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打ち込みドラムを生っぽく仕上げる準備

はじめに

この記事は具体的にドラムミックスで行うエフェクト処理に触れるのではなく、各チャンネル、マイクポジションの役割とそれぞれに生じがちな問題点を列挙しミキシングを迷うことなく始められるようにすることを目的としています。

多過ぎるマイクチャンネルが問題

90年代のドラム打ち込みはキックならキック、スネアならスネアと非常にシンプルでしたが、昨今のドラム打ち込みは実際のドラムレコーディングと変わらない知識、技術を求められるようになりました。

この記事では特に高機能なドラムサンプルライブラリ(Superior Drummer 3など)によくある膨大なマイクチャンネルの数の扱い方と解説し、プリセット脱却をサポートします。

重要な考え方

全部のチャンネルを使う必要性は全くありません。あくまでライブラリに収録されているのはオプションです。後で詳細に説明しますが、楽曲にとって必要なチャンネルだけを選べるのがドラムサンプルの強みです。

以下のチャンネル名はライブラリによって名前が違ったり、そもそも無かったりします。

キック類にありがちなチャンネルの扱い方

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