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【知って得する!航空券の仕組み改訂版❹】

皆さん、こんちは(^^=)/

マイラー・ホテラー歴30年以上、複数社のラフタイム
ステータスホルダー極上うなぎ。です。

今回は、【知って得する!航空券の仕組み改訂版❹】
「知って得する!航空券の仕組み」❺)です。

このシリーズでは、初心者を中心とした航空券の仕組を解説します。

中級者・上級者の方は、基礎の再確認・ご自身のテクニックとマニアの多角的視点を比較して観ていただけると幸いです。

初心者の皆さん、既にこのシリーズを4つ勉強されて「仕組みと視点」を理解されてきたのではないかと思います。
今回、僕はクリーニング屋さんです。
旅行業界の最大の曲者、強敵である代理店という、
皆さんから預かったシャツを丸ごと洗いしょう。
袖や襟の汚れ、ボタンやステッチの縫製・強度、ほつれがないかまで確認します。

かなり踏み込むので覚悟して下さい。

僕も覚悟を決めて、資料作成と加工、比較すべきポイントを精査し
丸5日間掛かりました。
隠れたシミや色褪せがありますので神経も使いました。

そこまでするのは、皆さんにお見せするのが一番の理由ですが、
代理店を使わないという自己判断の正当性の確認と、徹底的に検証する事で旅行の都度、代理店を選択肢から除外するという時短と効率に繋がるからです。
嫌になってサヨナラするにも、徹底的に納得してれば後悔しません。
納得された皆さんも自信を持って大事な一歩を踏み出せます。

では、簡単に前回の復習から一気に行きましょう!!

スペシャルセーバーという「予約クラス Z」の料金が設定されていて、
価格は「49400円」、JALは国内線を「片道8000円・往復16000円」で追加可能でした。

前回の動画を出した「2023年9月」の「日本/ベトナム」の
燃料費は「片道9200円・往復で18400円」となりm合計料金は57430円でした。



行程確認で重要視するポイントがあり

*予約クラスが希望するものかどうか

*4桁便の他社運航によるコードシェアではなく「JAL自社便」かどうか

*直行便か経由便か

*日本の出発空港と到着空港「羽田か成田か」

そして積算マイル数でした。


「繁忙期である年末年始」にもこの「Zクラス」が設定されているのかを検証しました。


その結果、「最安値」を課題にすると、
往路共に「ハノイ経由」になり、料金は「160210円」です。




次に「往復直行便」の最安値を選択し、

予約クラスは、
「往路Mクラス・エコノミースペシャル」
「復路Mクラス・エコノミーセミフレックス」になり、

料金は215990円になりました。






「Z」と「M」の差は7段階です。
「Lクラス以下全て」の予約を受け付けていないので「Mクラス」になる。
ここで重要になってくるのは、広告では「お得な運賃の適用除外日はなかった」事です。皆さんが年末年始等の繁忙期は「高い」と耳にする理由は、料金を釣り上げるのではなく、7段階高い設定の運賃にしか空きがないという意味なんです。繁忙期に10万円上乗せするわけではなく、クリーニング屋さんも忙しいので薄利のスタンダードクリーニングは受付終了して、利益率の高いデラックスクリーニングしか扱わないんです。



そして、JALの混雑状況がどの程度なのか・売り方を変えているのかの比較として、同日程でANAの料金を出しました。

往路「Qクラス」に対して、復路は「Wクラス」というかなり低いクラスの組み合わせで合計金額139030円、JALとの差額は8万円。
どちらでも良い方は8万円を別で使いましょうという結果でした。






今回はここからが本題です。
先ずは、みんな大好きスカイスキャナーの泥を落とします。
「JAL / ANA」と同日程で最安タブを選択して料金を出しました。

検索時点での最安値は68815円で、往路はべトジェットの直行便で
復路はキャセイパシフィック(CX)の香港経由便です。


ANAは153541円です。
出発・到着空港共に「羽田」がANAの最安値になるようです。
後ほど全てを比較するので、この153541円を覚えて下さい。


次にJALです。
合計金額211092円になり、こちらも「出発・到着」共に「羽田」です。



では次に、JALとANAの料金を何種類持っているのか調べます。
全商品408件中「3件」だけのようです。

「JALのみ、ANAのみ」の行程では、
皆さんに紹介した先程の2件の料金が全てのようです。
と言うことは、ここは各社の空席状況の中で最も低いクラスで取れる一種類のみ提示している事になります。
「変更可能」や「キャンセル可能・払戻可能」な運賃を選べない仕様になっています。




では、この料金が本当に各社の最安値かを検証します。
先ずはJALからです。

往路12/29の「羽田発」直行便は、106,350円。
予約クラスは「Mクラス」になります。
マイル積算率は70%です。

復路の1/3の「羽田行」直行便は、105690円。
往路同様に「M」になります。
マイル積算率は70%です。






合計金額は212040円です。
燃料費は「片道11000円」で往復「22000円」。
航空保険特別料金は800円になります。


エコノミークラスで20万円は安くありません。
「M」クラスの料金の位置付けを見る事にしましょう。
チケットのベース価格はJALでは13番目の「182000円」に設定されています。

ここで「Mクラス」より高額に設定されている

16番目「Xクラス」
17番目「Rクラス」

にフォーカスします。


「X」クラスは「ディスカウントビジネスクラス」で積算率は70%です。
料金は「205000円」で「M」クラスとの差額は「23000円」です。
片道「11500円」でビジネスクラスに乗れる料金が設定れています。
皆さんは、ビジネスクラスは好きではありませんか?

「R」クラスは「プレミアムエコノミー」で積算率は100%です。
料金は「214000円」で「M」クラスとの差額は「32000円」です。
皆さんは、ビジネスクラスより高額なプレミアムエコノミーは好きですか?

100%積算ですから、
「30%」分の「マイルとFOP」が料金に載せられているのでしょうか?




では、次にANAを同日程で料金検索します。

往路12/29「羽田発」直行便で「87850円」です。

復路は1/3「羽田行」直行便で「67690円」です。

合計金額「15540円」と出ました。



内容を分析しましょう。

往路は「Q」クラスでマイル積算率70%です。

復路は「V」クラスでマイル積算率50%です。



ここで燃料費にフォーカスします。
前回の動画では、燃料費の違いによる航空会社の運賃差額訂正マジックを
発見しました。
「9/30発券分までのJALの燃料費は往復18400円」に対して
「ANAは16000円」で差額は「2400円」でした。

今回のJALの燃料費は「往復22000円」に対して
ANAは「往復19000円」です。
差額は3000円に拡大しています。



では、JAL同様に「提示されたクラス」の料金の正当性をを検証します。
往路Qクラスに「38000円」追加で、

「YOU!! プレミアムエコノミー乗っちゃえば!?」

のオファーがあります。



誘いに乗ると予約クラスは「E」クラスになり、合計金額は193540円です。




では、タリフ(運賃表)を見てみましょう。

9番目「Qクラス」の往復料金は143000円です。

15番目「Eクラス」の往復運賃は214000円です。

QクラスとEクラスの差額は「71000円」となり、
片道の差額は「35500円」です。
ANAからのオファーは「38000円」でした。
少しぼったくられてるのでしょうか?



こちらは運賃ルールの12番、サーチャージに関する項目です。
「サーチャージ」とは便利な言葉で、姿・形を変えて色んな所に登場します。こちらは、業界用語で「フライトサーチャージ」と呼ばれるもので、
「路線・便・出発空港」など、航空会社が好きに定めたところに設定されるものです。ルールを読むと赤線部分に「NH891便は2500円追加」されると記されています。皆さんに質問です。
プレミアムエコノミーとの差額「35500円」に「2500円」を足すと幾らでしょう?


こちらは、ANAの東京発「SGN」行の料金です。

もし、往復プレミアムエコノミーの「Eクラス」で確保すると

「214000円」です。

マイル積算率70%のディスカウントビジネスクラス「P」クラスで
予約作成出来れば「220000円」となり、差額6000円でビジネスクラスです。



それでは、スカイスキャナーに戻り、料金比較です。
JALに対しては約1000円、ANAに対しては約2000円安く設定されているようです。
やはり、webで提示してきた「JAL-Mクラス往復」、
「ANA-QとVクラス」の料金を参考にして安さを餌にしているようです。





両方は大変なので、代理店がJALのフェアに対してどんな罠を仕掛けているのか僕が「おとり」になってみましたのでご覧下さい。
最安値の「Gotogate」の罠に掛かってみます。
「1000円の安さ」を追究しましょう。



早速「フレキシブル航空券」という「約38000円」高額な料金が記載されています。その隣には目を引く綺麗なブルーで「カスタマイズ」ボタンがあります。先ずは「カスタマイズ」をクリックします。


カスタマイズとは、「付加サービス」のようで3種類用意されています。1つ目が「スタンダード」。

*プレミアムサービス

*SMSによるフライト情報更新

が付加サービスとして用意されていて「1426円」です。
1782円から割り引かれていますが、理由は記されていません。
ちょっと得した感はありますネ。



次に「プレミアムサービス」が3306円で、「チェックイン」が追加されています。webチェックインを代行してくれる事を意味してるんだと思います。
こちらは、強くオススメされているので、僕たちには注意が必要な罠と判断出来ます。


3つ目が「プレミアムプラス」で4908円です。
「予約番号のSMS送信」と「フライト遅延補償」が追加されています。


「プレミアムサポート」の内容を詳しく調べると、
優先通話キューとあります。
キューとは「queue」のスペリングで、何かを待つ時の「列やリスト」という意味です。電話をした時に優先接続してくれるようです。
SMSによるフライト情報更新も優先電話もどの航空会社にもあるサービスなので、JAL直接予約なら必要ないサービスです。


次に「プレミアム」には「チェックインサービス」が追加されています。
チェックインを他の人に任せるサービスは恐いです。オフラインでも処理されると記されていますが、チェックインをしてくれても、裏を返すと客がオフラインでは受け取れません。
空港にいてチェックインカウンターで荷物を預けるにボーディングパスを発行してくれるので意味がありません。又、恐らく24時間前にチェックイン処理をするのでしょう。万一、業者のチェックイン処理が遅い時、通信障害時にはこちらが困ります。


そして一番高額な「プレミアムプラス」は「予約番号」を教えてくれるようです。本気でこんな事にステータスを感じてるのでしょうか?
皆さんご存じでしょうが、航空券を予約作成して「予約番号」を教えてくれないキャリアはありません。一番持ってないといけないものです。
大分泥が取れてきました。


では、目玉としている「フレキシブル航空券」を洗剤を投入して水洗いしてみましょう。


24時間前まで「日時」の変更が出来るようです。
変更不可の料金なら、お得度がありますネ。
その際に片道でも往復でも、航空会社の変更可否に関わらず変更に応じるらしいです。変更の際に「運賃差額」が発生する場合の差額調整はあります。
変更時に「高額な予約クラス」しかない場合は、その差額は発生するという意味です。


次に、キャンセル保証が用意されています。
払戻を「現金ではなくバウチャー」で戻すようで、
価値は90%に減るようです。次回の予約に使えるバウチャーになるようで、
LCC同様に自社消費をさせる目的です。
「片道21140円」なので「往復42280円」になります。

次に、「気軽に取消保証」です。
こちらは現金で返金してくれるサービスです。
「片道27597円、往復で55194円」になります。
この「キャンセル保証」金額と「気軽に取消保証」以外の料金を払い戻ししてくれるようです。

付加サービスが沢山あって読み解くのが大変ですネ。
僕も頑張ったので、皆さんも、もうひと踏ん張りです。
ここまでを、JALの「M」クラスのルールと比較する必要があります。
この運賃は「5日前」までなら1万円で変更可能なようです。
払戻は不可になります。


「フレキシブル航空券」と「気軽に取消保証」を付加した金額は、
「304638円」です。


そして、キャンセル保証を付加すると「347898円」です。


これで決済画面に進もうとすると、「座席指定」を勧められます。
JALから解放されているAGTモードの空席が表示され、「通路・窓・バルクヘッド」で料金に違いがあるのか全て調べましたが、どこを取っても3200円均一です。
片道3200円、往復6400円です。
指定した席に「UG」記されているのは「アップグレード」の意味ではなく、
「UNAGI / GOKUJO」のイニシャル表記です。





ここまで進んでも、まだ続きがあります。
病気やケガ・家族が病気の際の保険があります。こちらはJALがZURICH(チューリッヒ)と提携しているのと同様に、
どこかの保険会社と手を組んでるんだと思います。
以前に「別の動画」で説明しましたが、ここに記されている、
「重大なインシデント」と「ファミリーエマージェンシー」の際は、
航空会社は無料で変更・キャンセルに応じてくれます。「病気の治療費ではない」ところが無意味です。


緊急医療・医療費保険は別にあり、6271円です。
保証金額によるでしょうが、クレジットカード付帯の保険がある方は保証金額で検討されると良いと思います。



こちらは、JALが経営破綻した時のフライト保証のようです。
前回の経営破綻でも、信用喪失を防ぐ為にJALはフライトキャンセルはしませんでした。遭遇する確率はかなり低いので、こちらも必要ないと思います。


紛失手荷物サービスもあるようです。
特別機内食の指定もあるようですが、これは「代行サービス」です。
JALのweb予約で無料で指定出来るのでこちらも不要です。



こちらが最後です。
やっと、尋問から解放されます。
内容詳細は分かりませんが、VISAサポートがあり12149円で設定されています。


初めての海外旅行だったり、全く知識のない方、心配性の方が全ての付加サービスを追加した際の料金が「398619円」になります。
提示された「1000円」割引だったものが、いつの間にか「約2倍」に化けました。そして、行程表には「予約クラス」が一切記されていません。



相手は手ごわく、頑固な汚れでしたネ。
水洗いして大分汚れを落とせたので、乾燥させて一気にたたみ掛けましょう。
Gotogateが出している「安心チケット398000円」はJALにあるんでしょうか?
最安値を条件に導いた「212000円のMクラス」は、

*有料で変更可能

*キャンセルは不可でした

フェアの「固有名詞を読むとEconomy Special」になっています。
その隣に提示されているのが、「7500円高額なSemi-Flex」です。
「変更無料」で「払戻可能」になっています。



復路も同じかどうかの確認が重要です。
往路同様に「7500円追加」の「Semi-Flex」を選ぶと
「変更無料」で「キャンセル」も可能なチケットになります。

JALが固有名詞を使って言いたいのは

*「スペシャル」はキャンセル不可・変更は有料で可能

*「セミフレックス」はキャンセル可能・変更は無料

と言う事らしいです。

航空会社は、

「変更される可能性があるなら7500円追加ですよ」

とか、

「キャンセルも受ける事が出来るようになります」

などと、オペレーターさんは言いません。

聞けば答えてくれます。

又は、「キャンセル可能・変更可能な料金の最安値で予約をお願いします」

と言ったように、こちらで指示を出さないと勧める事はしませんので知識が必要になります。

webで予約完了させてしてしまう場合は、安さだけで選んでしまうと、

JALの文字のみの主張は、僕達が読み解かないといけないものなんです。

この点に目をつけたのがOTAというモンスターです。

近年彼らが台頭してきてるのは、情報弱者に焦点を当てる事で利益を拡大しているからです。
JALやANAの料金にしても最安値しか提示せず、更に小銭程度の割引を餌に客を釣り上げたら、纏わりついて親切を装ったふりをして不安をあおる。
付加サービスがあたかも自社の誠意の基に成り立っているかのような「安心サービス」なんて文言を並べ立て、よってたかって攻めてくる。




彼らが有料にしてるサービスの中には、航空会社の無料措置もあります。
この汚いやり方自体は、情報弱者に対する商売なので商品化するのはクレバーだと思います。
しかし、スカイスキャナーを異常に好評価して無責任に勧める人が多く、
実際に騙されて購入してしまう人が多いところが切ないです。

人様に進めるのであれば、その仕様と知識を極めて、
良いところと悪い部分をきちんと説明すべきです。
受け手の捉え方なので、自分で見極められる人や、見極めてるつもりの方は構いません。
世の中には、特に日本人は素直な方が多くいます。
一人でも多くの方が、
この記事・動画で学ばれて使い分けが出来るようになったり、罠に掛からなければ幸いです。

長くなってしまいましたが、皆さんから預かったシャツは綺麗に仕上がりましたでしょうか?
今回は、かなりの時間をかけて誠心誠意まとめまた大切な作品です。
この比較の勉強は、一度だけでも取り組むべき重要課題です。
動画を通して皆さんにお伝え出来る事を嬉しく思います。

「重大なインシデント」と「ファミリーエマージェンシー」について、
ファエルールから抜粋して日本語訳も付けましたのでご覧下さい。


多角的な視点で見ると隠されている様々な意図を読み解く事が出来ます。

皆さんは航空会社で検索した料金の詳細と「他のクラスの料金と条件の違い」を必ず検証して下さい。

修行を目的としている方はポイントにフォーカスする為、「予約クラス」が重要になります。

時間がなく予算面で余裕のある方はビジネスクラスを購入する方がお得な場合があります。

次回は、そこにフォーカスして料金と航空券の知識をより深めます。

動画を作成したので、お時間がある方はどうぞ!!

楽しんで頂けましたら、ランキングに貴方の「アナタのとまほ~く♪」をぶち込んでネ!!

復活後の記事はブログカテゴリ【2023】に入れてあります。

【 極上うなぎ。ブログ♪ 】

【うなちゃんねる。♪ YouTube動画】

【 極上うなぎ。note♪ 】

極上うなぎ。

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