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【ラジオ】 長時間アニソン特番の老舗「アニソンミュージアム」(FMHOT839 エフエムさがみ)

FMHOT839 は神奈川県相模原市のコミュニティFM「エフエムさがみ」の愛称で、2006年5月から不定期に長時間のアニソン特番を放送しています。その特番の番組名が「アニソンミュージアム」です。

今や伝説級のアニソン特番と言える、公共放送の第1回アニソン三昧が放送された僅か2日後に、第1回アニソンミュージアムが放送されたとのこと。公共放送ではもう長い間アニソン三昧が遠ざかっていますが、エフエムさがみでは現在でも基本的に年3回、年末年始、4-5月の大型連休、夏のお盆の頃に放送されています。

ということで2015年5月から番組聴取と実況に参加している自分が、アニソンミュージアムの全体的な特徴を、いちリスナー視点で解説します。ゆえにここに記載されている内容はすべて個人的見解で、事実と異なる可能性があります。また、放送回によって放送内容が解説と大幅に異なることがあります。あくまで番組内容を知るための参考にしてもらえればと思います。

特徴その1 家内制手工業

非常に大きな特徴。コミュニティFMの番組らしく手作り感が満載で、極少数の人数でリクエスト曲の処理から番組進行まで人力で対応しています。放送当日もリクエストを受け付け、その都度音源を調達しているためにリクエスト内容の情報が多いほど探しやすいという理由でリクエストのお願い事が他番組より多くなっています。

特徴その2 選曲

次の大きな特徴は、大筋では番組が事前に発表したテーマに添って、事前に用意した曲が流れるということ。そして、その曲は比較的古めの曲が多い印象があります。これはアニソンミュージアムを企画している通称「おっさん」と呼ばれる方が昭和アニメの知識が豊富で、そのおっさんがプレイリストを組んでいるからだと思われます。おっさんによるアニメの豆知識や解説の後に曲が流れるスタイルです。

もともと古いアニソンの音源はかなり充実しているようで、他ではあまり流れないようなレアな曲も多く流れます。更に冒頭にも書いた通り非常に長い歴史があって、その都度リクエスト曲用に新しめの曲も仕入れているので、音源の充実度は比較的高い一方で、キャラソンやOVAの曲などは多少苦手なようです。

今回2024年5月3日放送の番組選曲テーマ、リクエストテーマともに「鳥山明先生、TARAKOさん、いのまたむつみ先生」 (※放送は終了しました)

特徴その3 リクエスト採用審査

前途のように基本は番組選曲の楽曲が多めですが、特徴その1にも書いたようにリクエストは受け付けていて、番組後半にリスナーからのリクエストに応える時間が確保されています。番組前半でも時折リクエスト曲が流れます。

発表されたテーマでリクエストを受け付け、番組側での審議の結果リクエスト曲がテーマに沿っていると判断され、なおかつ局に音源があれば(もしくは曲が配信サイトにあれば)無事採用となります。リクエストしたい推し曲がテーマに沿わないとき、その時は自身の説得力がモノを言います。強い説得力でテーマに沿ったと判断されて採用になった曲もあります。もちろん返り討ちにあることも多々あります(「審議の結果」ボツになった場合は基本的に番組内でお知らせしてくれます)。個人的にはこのリスナー側と番組側の駆け引き(頭脳戦)も実は楽しみの一つにしています。大丈夫、攻めた結果ボツになったら骨はちゃんと拾っておきます。

ちなみに、一見テーマに沿ってなさそうな曲を説得力で押し切って採用されることを「脱法リクエスト」と呼ぶことがあります。(脱法リクエスト、私が好きな言葉です)

特徴その4 長時間、でも進行はほぼ日々のレギュラー番組と同じ

定時放送番組の番組内容がアニソンを流す時間に特化されたような感じなので、定期的な交通情報タイムや、途中数分間の地域情報お知らせタイムがあります。その時間を利用してちょっとした用事を済ませる事ができます。

特徴その5 スマホ聴取が非常に簡単

エフエムさがみのネット配信をスマホで聞く場合、以前は「リスラジ」が使用されていましたが、これがなぜか大きな負荷に耐えられず、リスナーが増えると全く聞けなくなることが頻発していました。そのため自分はあえてあまり事前告知をしないようにしていました。現在は「FM++(エフエムプラプラ)」というアプリに変わり、これが遅延も少なく高負荷で落ちることも少なくなり、非常に快適に聞けるようになりました (時々不安定になったことは過去にありましたが) 操作も簡単です。

パソコンでは「サイマルラジオ」で聞く事ができますが遅延もあり、負荷が掛かると止まりやすいのであまりオススメはしません。

あとは小ネタで、CM開けに流れるジングルに反応したり (最も代表的なのが山本正之先生の「絶唱カラオケマンの歌」の出だし)、ローカル色溢れる地方CMを楽しんでいる人が多くいます (自分も含めて)

以上です。正直なところリクエスト主体の番組でもなく、流れる曲も古い曲が多めで全世代のリスナーに向けた番組ではないと思っています。ですが近年のアニソン番組は新しめの曲を流す傾向があり、古い曲を聞ける機会が減ってきているので、ある意味貴重な番組とも言えると思います。嗜好は人によって合う合わないがあるので、この解説が番組に興味を持つことの判断の手助けになればこれ幸いです。

毎回放送決定後、番組の聞き方やリクエストの注意点などを最新情報を反映させてまとめた記事を別途で掲載しています (※現在は非公開)

※掲載文章は2025年5月4日時点での情報で、内容は今後予告なく変更する場合があります

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