懐中時計はダサいのか?

以前こんなご質問をいただいたことがあります。もちろん即答で「カッコいいです」と答えています。


現代は腕時計が主流ですが、歴史としては圧倒的に懐中時計が長く、現代でも創業100年を超えるブランドは懐中時計が全盛の時代に誕生しているのです。


スマートフォンの普及など、時間を見るという行為は時計に限らなくなってきました。しかしながら腕時計を着用する文化がない人ほど、見方を変えると懐中時計に抵抗がなくなった時代と言えるでしょう。


「時間を見る」という行為は人類に古くから馴染みのあるものであり、長い歴史の中でも時計を携帯する文化にした懐中時計は、人類の発展に大きく影響している偉大な発明なのです。


そんなロマンが詰まった懐中時計がダサいはずなどありません。

機械式懐中時計の見た目はもちろんのこと、もはや懐かしさを感じられるロービートの音色など、デジタル社会では忘れ去られた魅力が、懐中時計には詰まっているのです。


時計は持つ人の「趣向性」を無言で伝える重要なアイテムで、懐中時計は歴史を感じる、とても趣(おもむき)のある時計なのです。

正美堂 合田圭四郎

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