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色の力で印象を変える

経歴
㈱ビジネスブレークスルーや東京理科大学オープンキャンパス等にてブランド概論受講・結婚相談所役員
社会保険労務士

最近 色について少し学んでみました。
色の力について考えてみたことをお話しさせていただきますね。

わたしたちの世界は、色に満ちています。
視覚は五感の中でも重要な感覚で、視覚からの情報は私たちの知覚の8割以上占めるともいわれています。
そして視覚情報の中でも色の影響はとても大きいと言われています。視覚情報の約8割以上が色に関するものであり、色は私たちの潜在意識にまで影響を与えています。
日常生活に「色の力」を取り入れることで、さまざまなシーンでより効果的に相手への印象づくりに役立つのです。

企業が色を戦略的に活用する例


企業はブランディングやマーケティングにおいて、色の力を戦略的に活用しています。

例えば、ある有名なファストフードチェーンは、ロゴや店内のデザインに赤と黄色を使っています。
赤は食欲を刺激し、エネルギッシュでアクティブな印象を与える色です。
黄色は楽しい気持ちを喚起し、注意を引く力があります。この色の組み合わせにより、顧客に「素早く、楽しく、美味しい食事」を提供するというブランドイメージを強く印象付けていると考えられます。

また、自然派を売りにする企業や環境に配慮した取り組みを強調したい企業では、グリーンをブランドカラーとして採用することが多いです。
グリーンは「自然」「健康」「調和」といったイメージを伝える色で、例えば大手コーヒーチェーンは緑色のロゴを採用し、環境に配慮したサステナビリティやリラックスできる空間を提供するというメッセージを発信しています。

さらに、多くの企業がロゴなどで青色を採用しているのも、色の力を活用している一例です。
青は信頼感や安定感、知的なイメージを与えるため、企業の信頼性を強調し、クリーンでプロフェッショナルな印象を作り出すのに役立っています。

色を使った歴史的エピソード


企業だけでなく、歴史的にも色を戦略的に取り入れることで成功した事例があります。
有名なのが、ケネディ大統領とニクソン候補の1960年のテレビ討論会。
当時の世論調査では、経験豊富なニクソンが優勢とされていましたが、討論会での印象戦略がケネディの勝利につながったといわれます。
ケネディは濃紺のスーツに赤と青のストライプのネクタイを選び、若々しさや力強さ、未来へのビジョンを視覚的に表現しました。
一方、ニクソンはグレーのスーツを選び、演壇にもたれた姿勢やメイクを施さなかったため、疲れて弱々しい印象を与えてしまいました。
このように、色や服装が与える印象の力が、結果として大きな差がでたといわれています。

日本における色のイメージ


日本では、色に対して次のようなイメージが一般的です。

紫: 癒し、神秘的、高貴、スピリチュアル、感性
高貴さや神秘的な雰囲気を演出したい場面で効果的

グレー: 中立、不安、曖昧
落ち着きや冷静さを演出、曖昧さや不確実さも感じさせる

白: 純粋、無垢、リセット、浄化、スタート、潔癖
純真さや清潔感を強調したいときに適していますが、場合によっては空虚感を感じさせることもある

青: 抑制、鎮静、自立、信頼、内向
冷静さや信頼感を与え、自立した印象や知的なイメージを持たせる場面に向いている

緑: 自然、成長、調和、バランス、安らぎ、受動的、マイペース
自然との調和や安らぎを感じさせ、落ち着いた印象を与える

黒: 威厳、孤独、不変、拒絶、強い意思、重さ
威厳や力強さを演出できますが、孤立感や重圧を感じさせることもある

オレンジ: 陽気、喜び、向上心、高揚感、自由奔放、自立、健康、社交的
活発さや社交的な印象を強調したい時に適している

赤: 情熱、活力、エネルギー、生命力、怒り、積極性、興奮
エネルギッシュでアクティブな印象を与えますが、強すぎると攻撃的な印象を与えることもある

ピンク: 愛情、恋愛、現実逃避、幸せ、依存、受容、甘さ
柔らかさや愛情を強調したい場面に適している

黄色: 明るさ、好奇心、注意喚起、楽しさ、楽観主義
明るく楽しい印象を与え、注意を引く力も持っている

生活における色の力の活用


私たちの日常生活には、さまざまなシーンがあります。
仕事の面接、商談、プレゼン、友人との食事、デート、結婚を考える相手のご両親との挨拶など、シーンに応じて戦略的に色を選ぶことで、相手に与える印象づくりに役立ちます。

例えば、仕事の面接や商談では多くの人が黒や青のスーツを選びます。これらの色は、「信頼感」「真面目さ」「ビジネス的な信頼性」を相手に伝えることができるからです。このようなシーンで一般的にピンク色の服を選ぶ人は多くはありません。ピンクは 甘さ、愛情を表す色といわれ、ビジネスの場で求められる印象とは異なるからです。(もちろんすでに確立された大きな信頼感がある場合は、ピンク色のファッションでも違和感がない場合もあります。)

このように色は、無意識のうち相手への印象づけに寄与しますので、相手にどのような印象を与えたいかを考えて、その日の色・ファッションをを決めてもよいかもしれませんね。

婚活のデートシーンでは、相手にどのような印象を与えたいかを考えて色を選ぶとよいでしょう。
男女別の結婚相手に求める条件として上位にあがるのは、「居心地よくストレスがたまらない」「愛情や思いやりがある」「話し合いができる」「女性らしさがある」といったものです。

例えば、薄いピンクは柔らかさや愛情を表し、相手に女性らしさや優しさを感じさせる色です。緑は自然や調和、安らぎをイメージさせ、相手に落ち着いた安心感を与えることができます。また、黄色は明るさや楽しさを表現し、ポジティブで楽しい印象を与えることができます。
このように考えると、意識的にこのような色のファッションを取り入れてみてもよいかもしれませんね。

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