相手の矢印を折る切り返し/ターン
こんにちは!
サッカーのパフォーマンスコーチをしている五大です!
今回の記事では相手DFの矢印を折る切り返しとターンについて見ていきます!
ディフェンスはボールに対してアプローチをかけ続けます。
そのような状況の中でボールをもらった時にDFの矢印を折る(相手の逆を取る)切り返しやターンをすることが出来れば、良い状態でボールを運んだり、パスをすることが出来ると言えます。
そんなスクールを毎月行なっているのでぜひお越しください!
相手の矢印を折るための切り返し
相手の矢印を折るという表現をしていますが、もっと簡単に言うと”相手の逆を取る”という表現が分かりやすいかと思います。
ディフェンスの矢印を折るためにはディフェンスに対しての偽の矢印を向けておく必要があります。
このネイマールが出している偽の矢印は赤の方向です。
実際に進む方向は青の矢印の方向で、切り返して左足の方向に進みます。
軸脚のつま先の向きや、ボールタッチする足(右足)は偽の矢印である赤の方向を向いています。
相手の視線は基本的にボールに向いています。
視線はボールに向いていて、その周りに見えているものに反応します。
こうなると相手の逆を取りやすい状況を生むことが出来ます!
相手の矢印を折ることや逆を取るためには、前提として偽の矢印を相手に見せる必要があります。
切り返しに必要な動き
ここからは切り返しに必要な身体の動きについて見ていきます。
メッシのこのアウトサイドでの切り返し。
中央でのドリブルのシーンです。
まずは、右への矢印をディフェンスに見せています。
そこから体幹を大きく右に傾けると同時に右脚での切り返しを行います。
右足を外に接地することで減速を行います。
それと同時に方向を変える足の役割にもなります。
減速し方向転換した後はボールタッチをします。
ボールタッチしたその足で加速をします。
ボールタッチ後すぐに地面に接地して、そのタイミングで加速します。
加速するので、脛の角度は前方かつ進む方向に傾くことでスムーズな加速を行うことが出来ます。
方向決め
軸脚を着く位置で次に進む方向を決めることが出来ます。
軸脚を着く位置が斜め後ろだと斜め前に。
横だとその反対側に。
斜め前だと斜め後ろに。
このメッシのシーンでは軸脚はボールの横についているので次に進む方向はその反対側と予測されます。
基本的なことですが、軸脚で向かう方向を決めることは非常に大事です!
意識して行うことで正確にプレーを行うことが出来るので、行なってみてください。
相手の矢印を折るターン
ターンといえばメッシやイニエスタ、シャビ、ブスケツなど多くの選手が出てきます。それもバルセロナの選手が多いイメージです。
ターンもディフェンスに偽の矢印を出すことが重要になります!
ディフェンスの逆を取るために必要な身体の動き、ムーヴメントスキルがあります!
切り返しの時にも共通するスキルなので見ていきましょう!
このシャビのターンを見ましょう。
まずは利き足での減速を行い方向を変えます。
地面に対して斜めに軸脚を着き、減速をすることで効率よく行うことが出来ます。
次に反対側の足での減速+方向転換です。
このターンの時には急激に方向を変えているので、利き足だけでの減速では足りずに反対側でも減速を行い、方向を変えています。
その後、相手の足に引っかかりながらもボールタッチを行います。
ボールタッチ後すぐに加速をしてディフェンスを離します。
加速局面ではしっかりと脛と上半身のラインが平行になっています。
さすがシャビのムーヴメントと言えます!
相手の矢印はシャビがターンする方向とは逆に出ているので、当然逆を取られて対応に遅れてしまいます。
このようにターン動作を分析するとシャビのようなトッププレイヤーに見られるムーヴメントは洗練されていてスムーズな動きであることが分かります。
まとめ
今回見てきたのは切り返しとターンです。
どちらも急激に方向を変えることでディフェンスの逆を取ったり、離したりすることが出来ます。
そのスキルにはちゃんとしたムーヴメントスキルがあります。
noteの中で紹介した動きをトレーニングすることでスムーズな動き・スキルを身に付けることが出来ると言えます。
トッププレイヤーに見られるサッカーの動き・スキルを一つずつトレーニングしていくことで再現性高くプレーを行うことが出来ます。
パフォーマンススクールではこういったトッププレイヤーに見られる動きを基にしたトレーニングを展開しています。
トッププレイヤーに共通した動きにあるムーヴメントスキルや動き方をトレーニングすることで、より再現性高くプレーを行うことが出来ます!
Writer by Godai Tanaka
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Instagram:@godai_strength
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