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ラットの部屋んぽ〜ラットのストレス解消〜

部屋んぽの必要性

迎えたての頃は警戒してストレスになり危ないので、最初の1〜2週間は部屋んぽは控えます。
また体がまだ小さい頃も思わぬ隙間に入ってしまったりすることがあるのである程度大きくなってからが良いでしょう。
ラットが生活に落ち着いてきたら、健康のため、積極的に部屋んぽさせましょう。

ブリーダーによればラットは本来狭いところが好きな動物なので、基本的には一定のサイズのゲージの中だけでの生活でも健康に生きられるそうです。
しかし飼ってみるとラットには思いっきり運動しないとストレスがたまるようで、健康を考えると部屋んぽは飼う上で必須になってくるかと思います。

タイミングと部屋んぽにかける時間

・夜行性なので、夜になると元気になります。その辺りで出してやりましょう。慣れてくるとゲージの出入り口を覚えるので、飼い主が近づくと出入り口で出してアピールをします。
・できれば毎日出してやりましょう。30分程度でも良いです。
・若い頃は長い時間遊べますが、歳をとってくると長時間では疲れすぎることがあります。様子を見て、ラットが疲れてそうだったら早めに終わりましょう。
・ラットが大人しく寝ていたりするようであれば多少長い時間出していてもOKです。起きた時に戻してあげましょう。

部屋んぽ前に気をつけたい点

危険な場所に行かないように部屋を整理する。

ラットが手が届かないようにしたいもの
・通電しているコードがあるところ
・人間が手が届かない家具などの隙間があるところ

何かあった時に素早く対応ができるよう、手が届かないところには行けないようにしましょう。
ペット用の囲いなどを使っても良いと思いますが、ラットのジャンプ力は全盛期だと立っている人の肩にも届くくらいなので、囲いを使う時は時間稼ぎくらいに考えて目を離さないようにしましょう。
またメッシュタイプの場合は楽々上に登ってしまうのでプラスチックがおすすめです。プラスチックダンボールで自作される方も見かけます。

入られたくない引き出しの裏から侵入できないようにする

引き出しの構造によっては奥の方にちょうど侵入できる隙間があるものも。
見落としがちですが、思いがけず引き出しの中に侵入されてしまうことがあります。プラスチックを齧るのが好きなので化粧品やガジェットなどが気が付いたら全て齧られることも。コードの欠片や化粧品の一部は多く摂取すると健康に悪いので注意しましょう。

他、危ないものを片付ける

・観葉植物(土を掘る習性がある。)
・シリコン製のもの(食べ物と勘違いして食べることがある。)
・電気コード(感電死することがある。)
・ビーズなど細かいもの(誤飲の可能性)
・香りの良いもの(誤飲の可能性、また匂いが移るとゲージに戻っても長時間まとわりつくのでストレスになる)

コードは噛み心地の良いものと悪いものがあるようで、噛まないコードもありますがみんな片付けてしまった方が無難です。
また、吐くための神経回路がないため、
変なものを食べてしまってもラット吐き戻しができません。誤飲が原因の体調不良で大きく健康に関わる場合もあるので注意しましょう。

必要があればトイレ対策をする

・賃貸であれば、床全体に塩化ビニールの床材を引くなど、トイレをされても直接汚れないように対策をする。あるいはすぐ拭けるように掃除用具を準備しておく。
・ゲージごと部屋んぽをする部屋に持ってきて放つと、トイレをゲージでしてくれたり、疲れたら自分で帰ってきてくれたりします。
躾が必要なこともあったり、躾をしても覚えてくれないこともあるので、部屋が清潔な状態を保てるようラットに合わせて対策を考えることになります。

部屋んぽ中に気をつけること

一緒に寝るのは避ける

ラットなど小動物のの死亡事故で、人に潰されてしまったケースも少なくありません。ラットが近くにいる時に寝返りをうって潰してしまう可能性もあるので、癒されてリラックスしても完全に一緒に寝てしまうのは避けましょう。

危ない行動をしないか見ておく

思いもしなかった行動をされて危険になることがあります。

・入れると思わなかった隙間に入られた
・片付け忘れたハサミなど怪我に繋がるものや小さくて誤飲しそうなものがあった
・思ったより高いところにジャンプしていって欲しくないところまで行った
・ラットがぶつかったらものが落ちてきてしまった
・部屋んぽ中に急に調子が悪そうになった
・うっかり手足を挫いてしまった

特に部屋んぽ中に急に調子が悪くなった場合は、部屋んぽ中に何かあった可能性が高く、直前に何かおかしなことがあったか把握していた方が病院でも説明がしやすいです。

・特殊な栄養剤の混ざった観葉植物の土を食べてしまった、小さい何かを食べてしまった
・高いところから落下して着地に失敗して捻ったようだった
・何もなかったが段々と元気がなくなり呼吸が早くなった
・糸に急に絡まって一時的に息ができなくなっていた
・複数のラットで喧嘩をして怪我をした

とはいえ、身体能力が高いので基本的に心配無用なシーンが多いです。
若くて活発なラットならカーテンを登ったりする子も。

初めてみるとびっくりする。器用に登って降りる。
シニアになってもやってたら止めてもいいかもしれません。

部屋んぽ後に気をつけること

満足していないとゲージに帰りたがらない場合があります。
ある程度満足するくらいには出してやりたいです。

また上記で触れた通り、端っこや暗い陰で糞やおしっこをしてしまう場合があります。
ウェットティッシュやエタノールなどで掃除をしてあげましょう。
糞は少し経ってからの方が乾いて取りやすいです。
この時、糞が潰れてへばりついていたら下痢をしている可能性があるので、体調に気をつけて様子を見ましょう。

・風邪をひいている
・おやつなどで水分の多いものを食べた
・部屋んぽ中に何か変なものを食べた

まとめ

散歩しつつ時々バブリング(喜びの仕草)をしてくれるのが飼い主的にも嬉しい

部屋んぽは以前はラット飼いの中でも賛否両論あった印象ですが、ラットにとって安全な部屋を用意したり柵で囲ったりしてある程度安定した部屋んぽができるようになってきた昨今は飼う上で健康を考えると必須となってきた印象です。

ラットは頭の良い動物で危ない時には逃げたり、食べない方が良いものを判断できる子もいますが、幼くて間違えてしまったり老いて昔の動きができなかったり変化もあります。

基本的にはやはり自分の好きに遊ぶので、飼い主側ができるだけ安全な環境を作ってあげたいですね!

読んでくださってありがとうございました!


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