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リバーブのかけ方と僕が好きなリバーブ一覧

リバーブをかける前に

リバーブをかける目的を明確にして下さい。大体の場合は下記の2つの間のどこかだと思います。

・リアルな空間の再現
・リアルさはさておき音色を魅力的にする

音色重視のリバーブは比較的失敗しづらい部分だと思います。かっこよければ何でもアリです。ウェット音にエキサイターを入れたり入れたりゲートを入れたり、極端に長くしたり逆に短くしたりするなど、アイデア次第で様々なエフェクトを作れます。

リアルな空間の再現を目指すというのは音を響かせたり遠ざけたりしたいケースだと思われますがここが難易度の高いポイントで、リバーブをとっつきづらくしている原因の一つだと思います。とにかく深くかけてみたけどぼやけるばかりで思ったように広がらない、遠ざからないなんてことは誰もが通ってきた道ではないでしょうか。

直接音に対して反射音が増えれば原理的に音は遠ざかりますが、そのためには聴いていてリアリティを感じられる残響をデザインする必要があります。多くの場合EQ、Damp、predelayが適切に使えているかで解決出来ます。これらで上手くいかない場合も、用途にあったリバーブを選べば大体何とかなります。

ここから先では

・現実空間での残響の持つ性質
・それを元にリバーブを設定する際の数値の決め方
・各種リバーブの特性と適性

について解説していきます。

リアルな空間を再現する時は、まずリアルな空間で残響がどのように発生しているかを考えるとリバーブを使いやすいと思います。ざっくりまとめると下記の通りです。

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