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kindle版「中原中也全詩鑑賞」第10巻の見出し付き目次を紹介します。


昭和12年(1937)1月9日から2月15日までの短くはない期間を、中原中也は、千葉市にあった中村古峡療養所の精神科および神経科へ入院しました。

入院中に書き残した日記が、平成11年(1999年)、中村古峡記念病院(旧・療養所)で発見され、「療養日誌」と呼ばれています。

中原中也全詩鑑賞10では、前号からの続きで「草稿詩篇」から43篇、「療養日誌・千葉寺雑記」の5篇、「草稿詩篇(1937年)」6篇の合計54篇を読みます。

<草稿詩篇(1933年〜1936年)続>

│322│月下の告白/「在りし日」を歌う流れへ
│323│別離/3歳のトラウマ
│324│「山悲しい歌/羊の歌」出版のころ
│325│(海は、お天気の日には)/快晴のち強雨
│326│(お天気の日の海の沖では)/アウフヘーベン
│327│野卑時代/野蛮開発
│328│星とピエロ/道化調詩篇群
│329│誘蛾燈詠歌/生と死のシンボル
│330│(なんにも書かなかったら)/何をくよくよ川端やなぎ
│331│(一本の藁は畦の枯草の間に挟って)/一本の藁、一粒の麦
│332│坊や/誕生と死と
│333│僕が知る/乾した鮑
│334│(おまえが花のように)/初恋の一つ
│335│初恋集/噛んでやりたい
│336│月夜とポプラ/死の使者
│337│僕と吹雪/貝のメタファー
│338│不気味な悲鳴/ランボーの倦怠
│339│十二月の幻想/深夜の警笛
│340│大島行葵丸にて/夜の甲板から
│341│春の消息/元気のない詩人
│342│吾子よ吾子/心が痛い
│343│桑名の駅/焼きハマグリ
│344│龍巻/「四季」同人
│345│山上のひととき/荒くれる世間
│346│四行詩/うたたねする町の人
│347│(秋が来た)/高級画用紙の淡彩
│348│雲った秋/1935年の三角関係
│349│夜半の嵐/死を想う
│350│雲/感傷詩か恋愛詩か
│351│砂漠/デンジャラス
│352│ある一夜分の歴史/一日ある一瞬
│353│小唄二編/暗い題材リズミカルに
│354│断片/百年後の恋
│355│暗い公園/ハタハタと鳴る葉
│356│夏の夜の博覧会はかなしからずや/「文也の一生」の続きに

<療養日記・千葉寺雑記>

│357│(丘の上サあがって、丘の上サあがって)/野外作業
│358│道修山夜曲/星降る夜
│359│(短歌五首)/涙ふいてよ母さん
│360│泣くな心/ひょっとこ踊り
│361│雨が降るぞえ/さよなら!療養所

<草稿詩篇(1937年)>

│362│春と恋人/横浜の「桃」
│363│少女と雨/白日夢の時間
│364│夏と悲運/廊下に立たされた記憶
│365│(嘗てはランプを、とぼしていたものなんです)/最終詩
│366│秋の夜に、湯に浸り/最期の詩

これで、「中原中也全詩鑑賞」全10巻の見出し付き目次部分の紹介は終わりです。


花の色が移るように、中也の詩も千変万化しますね!
最後まで読んでくれてありがとう!

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