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ミックスを始める時に1トラック目の音量で悩まなくなる環境設定

ミックスをしていると気がついたらマスターがクリップしてた! リミッターの出番だ! みたいなシチュエーション、結構あるんじゃないかと思います。ミックスを始める時に1トラック目(例えばキックやベース)の音量を大きくし過ぎたり小さくし過ぎると最終的なミックスの音量に直接影響します。

また、多くの配信プラットフォームでラウドネスノーマライゼーションが導入され、またテレビのようにラウドネスの基準がルールとして定められているメディアもある昨今、ミキシングにおけるプロジェクト全体のレベルの上げ過ぎには多くのリスクが伴います。

この記事では難しいことを考えずに誰でも適正な音量でミックスを行うための制作環境設定の仕方を紹介します。これさえ遵守すれば制作中に0dBのピークに達することはほぼ無くなりますし、かといって小さ過ぎるレベルでミックスしてしまうこともありません。

簡単に纏めると次の4つの手順です。

1: 参考曲を読み込む
2: 参考曲の音量を下げる
3: オーディオインターフェースの音量を上げる
4: オーディオインターフェースの音量を触らない

上から順番に解説します。

1: 参考曲を読み込む

雰囲気を近づけたい参考曲(=リファレンス)をDAWのプロジェクトに貼り付けます。マスタリング済のもので構いません。ミックスの参考になる資料なのでなるべく圧縮前のものを探すのが良いでしょう。

2: 参考曲の音量を下げる

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