中国語の発音矯正は腰を据えてじっくりと。ひとりひとりちがうから。
発音矯正レッスンを受けてくださったかた、ご検討中のかた、ありがとうございます!
レッスンをお受けになったかたのなかには、
「すぐに直してくれると思った」
「全然指摘してくれなかった」
とお感じのかたもいらっしゃるかもしれません。
そこで、本日は発音矯正がどうして回数がかかるのか、お伝えしたいと思います。
英語をはじめ、さまざまな言語の発音矯正レッスンが開講されていますので、レッスンや先生を選ぶときの参考にしていただければ幸いです。
1.生徒さんとわたくしで、認識を共有させていただくため
例えば、生徒さんが日本語教師のかたであれば、わたしは「軟口蓋」「鼻音」といった専門用語を使います。
そのほうがわかりやすいからです。
しかし、一般の生徒さんであれば、どういう伝え方をすれば一番ご理解しやすいか考えながらレッスンをすることになります。
生徒さんはさまざまな背景をお持ちです。これまで、どんなふうに、どなたに習ったか、お伺いしながら、発音矯正を進めています。このため、どうしても時間がかかるのです。
2.原因を追究するため
例えば、声調一つとっても、二声と三声の高さの区別がつかない方もいらっしゃれば、一声と四声が区別がつきにくい方もいらっしゃいます。
声調の組み合わせになるとくるってしまう方もいらっしゃいます。
たくさん発音をお聞かせいただいても、すぐには原因がわからない時もあります。
また、わたしが原因をお話ししたとしても、生徒さんが納得しないと改善するには時間がかかってしまいます。
生徒さんと私で原因を共有し、改善しようという方向をそろえてから、発音を改善していくほうが結果的に近道なのです。
3.発音を定着させていただくため
1回のレッスンで仮に直ったとしましょう。
次のレッスンまで維持できる方は残念ながら少数です。
もとに戻ったり、別のくせが出てきたりすることもよくあります。わたしもそうでした。
でも、先生に習い、きちんとトレーニングを続ければ、必ず発音は安定するのです。
じっくり取り組むからこそ、発音がどんどん良くなっていくのです。
最後に
こんな理由から、わたしは最初のレッスンで発音を直したり練習したりすることは少ないです。
まずは発音をお聞かせいただき、悩みや原因を分解させていただいてこその発音矯正。
どうかじっくり腰を据えてお付き合いいただけたら幸いです。
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