早苗草紙。陸
年を重ねるにつれてわからないことが増えていく
大人になったと思った。
昔よりより多くのことがわかるようになったと思った。
社会の仕組みや人付き合いや家々の事情など。
でも、中年になり、またわからなくなった。
わかったと思い込んできたことが、どうも違うようなのだ。
人のことでも、自分のことでも、思いがけないことがどんどん出てくる。
これでいい、と何とはなしに決めていたことがハズれていく。
私ってこうだから。
あのひとはこういうひとだよね。
そうなんだけど、そうではなかった。
わかってることなんて、ほんのちょっぴりだった。
世界が拡がればそれだけ、わからないことって増えるんだ。
で、わからないことは結局わからない。…ってことがわかった。
だから、もう、何も、決めないことにした。
カラスノエンドウ。烏野豌豆。
子供のころは、小さな豆のサヤを笛にしてたから、ピーピー草、と呼んでいた。このおサヤも地上部は食べられるんだそうだけど、まだ一度も食べたことはないなあ。天ぷら、ソテーとか、健康茶とか。どれからやってみようか?
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