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子どもの発音の問題と自分の職業との関係

中国語発音講師をしているわたし。実は日本語教師でもあります。
そんな子どもは以前外国語拒否だったことを書きましたが、もう一つ、発音関係でわたしを苦しめたことがありました。

「さしすせそ」が言えない

3歳ぐらいなら、かわいい「しゃししゅしぇしょ」。うちの息子は小学校1年生まで「さしすせそ」が言えませんでした。特に、難関が「す」。どうしても「しゅ」になってしまうのです。

保育園の間は「まあ、そのうちよくなるさ」と思っていたのですが、就学時検診で指摘されてしまって動転してしまいました。ホント情けない母です。

専門家はゆったりと構えようと言ってくれたけど

就学時検診では「専門家に相談してみましょう」と「ことばの教室」を紹介されました。検査で「通級は必要ありません。しばらく様子をみてくださいね」と言ってもらえたのですが、初めての子どもということで不安でいっぱいでした。

早く直さないと音読で当てられた時に周りにくすくす笑われて、いじめられる可能性があるんじゃないか、とか、自信を無くすんじゃないか、なんて。わたしが育った時代と地域は、関西弁でないイントネーションで話すだけで「キモっ」と言われていたので、もう気が気じゃありません。

自分は日本語教師。外国の方に日本語の発音を教えることもあるのに、自分の子どもが日本語の発音が正しくできないってどうなの!?と。どこを見ていたんだ、自分の読み聞かせや育て方が足りないんじゃないか、と自分を責ました。

小学校入学後

「さしすせそ」が言えないまま小学校に入学した子どもでしたが、専門家の予想通り、そして親の心配をよそに、気が付いたら、いつの間にか「さしすせそ」が言えるようになっていました。

今は令和の時代。すこしぐらい発音が違っていても、みんなそれぞれを認める雰囲気が漂っていまいた。

自分の育った時代や地域、さらに性別は違うのに、子どもに、ついつい昔のいじめられっ子の自分を投影してしまっていたことに気が付きました。

最後に

以前の記事でも書いたように、子どもは子ども、わたしはわたしです。もちろん、似たところもありますが、同じにならないことだってあるのです。
どーんと受け入れられる人間になりたい、そうなるためにこれからも子どもと一緒に成長していきたいと思います!


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