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第4話:もう一つのプレスリリース「webプレスリリース」 地域おこし実例「付知ヒノキの高級ねこプランター」裏も表も語ります。

付知ヒノキの高級ねこプランターのお話
不人気だった木製植物プランターを、猫プランターに変えて80日後に一千万売れました。

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第1話:売れない理由から、売れる理由を見つけた方法 
第2話:商品が売れてしまう「物語」の作り方
第3話:マスコミに取り上げてもらうために必要な仕掛け
と続いています。今日は…
第4話:もう一つのプレスリリース「webプレスリリース」
のお話にお付き合いいただけたら幸いです。


もう一つのプレスリリース「Webプレスリリース」とは? 

 前回の第3話で「地元新聞の地方版を狙うプレスリリース」をお話しました。手作業で一社ずつにFAXを送ったり、メールも一社ずつ送るといった
アナログ的なプレスリリースが一般的です。
(これは今も大変有効な手段です)
 配信する内容を用意して、送付先リストも自分で準備します。送付先リストを用意するのが意外と大変だと、実際にやられた方たちはよく言われます。
 Webプレスリリースは、この送付先リストを用意する必要がありません。
Google等で「webプレスリリース」と検索すると、多くの配信スタンドが広告されているのですぐに見つかります。この配信スタンドを利用すると、リアル&Webの12000社以上のマスコミに配信することができます。

 利用料金は、どこの配信スタンドも横並びです。平均的に、1回だけなら1万円ほどです。月3万円ほどで、ひと月配信し放題といったプランも見かけます。
 プレスリリースをWeb上で有料配信する配信スタンドを利用して専用の配信ページに自社のプレスリリースを打ち込みします。配信内容の審査を通過すれば実際に配信となります。

 Web上に掲載になりますから、写真がキレイに掲載できます。FAX送信だと写真がつぶれますから魅力的な写真が用意できるならWebプレスリリースでは有利でしょう。全国向けの商品サービスの場合も有利です。自社HPをリンクできますから詳しいことを確認してもらうのも簡単です。

 プレスリリースの内容は第3話にも書いたことと同じです。
・プレスリリースはA4一枚程度にしましょう
・キャッチコピーや本文は素直に分かりやすいことだけで大丈夫
・タイトル、本文(会社名と住所を明記しておく)
会社店舗のホームページ、連絡先担当者の名前と携帯番号
・会社のホームページに、プレスリリースしたことの詳しい内容をアップしておく
・会社のホームページには詳しい会社案内をのせておく

 こうした記事を自分では思いつかなくてもWebプレスリリース配信スタンドでは、別途お金を払うと何をプレスリリースしたらいいのか記事作成もしてもらえます。

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プレスリリースする前に必ずやってほしいこと

通常のプレスリリース以上に大切なことがあります。

 プレスリリースする前に自社HPにプレスリリースの情報を載せましょう。
興味をもった記者さんたちは、必ず確認するからです。記者が忙しいことはオフラインでもオンラインでも同じですからWebプレスリリースでもA4一枚程度の情報に絞ります。そして詳しいことを書いてあるHPへ案内します。

 Pに「プレスリリース」というページを作り、このページのURLをWebプレスリリースにリンクできます。このページには書ききれなかった詳しい情報を載せておきます。そして、どんな取材がしてもらえるかも教えましょう。

例えば・・・
付知ヒノキの高級ねこプランターであれば
・職人が作っている様子を実際に取材いただけます
・地元のヒノキの森も取材いただけます
・実際に猫が入る様子を猫カフェで取材いただけます
・実物商品を撮影用に貸し出すことができます
等です。

 通常のプレスリリースをして気が付いたことがあります。取材確認の電話がかかってくると記者さんやディレクターさんたちは同じことを聞いてきました。それは「どんな所、風景、様子が取材できますか」でした。特にテレビ関係は細かく知りたがりました。であれば、ホームページに最初に記載しておくことで取材可能性があがります。

 新聞だけではなくテレビに取り上げてほしいので「動きがある」ことが取材できると伝えることが大切です。テレビの記者さんやディレクターさんは
番組をどう組み立てるか想像しながらプレスリリースを読んでいます。自社の宣伝よりもテレビ側の役に立てそうなことを自社HPに「プレスリリース」というページを作り知らせましょう。
 私の住んでいる地域は田舎です。記者さんたちの事務所からも当然遠いのです。そうすると、記者さんたちは確実な取材が出来ることを重要視します。世の中には多くの事件が起こります。大きな事件が起こると、すぐに現場に駆け付けなくてはいけないため田舎への取材は慎重になるそうです。こうした事情からも、何が取材できるのか?を詳しく書いておくことは大切です。

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webプレスリリースの利点

 Webプレスリリースは、配信日から一週間後に「レポート」が見られます。どのマスコミが読みに来たか、どのWeb媒体に掲載されたかが全てわかる便利なレポートです。

 マスコミは毎日記事をアップする必要があります。そしてweb媒体の数は膨大です。こうしたweb上の記事になると検索対策に有利です。自社情報が多くの媒体に掲載されているので検索された時にヒットしやすくなります。
通常のプレスリリースにはない利点です。(注:SEO対策とは違います)記事内容によって読みに来る媒体が明確に違うので、ちゃんと読まれているのだとわかります。

 一回出したからと言って簡単に取材になんてなりませんが、可能性は間違いなくありますし、お客様が検索した時に表示される情報が増えるのは無視できない利点です。


Webプレスリリースから取材につながりました

 ねこプランターの場合は取材につながりました。
 実は、通常のプレスリリースを読んでいて新聞記者が、興味はあったけれど取材に行くには地理的に遠いという理由で取材を見送っていたら、Webプレスリリースをみた上司から「取材にいってこい」と言われ紙媒体新聞ではなく、デジタル媒体新聞の取材につながりました。

 デジタル新聞は紙新聞とちがい動画が載せられるからです。
猫が実際にプランターに入る様子が撮れるならと取材になりました。

 猫はきまぐれな生き物です。そこが魅力の一つですが、取材者の都合にあわせて猫プランターに入ってくれるかというと、確実性はありません。でも、猫が実際に猫プランターに入る様子が取材したいのですね、記者さんたちは。そのために、地元の保護猫カフェさんに猫プランターを設置させていただいています。常時約40匹ほどの猫さんがいますから入ってくれる確率が高くなり取材していただけます。保護猫カフェさんには本当に感謝しています。

 付知ヒノキの高級ねこプランターは、岐阜県中津川市の保護猫カフェ「ハワイアン保護猫カフェ ‘Ohana」さまにも設置させていただいています。人懐こい猫さんと触れ合えるカフェです。ぜひ行ってみてくださいね。http://nekoohana.stars.ne.jp/


 次回、第5話では、色んな媒体に取材されましたが、どの媒体が本当に売上につながったのか?をお話しますね。

 まだまだ続きそうですがお付き合いお願いします!



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