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島本町 トークSHOW!どうなってるの?島本駅前開発

こんにちは、ごえぶちです。

島本駅西地区開発の現状について、中田みどりさんと島本駅前ロータリーにてトークショーを行いました。風の強い中、中田さん作成のスライドをプロジェクターでボードに写し以下のことを話しました。

■生物多様性
長らく田園であった島本駅西の桜井地区は、希少な生き物、植物の生息地としても知られています。特にヒメボタルは陸生(幼虫も水に入らない)であり、しかもメスが飛べないという特性があります。草むらがなくなると行き場を失ってしまいますよね。ヒメボタルは大阪府の準絶滅危惧種にも指定されており、豊中市などでは自治体が積極的に保全活動をしています。一方工事を行っている組合も生物調査中であり、ヒメボタルの生息は確認しているものの、調査の進捗は鈍いようです。

■水路の付け替え
工事に伴う津梅原水路の付け替え工事を島本町が行う予定です。水源の多い島本町において水路はとても重要な役割を担っています。水に逃がすだけではなく、桜井地区では農業用水路として長くその役割を担ってきました。水路にはドジョウ等の小魚、カワニナ等の貝類、水性昆虫やたくさんの生き物が生息しています。水路の付け替えによって、それらの生物の生息地が失われてしまうことと、水が売りの島本町ならではの清らかな流れが暗渠化され、見えなくなってしまうようです。さらに、この水路の付け替えによる治水効果はないとのことです。

■尾山遺跡の発見
工事に伴う埋蔵文化財調査で尾山遺跡が発見されたことは周知の通りです。この遺跡は後鳥羽上皇ゆかりの「水無瀬離宮」の可能生が高く、藤原定家の「明月記」にも出てくる幻の離宮庭園かもしれません。なお、津梅原水路の工事予定地や新たに作られる貯水用プール予定地にも干渉しており、どのように扱うのか注目です。

こちらのトークショーはこれからも定期的に続けていきたいと思います。
見かけたら声かけてくださいね!

2020/10/23

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