アークナイツオンリー(9/24開催AiS)で買った本の感想

1.えて様

・夢常
・画中人~将進酒を通したニェン、シー、リィンを中心とした本でした。無限に近い時を生きる龍と、テラの生きる人々の思いと別れが詰まった切ないお話が多かった印象です。表紙の和紙の質感や、作品を読んだ後に見える裏表紙が最高です。えてさんなりにストーリーをかみ砕いて、自身の知識と思いを込めた作品に作り上げてるのは流石だなあと思いました。それにしても最後の数ページが本当に辛い...。我々が物語のキャラクターに一喜一憂出来るのは彼女らが画中人だからなのでしょうか、それともこの感情さえも外から見て一喜一憂する人が居るのか。考えても仕方ないですね。

古來聖賢皆寂寞
惟有飮者留其名

・私の姉が結婚します!
・タルラ×アリーナ、チェン×スワイヤー本です。本編辛かったので幸せな二次創作助かる。こちらの本は夏コミで販売されていたものですが、インドア人間なので夏コミには行きませんでした。新刊合わせて取り置きしていただき大変感謝...。こちらも表紙への拘りが凄いです。クリア素材のタイトルページに、カラーイラストページが乗ったオシャレな装丁が素敵です。欲望のままに描かれたとありましたが、内容が甘々で全体的に幸せな雰囲気が漂っていて本当に良かったです。まさに筆者のパワーをひしひしと感じました。


2.よねぞう様

・Good bye, see you again
・R6Sのブリッツとリスカムの別れを題材にした小粋なコミュニケーションの話でした。作中においてもフランクなブリッツと、真面目なリスカムとの丁度いい温度感の絡みが最高ですね...。1コマ1コマのリスカムの表情の移り変わりや、それを見守るフランカやR6S小隊の言動や表情も見ていて面白かったです。以前タチャンカの話をSkebで依頼したぐらい、よねぞうさんの描くR6S×アークナイツの解像度が高いので今回手に入れられて良かったです。


3.汐月えく様

・エリートオペレーターハイゾクキロク
・ブレイズとドクターメインのお話でした。ブレイズのプロファイル第二~第四までの流れを汲んだ内容で、ドクターのセリフが昇進記録の内容にも引っかかってくるブレイズを知っているほど楽しめる本でした。ゲーム本編でもエリートオペレーターという名前に責任感を持ってるからこそ引き立つ魅力があり、その魅力を静かに落とし込んでいるのがこちらの本といった印象でした。細かい点ですが、ブレイズの耳が感情によってぴょこぴょこ動いてるのが可愛らしかったですね。


4.とりこ様

・春夏秋冬恋せよ乙女
・アンジェリーナを皆で応援する本でした。春夏秋冬様々なシチュエーションでドギマギするアンジェリーナが見れて幸せですね。絵柄が可愛いらしい方なので、アンジェリーナの女の子としてのイキイキした表情とマッチしていてとても良かったです。サブキャラのウタゲ、クロワッサン、スズランなども大変可愛らしかった...。個人的には春のドレスアンジェリーナが一番お気に入りです。


5.スイカ味様

・雨のち晴れ
・アンジェリーナが主人公の苦悩と立ち直りの話です。と言いつつもフランカメインの話も合って個人的には嬉しいサプライズでした。夢の中で夢を見るフランカ、夢が夢である事に気づくメタ的は演出や、起きたフランカの顔がほっこりする優しいお話でした。後半はトランスポーターという職業故、人との関りが切れる事に悲しさと自責の念を感じてしまうアンジェリーナの話でした。クロワッサンの行動が常に見守ってる姉御って感じで良かったですね...。それにしてもこの方の描く漫画は初めて買いましたが、物語の構成や台詞回し、キャラクターの表情にコマ割りと一介の同人作家とは思えない技量を感じました。


6._てつや様

・妄想記録002 荒野特殊作戦編
・ヘビーレインが好きなので現地で購入を決めました。内容はイベントストーリー「遺塵の道を」の前日譚というか、現代組の妄想話って感じでした。楽観的だけど信念と熱さがあるシーシャと、真面目で引っ込み思案だけど同じく信念が強いヘビーレイン、二人の間を埋めつつ大胆に事を起こすビークルの相性が凄く良かったです。アクションシーンの躍動感が本当に凄いですし、裏で何かを隠している登場人物達の表情のいやらしさが繊細でしたね。個人的にはビークルに食べ方を教授しているヘビーレインの表情が素の可愛らしさがあってお気に入りです。


7.ざさ様

・Estrellita!(エストレリータ!)
・タイトルはスペイン語で「小さな星」を意味する単語らしいです。小さいけど誰よりも元気で回りを明るくするテンニンカにぴったりの言葉のチョイスで素敵ですね。本の内容はそんなテンニンカと仲の良いエリジウムとソーンズの短編集。誤植ネタを持ってきたギャグもあれば、それぞれの誕生日オムニバス、テンニンカのちょっとダークな話があったりとボリュームたっぷりでした。コスメの話と、最後のテンニンカの夢の話はカラーの使い方がオシャレで特に印象に残ってます。エリジウムは軽率に人に化粧を施して失恋モブオペを大量に生み出してそうだな~...。それもまた良し(?)


8.滑車様

・箱舟小話
・やる気に満ちたアーミヤが表紙のオムニバス本。コメントが無慈悲。ひたすらギャグかなあと思っていたら最後に激重シリアスが来てビビっちゃいましたね。ギャグはどれも面白いですし、キャラの表情との合わせ技がどれも良かったです。でも本当に1ページもアーミヤが出てこないとはね...。ミャ...。

・箱舟小話2
・聞かせられない...。プラマニクスには...。(丸聞こえ)今回もキレのあるギャグがたくさんあって面白かったですね。フリフリズィマーみたいな突発的な可愛さがあったり、濁りをひたすら耐えるスズランみたいな普段とのギャップで笑わせてくるのも良かったです。

・徒然ナイツ
・温度感的には箱舟1に近いオムニバスでした。1Pだけで勢いが凄いギャグもありボリュームが凄かったです。美味しいマシュマロを作るタルラと、Y談サルカズが個人的にお気に入りです。フォリニックに当たってたら医療知識からくる専門用語溢れたY談が聞けたかもしれませんが、これは全年齢本なので安心してください。それにしてもシリアスが重たかったですね...。


9.nite様

・蓼食う虫も好き好き
・グイグイ行くホシグマと、心配をかけまいとちょっとオロオロするチェンのお話でした。表紙の印刷に凹凸があってオシャレで高級感があり良いですね。色々な人に対してオロオロするチェンが沢山見れて、新鮮味のある話の展開で読んでいて面白かったです。チェンはどこまでいってもホシグマ、バグパイプに頭が上がらなさそうで、可愛らしさが全面に出た話の内容と絵柄の可愛さが合ってとても良かったですね。


10.三ノ輪すきゃる様

・ヴァルポ小隊極秘任務
・ススーロに対しスズラン、ヴァ―ミル、シャマレの3人で色々サプライズを考えるお話でした。表紙のアニメ塗りっぽいススーロが鮮やかで目を惹かれます。照れ照れするススーロの表情や、罪悪感に苛まれてヴァ―ミルをチラ見するスズラン等可愛らしい喜怒哀楽が沢山見れてとても良かったです。序盤の髪を整える仕草がオチに繋がっており、最後の1コマまでほっこりする内容で優しい気持ちになれるストーリーでした。


11.とこりのわ様

・猫とアレルギー
・自身の強さに自信が持てず四苦八苦するジェシカの話でした。先にあとがきの話になってしまうのですが「猫とアレルギー」という曲があるらしく、今この曲を聞きながら感想を書いています。緊張で上手く戦えないジェシカ、小さな後悔の連続が積み重なりパンクして、周りを頼って成長していく...。アレルギーがあって猫に手を伸ばすかを悩む歌詞と、自責の念から前に進めず躊躇してしまうジェシカがマッチしている気がします。初めて聴く曲だから筆者の解釈違いだったら申し訳ないね...。「怪獣の腕のなか」という曲も勧められていたので今度聴いてみたいと思います。

・退屈しのぎ
・ロドスに入院(入社?)した直後のフロストリーフと、彼女に向き合いづけるミルラ、転機の機会を与えるヴィグナのお話でした。こちらも「退屈しのぎ」という曲があるそうですが、公式で上がってる動画が無いので今度Spotifyも探してみようかな。フロストリーフを患者として思うが故に寄り添ってあげれないミルラと、感染者であり元傭兵であったヴィグナの触れ合いの描写がとても良い...。ヘッドホンを付けるようになるまでの流れを汲んだ優しいストーリーでした。個人的にはパフューマーが結構出てて嬉しかったです。


12.しろあき様

・いちみと!
・キアーベ一味の学パロ本です。作中でもかなりフリーダムで男子校みたいなノリで会話しあってるので、学パロになってもあまり違和感がないですね。やんちゃ坊主で目立ちたがりなキアーベ、手芸に料理上手と女子人気が凄そうなアオスタ、無気力に見えるけど割とアグレッシブなキアーベのバランスが良いです。ちょっと本筋からズレますが、背景やモブの描き込みが凄いのでこの学パロにかける熱量がとんでもないのが伝わってきましたね...。

・Scene!2
・文字通り命を削って生まれた本との事。無理はしないで欲しいけど出たら頑張って買います。プロファイルを内容から生まれたショートストーリーをまとめたオムニバス本で、世界観の解像度やオペレーター間の人間関係がグッと広がる最高の本でした。偶然か結構プロファイル読み込んだオペレーターの話が多くて、個人的に大満足の内容でした。特にヘビーレインの話がお気に入りで、二人の間をミッドナイトがスッとサポートするのが流石ホストだな~って思っちゃいました。


13.とりはむ様

・黒鋼雑報
・BSWメインの4コマです。上司にロドスでの生活や職務を報告するという形で4コマが始まりますが終始ギャグなので楽しく読めました。リスカムのどこまで行っても苦労人なところが可愛らしいですし、天真爛漫で空気が読めようで読めないバニラの変化球がとても良かったです。それにしてもバニラのドスグロちゃんが戦闘に出れるぐらいデカくなったら、異格バニラとかきてしまうんでしょうか。ポンペイみたいなの召喚出来たらどうしよう...。なんかバニラが実際にしてそうな妄想になってしまった。


14.具様

・Wait for spring with you
・タルアリ本ですがまず表紙の時点で凄いです...。表紙が実はクリア素材でして、それをめくるとタリアだけが残されるという構図が凄い。本編8章での1幕の日常といった内容ですが、最後のタルラのセリフからアリーナが春を越せなかった事実だけが残るのが非常に辛く、本編に対する解像度の高さに感服する綺麗なラストでした。一コマ一コマの背景の細かさや、タルラを見るアリーナの表情の繊細さがとても綺麗で、だからこそ最後の無邪気な満面の笑みが心に刺さります。そして裏表紙にある小さな文字が余韻を更に強くする、最初から最後まで愛と熱を感じる良い本でした。


15.すとあ様

・騎士様”拷問”の時間です
・ウィスラッシュがムチムチに縛られて、ブレミシャインが分解とニアールを天秤にかけるお話です。実際そうなんです信じてください。冒頭数ページの傷つきながらも凛とした表情のマリアと、Lancet-2を目の前にして好奇心バリバリ子供心全開の表情のギャップが可愛らしく、マリアのコロコロ変わる表情だけでも楽しめちゃう素敵な本でした。続くプラチナもIQ3位の凄い表情していて面白かったですね。職業柄年の近い友人が居なさそうなので、ああいった拷問(?)が本当に効きそうで良いオチだな~と思いました。家に帰って本を読んでいるのですが、おまけペーパーを現地で読んでたら帰りがてら中華街行ってたかもなと思うぐらい興味が惹かれる内容だったのでこちらも大変素晴らしかったです。


16.もすけ様

・もしも私が記憶を取り戻したら
・今回販売されてた本は既に購入済みだったので、こちらのコピ本だけ購入しました。ニア―ライト後のナイチンゲール(リズ)の独白の様なお話でした。記憶喪失が記憶を取り戻した時、空白を埋めていた人格はどこかへ行ってしまうのか、どこかへ行かなくても戻った記憶が凄惨な物で今まで通りの表情が出来なかったら、苦しみつつも未来に希望を持ちたいという感情が表情から伝わってくるちょっと切ない本でした。Pixivに全文上がるらしいので、ニア―ライトイベでナイチンゲールに興味が出た方は是非読んで欲しい作品です。


17.ヌ様

・アークナイツファンアートブック
・ポスターと表紙のアブサントに惹かれて買いました。アブサントの白い肌にグレーの髪、そこに映える赤い目が好きなので表紙一発買いです。イラスト本全体の感想としては、瞳を各キャラの特徴毎に描きわけていたり、影の色合いが暗色以外に明るい色を差し込んでエナメルっぽい質感を出したりと、キャラに合わせた小さな変化の積み重ねがオリジナリティある絵柄に繋がってるな~と感じました。


18.ガーヴィニ様

・学園箱舟Vol.2
・Vol.1は既に購入していたので新刊のみ購入しました。学パロ衣装アレンジイラスト本で、それぞれに合った衣装を選定してるのがとても良いです。プラマニクスにブレザー、テンニンカにセーラーと、確かに似合いそうなチョイスを的確にしてるのが作者のデザインセンスの高さがうかがえます。学生だけかな~って思ってたら、最後に思わぬサプライズと最高のアレンジが来たので喜んじゃいました。黒ストで助かる命はある。


19.ぽこおたぬ様

・オペレーターとおようふくの本
・テーマごとに衣装をデザインした立ち絵&一枚絵で構成されるイラスト本でした。ゲームに実装されてるコーデが同じテーマで他のキャラクターにもあったら...みたいな感じです。ただ作者が一からコンセプトを考えた完全オリジナル衣装もあり、どちらもデザインの完成度に一枚絵の凄さと見開きの満足感が凄く高いです。オリジナルデザインならアビサル組の神聖な雰囲気あるドレスが気に入っています。モノクロを基調としながら、金色のラインが入った飾りが全体の統一感を出してるデザインが素敵です。ゲームから出展されてるデザインなら、サンプルにもあるロサの「傑作」から着想を得たデザインですね。特にズィマーのデザインは本当に素敵です。男性よりの衣装でガラッと雰囲気を変えつつも、ショートパンツで足のラインを大胆に見せるデザインが気に入ってます。


20.ノラ様

・ShioSai
・アビサルメインのイラスト本です。様々なシチュエーション、表情、衣装の一枚絵が沢山詰まっていて作者の愛が猛烈に詰め込まれた感じがして幸せです。手足をスラっと長く描かれるのが特徴的な絵柄の方ですが、その描き方が題材にベストマッチしていて自身の長所を最大限に活かしていてその辺のチョイスも流石だなと感じました。個人的な印象でしたが、ミステリアスな表情や、儚げな表情を描かれているイメージが強かったので、笑顔満点のスペクターの絵は可愛らしさが際立って見えて強く印象に残りました。



21.Fujisaki様

・SAUDADE
・モノクロ表現を突き詰めたレユニオンキャラクター達のイラスト本になります。サウダージと名付けられただけあって、何か胸に抱えてるかの様な独特の表情に、キャラの内面を表しているかのような反対のページが想像を掻き立てられます。よく見ると登場ステージが描き込まれてるので、ステージ攻略した時の感動や、ストーリーを進めた時の辛さや哀愁を思い出してしまいますね。後半は過去のタルラ、アリーナ、イーノとサーシャ、ナインが描かれており、アリーナとタルラに至っては希望に満ちた優しい表情をしているので、本編の結末との差で少し辛い気持ちになってしまいますね。偶然かもしれませんが、そんな気持ちになる事を予見したかのタイトルがオシャレで効いてきます。本編と関係ないですが、まさかのパック梱包されてて渡された時!?!?!?みたいなリアクションしそうになりました。パックにもイベントの日が書かれてたりと細部にまで拘りが感じれるので、こちらも大切に保管しておきたいです。


22.私信

・横浜産賀ホールってドコだ…?って困ってましたけど、横浜産貿ホールでした。ごめんねタクシーの運ちゃん。

・あいにくの雨でしたが、ほぼ霧雨みたくなってたので特に気にはしませんでした。敢えて言うなら傘を指すためにもうちょっとスペースが欲しかったです。

・イベントは大変面白かったです。今まで参加したアークナイツ即売会は、何かしらのイベントの一角や、コミケでの島の一部って感じだったので、純粋なアークナイツオンリーは熱意が段違いで凄かったですね。

・優先して手に入れる本を買って回ってたら、それ以外のサークルは既に焼け野原になってたのが心残りですね。私自身の計画性の無さが問題なので、次回参加する際はもっと綿密に計画立てて参加したいです。