後のUAは、世界中のフェアを大改革しました。
航空運賃に強い僕でもフェアの入替担当者を称賛したいと思ったほど潰しにかかりました。

話がそれますが、とても大事な事なのでお話しします。

当時UAは台北・香港・バンコク・シンガポールと、残っていたアジア線を全て運休にしました。
日本から飛ばす権利の枠「スロット」を獲得するのは簡単ではありません。
「以遠権」と言う「日本を経由し、第三国のアジア」へ飛ばす権利を保持するには、金のかからない方法を取るしかないのです。

マージしたコンチネンタルのシェアーズは自社開発なのでPNR作成時のフィーは提携会社へ流す同族経営のようなもので、他人に金は流れない。
より稼ぎを大きくするには、経費削減が目標。
当時、UAと全く同じ便を持っていたANAは、JALが断ったスターアライアンスへの加盟の御礼をしなければならない。UAのアジア線を全てANA便で飛ばすよう指示されたんです。ANAに負担させて自社の権利を守る作戦です。

*ANAの表現は「増便・路線拡大」

*UAの表現は「ジョイントでアメリカのどこへでも、ネットワーク拡大」

このジョイントフェアが出て直ぐに僕は「ルールファイル」を読み漁りました。
そこには恐ろしい文言があったんです!!

「TC3からTC1」、アジアからアメリカへのフライトでは・・・

「日本⇔アメリカ」のフライトは、「アジアから日本線」で使ったキャリアと違うキャリアを使わなければならない。

勘のいー方は、お気づきでしょう。

アジア線を全てNHに持たせてダブルデイリー・トリプルデイリーにさせた後では、このルールを適用するとアメリカ路線は必然的にUA便しか乗れなくなる。

更に、フェアファイルを細かく検証すると、
NHのビジネスラス「BK-Z」UAの最安ビジネスクラス「BK-P」が同価格に設定されていたんです。
当時はweb予約が主流になった頃で、最安値から表示されます。
何をどうしても、トランスパック「太平洋路線」はUAのフライトしか出てこない。
今の日本が米国属国なのと同じなんです。
他人様の財布に手を突っ込むだけでなく、鷲掴みで奪われる。

JALマイラー用に説明すると、JALの「BK-D」とAAの「BK-I」が同料金なんです。流石はアメリカ、素晴らしくクレバーです。

即フェアデスクに報告しましたが
NHは変更したくても何も出来なかったんでしょう、変化はありませんでした。

僕は、NHもUAも両方やっているのでセグメント毎の積算の使い分けをするれば得が出来るので、それ以上追及しませんでした。

JALマイラーの皆さん、AAはアジア路線を持っていませんでした。
それ故に、JALは腰の重いフェア担当者が行動するまで放置状態だっただけなんです。

如何に大らかな環境にあったかが手に取るように分かります。
経営破綻後のCAやPのステイ先のホテルの質を落とす、現地滞在を2泊から1泊に減泊する、タクシー送迎を高速バスにする。
このような目に見える経費削減の取り組みは、株主・年金減額者へのアピールでしかなかったんです、それもほとぼりが冷める一年間だけ。

そんな背景から「JAL」はCMB発を閉じたものの利用者の少ないヘンテコフェアを放置していたんです。

では、航空業界の歴史を学んだところで、

早速フェアを解説しましょう!!

先ずはパリ行きです。

「エコノミー70%積算重視」・「プレミアムクラス重視」・「ビジネス125%積算重視」の方々、それぞれにとって最善のフェアにリマークスしています。

次に「MAD」行きです。


何故、JALオフラインであるマドリードなのか不思議ですか?
ヨローッパ行きの殆どは「ルート制」フェアです。
更に、先程説明した通り、フェア担当者が大らかなので、
「どの都市へも同額設定」なんです、流石ですネ。

と言うことは、ヨーロッパへのゲートウェイ、
直行便がある都市へはJAL便であり、そこから乗り継ぐ必要がある。
もう分かりますよネ「片道一便タダ」で付くんです。
美奈さんが大好きな無料で、ステータスでラウンジだって使えちゃう。

対象方は、マイルバックキャンペーンもあるのでコンボも楽しんで下さい。




キャンペーンに対応出来るように「UG可能なBK-K」にもフォーカスしてあります。




次に「ポルトガル・リスボン行き」です。
MADと比べて如何ですか?
全く同じですネ!!

こちらの2都市を例にしたのは、ウィーンやハンガリー・ドイツの地方都市と比べて距離があるので「TPM」、稼げるマイルが多くなるからです。
飛びながら・撮影・編集するのが結構しんどかったんですが、
皆さんに多角的に見てもらい、発想の転換に貢献出来れば幸いです。

次は、マイラーには人気がないでしょうが、
「価格重視派」の方へ「BK-N」です。


これは、客寄せパンダ的要素が強いので、空席があるかが問題です。
セールと言う「善意を装った高額運賃への誘導」のようなものです。
こういうケースについて
はてなブログ・noteの「知って得する!国際航空券の仕組み」に記してありますので、この格安「BK-N」を知るにはとても良いと思います。

次に「100%積算のBK-B」
時間がなく、修行日程が取れない・年末年始に家族で安く取りたい・UG狙い・キャンペーン狙いの方は、日本発と比べてもかなりお得で「ほぼ確実に予約が確定出来る」ので良いと思います。

〆にもう一つお見せしましょう。
「条件良く・ちゃんと観光したい方」用に、ヨーロッパ地方都市プラハ「PRG」料金です。


他の地方都市も同料金なので、観光を兼ねたい方は参考にして下さい。

ワンワールドはインターユーロ(EU内のフライト)に強くないので、乗継時間が空いてしまうケースがあるのと、経由する空港によりビジネスクラス・ファーストクラスの税金が高額なケースもありますので、その辺の微調整も念頭に経路を選んで下さい。

ルート制フェアは、あらかじめルートが決められています。


webサイトで希望の経路・クラスが出ない場合は電話で予約してもらうのが良いでしょう。提示されない経路については予約作成手数料は免除されます。 係員が困っていたら「ルートファイルに経路が指定されている」ので、その行程通りで作りたいと伝え、希望の予約クラスで検索してもらうととてもスムーズです。

希望クラスがない場合は、ソウル発でも日本発でもこのような料金になってしまいます。

因みにこちらは「BK-J」のフェアをクォートしています。

このような陳列商品だけを売ってしまう。
航空会社がフェアを隠したい最大の理由です。

見せられているもの、聞かされているものが全てなのかは、
情報と根拠が必要です。それらを収集する手間と時間を惜しみなく使う行動は、自分の為になります。
経験と実績を積めば誰でも極められる分野ですので、普段の買い物で競合するのと同じ要領と考えて下さい。
敵がなかなかのやり手でアライアンスというグルを組んでいるだけ。
企業として運営しているので危険はありませんから、武器は「正論」が最適です。

今回は、少し踏み込んで盛沢山の内容にしてしまいましたが、
初心者の方もたった一度、作って・飛んで・積算を確認すれば簡単に感じると思いますよ。
電話ひとつで売り手が助けてくれる、空港・ラウンジ・機内・アライバルゲートと常にサポートスタッフがいる環境って凄い事なんです。
是非チャレンジして下さい!!

次回は、「生き残れ、修行僧たちよ!!」の続編を頑張って作りますので、お楽しみに!!

動画もアップしましたので、お時間のある方は参考にして下さい。



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復活後の記事はブログカテゴリ【2023】に入れてあります。

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