アークナイツオンリー(6/3開催AiS#2)で買った本の感想(漫画系)

1.よねぞう様

・パラスの内面を非常に深く掘り下げた本です。私自身パラスの苛烈で戦を愛しつつも、故郷の為に生きるという面が非常に好きなので、そういった面が全面的に出ていて物凄く心に響いた作品でした。パラス第一資料にサルカズ傭兵との別れが書かれているのですが、その内容においてパラスが抱えていた怒りの感情を独白と表情で強烈に表現しているのは流石の表現力だなと思いました。ドクターを介し互いの信頼を確認し合った二人ですが、二度と会う事は無いんだろうなという切なさと、それでも相手を思う気持ちはずっと続いていくんだなという明るいラストが本当に最高でした。ここだけの話、海外版「カントリーロード」が故郷を強く思うパラスの様で個人的イメージソングだったのですが、よねぞうさんはFE風花雪月の「フレスベルグの少女」をイメージしたそうです。なんならカントリーロードをモチーフにパラスの漫画Skebで依頼しようと思っていた所でしたね。それを超える物を今回の本でガッツリ出されたので無事成仏しました。


2.具様

・イベント「塵影に交わる残響」を超えロドスに勤めるようになったエーベンホルツのお話です。第四資料+昇進記録を読んでいると更に深みが強まる沁みるお話でしたね...。具さんの鋭くも寂し気な瞳の描き方がエーベンホルツに見事にマッチしていて、クライデも優しく可愛らしさがありながらも友人を見る目に芯がある雰囲気がとても良かったです。秘録が気になりすぎてWikiで読んでしまったのですが、第四資料の最後の一言がエーベンホルツが前に進めたことがわかる一言で、この一言を漫画に込めたかったのかなあとふと思っていました。巫王がエーベンホルツに語りかけてくるのなら、音色を通してクライデと話すこともきっとできるだろうな...。表紙も箔押しの高級感ある素敵なイラストなので、塵影イベが好きだった人は是非手に取って欲しい本です。


3.えて様

・えてさんお馴染みの龍門本ですが、今回は原点に立ち返ろうという事で真っ白な表紙に、チェン、ホシグマ、スワイヤーの3人が初めて近衛局として出会う始まりのお話がメインでした。姪っ子という縁故採用、腹の中に何かを抱えた社会人、肉体労働とは程遠いお嬢様、3人の様々な第一印象から徐々に一つの組織として、そして内心を語る事が出来るようになる関係性に至る展開がとても良かったです。セリフ回しや表情の微細な変化が、沢山作品を作り上げてきたえてさんならではだなと思いました。漫画が凄く良いのは周知の事実なのですが、あとがきの内容と熱量が本当に良いので、是非ともあとがきまで読んで欲しい...。

4.とこりのわ様

・クルース本とイフリータ本を買いました。クルース本は寒芒クルースがフェンやA1との思い出を夢の様に思い出すというお話でした。寒芒クルースのプロファイルを読んでいたからこそわかる目覚まし時計や、のちにテープに発展する戦術ロープ等、プロファイルに繋がる描写がある戦闘シーンがとても良かったです。夢のシーンは蝶が飛ぶ様子も相まって文字通りの「胡蝶の夢」と言った雰囲気でした。ウユウの珍しく深く眠っていた問いかけに対し、「楽園の夢」と返すのも切なく非常にオシャレな台詞回しで素敵でした。
・イフリータ本はサイレンスの笑顔を思い出す為に温室に行くお話です。つい最近イフリータの過去が詳細に描かれた公式漫画が有りましたが、それを読んだ上でこの本を読むとイフリータの優しい内面や、サイレンスがイフリータを守るために常に険しい顔をしている細かいバックストーリーが読み取れて、忠実な原作へのリスペクトが1コマ1コマから凄く伝わってきました。表情がコロコロ変わるポデンコら温室メンバーも可愛らしく、最後の優しくイフリータを抱くサイレンスが本当に素敵でした。最後の4コマは思わず私も噴き出してしまいましたね...!

・どちらもタイトルのモチーフにした楽曲だそうです。もし本を買ったけどまだ聞いてないって人は是非聞いてみてください~。
どっちも凄く良い曲!!!!


5.すとあ様

・既刊購入済みなのでトランプとコピー本を購入。トランプの感想は前回の感想Noteにあります。(トランプの委託販売本当に助かりました...!)
サイエンスジャンキーバーサーカーことソーンズと、そんなソーンズに入社初日どころか入社用書類を出しに行くところでエンカウントしてしまったムリナールのお話でした。本の薄さに対してギャグの濃度が濃すぎて、ソーンズの科学的ヤバいポイントの原液を流し込まれているようでした。これが20Pあったら統合戦略のシリアスにも影響するところだった。ムリナールが嫌な事を断れるようになったかどうかがロドスに馴染んできたかのサインなのかもしれない...。断る姿をマリアが見たら感動して泣くかな...。


6.汐月えく様

・お品書きのツイートがもう消えてしまっていたのですが、既刊とコピー本が販売されており、既刊は購入済みだったのでコピー本のみ購入しました。(かなりの突貫スケジュールとの事で…お身体ご自愛ください...。)
チェルノボーグから救出され、何もわからないままロドスの人員配置を任され、クロージャと共に色々視察に回るドクターのお話でした。アーミヤのドクターに対する信頼の強さ、そしてそのアーミヤの選択を最大限尊重するケルシーの心情、クロージャの気さくで可愛らしい面が沢山みれて良かったです。ケルシーがクロージャを早々に回したのも、クロージャなら記憶喪失のドクターに対し適切な対処が出来るだろうという見込みだったら、また別の信頼関係の表れって感じで素敵ですね。あとがきを見るに続きがあるかもしれない...?楽しみではあるもののお身体だけは気をつけてください...!


7.とりはむ様

・既刊は二つとも購入済みだったので新刊のみ購入しました。外勤中雨に遭遇してしまった二人、雨が好きなリスカムと毛量の関係で苦手なフランカのちょっとした幕間って感じのお話でした。他愛無い会話からちょっとした言い争いになり、リスカムが少しだけ悲しい顔をしてフランカが折れる...。コンビを組んでから何回も同じことを繰り返し、少しずつ絆が深まり今に至ると思うと何気ない1コマも趣深く感じます。表紙のイラストやギャグチックな4コマ漫画、今回の話を描くために描いた雨合羽リスフラと全編通して可愛らしいとりはむさんの絵が見れてとても素敵でした。


8.もすけ様

・期間購入済みなので新刊の「私の鳥かご」を購入。音楽祭にて様々なオペレーターのサインを見たシャイニングは、リズに対しナイチンゲールとしてのサインを考えるように提案するお話でした。ナイチンゲールの純粋無垢な可愛らしさが全面に出つつも、それを受けるシャイニングの独白が余りにも対照的で複雑な気持ちになりましたね...。タイトルが私の鳥かごなのは、過去に自身を押さえつける為に閉じ込められた檻から、今はシャイニングと言う自身を守り止まり木になってくれる優しい鳥かごのような存在が居てくれるという事だと嬉しいですね。シャイニングもそんなナイチンゲールに心を救われ守られていると考えると、対比構造になった表紙がより一層深く素敵に見えます。


9.やまかっぱ様

・アイリーニ本とシーの本を購入しました。成り行きでスカジとスペクターと一緒に飲む事になったアイリーニ。ギャグチックかな~と思いきや、狂人号で語られたスカジの背景や、自己と言う存在に悩む面々を紆余曲折あったスペクターが助言をする等、狂人号を超えた先の友好関係が描写されててとても良かったです。友人の話を逸らしたり、山削った話を逸らしたりするスカジも大変可愛かったです。
・シーの本はシーに絵の依頼をしにきたドクターだけれども、プロフェッショナルのシーはどんな小さな依頼でも絶対に手を抜かないのでなんか凄い事になっちゃったぞってお話でした。自身を理解し絵に思いをのせられていると思ったシーでも、時には止まって心の整理をするべきなんだというドクターの一言で、また少し夢を見るシーの物悲しくも少し吹っ切れたような雰囲気が素敵でした。4足歩行のクムヒツの威嚇ってどうやるんだろ。レッサーパンダみたいな感じだったら良いけど、口めっちゃ縦に伸ばして来たら怖いな...。


10.シキネ様

・画中人イベが自身のトップ3に入るぐらい好きなイベントなので、以前非常に参考になる考察を上げていたシキネさんの本を購入。洪炉示歳、画中人、将進酒の3つの春節イベントを、漢文や仏教の教えを参考資料とし、作中における単語やセリフ、そして行動を紐解いていくという考察本です。全て文字の本なので、中身の詳細な部分を語ってしまうと問題になってしまうのでかなり大まかに感想を書きます。まず初めに参考文献の範囲が凄すぎる...。有名な李白、孔子の名前はもちろんのこと、古代中国における組織の在り方や、病が伝承の中で形を変え獣に変わった話など興味深い話が沢山読むことが出来ました。読みやすい語り口だったので、読んでみると普段小説等を読まない私でもスラスラと読み進める事が出来ました。大陸版に置いてアークナイツの元ネタ考察は「舟学」と呼ばれかなり盛んに情報共有されてるらしいですね...。羨ましい...。
個人的に凄く好きだなあと思ったポイントはやはり画中人におけるサガの明鏡止水に関わる考察です。イベントでのあのシーンでサガが凄く好きになったので、自身が好きになったポイントをあそこまで丁寧に読み解いてくれるのはこんなにも気持ちいい物なのかと認識しました。


11.私信(イベントの感想やら。読まなくても大丈夫)

・また雨か~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!!!!!!!!

・まあ天候なので仕方ないですが...。それに入場するころにはほぼ止んでたので、ビショビショの傘振り回して建物内に入場する事なくて良かったです。本当に!!!!!!

・ノアの休日が数か月前にあったとは言え、新刊が沢山変えてとても良かったです。ただあとがきとかTwitter見てると数名、連続徹夜の突貫作業みたいな人も数名居たのでちょっと複雑な気持ちでもありました。夏コミは当日凄く熱いと思うので、今回みたいな徹夜はかなり危険なので本当に気を付けて欲しい。

・ちなみに私は待機列で何故か先頭になってしまい、ナイトメアの札を高々と掲げて待機してました。じゃんけんで順にキャラのカードを引き、その後キャラを元にくじ引きをして順に入るという物だったのですが、1段階目のじゃんけんでまさかの一人負けし、最後にカードを引いたため最後に入場させられるんだぁ…。ってめちゃくちゃ絶望してました。2段階目のくじの出目が良くて結構前側で入れたのは本当にラッキーでした。センキューナイトメア。

・絶対に欲しい本は全て買えましたが、ブース回って並んでるな~後で買おうかな~って横切ったブースが次回ったころには売り来てたのが2件程あり、それだけは悲しかったですね...。またの機会に買いましょう...。

・これ以上自分語りしてもしょうもないのでこの辺で切り上げておきます。次のイベントはコミケですけど、熱に弱いオタクなので通販でいくらか買おうかなと思っております。オペサスはどうしようかな...。流石にちょっと遠いけど、行きたい気持ちもある。前後に連休取れそうなら前泊で行こうかなぐらいの気持ちで居たいと思います。