短歌
春の闇 会話始めたAIに蘇り来よ割られた土偶
円盤と「なぜ」の字まわり続けてる月の朧と春シンフォニー
啓蟄の陽が眩しくて疎外感はじけさせてるサワーの泡で
白月夜 在と非在の架け橋を渡り始める対の二人は
イエローな春風に乗り岸辺まで届いたみたい私の愁い
梅の香を臭いでは今を確かめるセカイが終わる2分前です
レモネード文字のリズムで零してる題名の無い春の夜のこと
春の夢の遺失物係が見つからず彷徨っている日付変更線
春の日にスルリと剥けた私と新タマネギの化けの皮
フラフープ時間だけが回る回る5円の穴の私のこし
十三夜 願いが叶う一歩手前に立っていると思い込んでた
手袋の暗闇のなか息はき出し出口は入り口だったと知る
2019 Spring
Maya.
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