【LyceeOverture】ゲーム始めて2日でリセフェスタ大阪に飛び込んでみた話
平素よりお世話になっております。
カミです。
普段はヴァンガードというカードゲームを楽しく遊んでいるのですが、今回、友人に無理やり拉致誘われ、リセというカードゲームのおっきなイベントに参加してきました。
参加してきたのは、2月25日に開催されたリセフェスタ大阪。
過去にも友人の勧めで多少ルールをかじったことがある……という程度の身でいきなり飛び込むには、あまりにも大きな舞台で戦々恐々としつつ、開催の二日前にはじめてまともにカードを触るという無謀にもほどがある行程ながら、わりと楽しく遊……遊べたと思います。多分。
◆参加のきっかけ
美少女ゲームは昔から結構好きでした。
リセに参戦しているタイトルの中にも、自分と過去に縁のあったゲームブランドはいくつかあり、完全になにも知らない、というわけではありませんでした。
千年戦争アイギスなどはそこそこやりこんでいましたし、私が人生の一本として心の大事なところに据えているFateシリーズに名を連ねるFGO。
ゆずソフトの誇る有名作品・サノバウィッチに登場する椎葉さんの名前を口にしない日など、この10年の間、1日としてないくらいです。
……ただ、所謂美少女タイトル系カードゲームというものにちょっとした苦手意識を持っていたのもあって、手を伸ばすことに躊躇いがあったというのが正直なところで。
仲良くしていただいている知り合いの中に何人かとても熱心なリセプレイヤーのかたがいらっしゃるので、たまーにちょこちょことゲーム環境の話が耳に入る…………くらいの感じだったのです。
そんな中、最新セットとして【Lycee Overture ver.アクアプラス 2.0】が発売されたという話を友人から聞かされました。
ゲームブランド・アクアプラスから発売された「うたわれるもの」は、私にとってとても思い入れの強い作品のひとつです。
最新作こそ遊んでいませんが、オタク青春時代を彩った一本として、今でも心の中の大事な神棚に供えてあります。
とはいえ「うたわれるもの」のカードがリセに参戦すること自体はすでに二度目であり、私自身、それ自体にそこまで心惹かれることではありませんでした。
ただ、ただ………
あまりにも、あまりにもプロモスリーブのイラストがかっこいい。
このスリーブが欲しい、押さえておきたい………そんな気にさせられるほどの圧倒的格好良さ。
友人Y「リセの大型大会に参加するともらえるぞ」
友人Y「逆に一般流通には乗らないぞ」
友人Y「手に入るのは今だけだぞ」
こうして、友人による悪魔の囁き怜悧狡猾な誘惑によって、急遽詰め込みブートキャンプが決まってしまったのでした。
私「……でもYっちさん。私リセのルールよく知らないし常時金欠だし、なによりこんな猛者だらけの煮詰ったゲーム今からやれる気がしないよ」
悪魔「リセはルールが簡単で値段も安いゲームだから安心しろよ。君なら五体満足で帰れる」
最新セットのうたわれるものデッキには、原作の男連中がふんだんに入るということで、普段は美少女いっぱいデッキを使うことに照れと抵抗のある小学生男子であるところの私にとっては、それも少しだけ追い風に思えました。
◆大会当日までにしたこと
東京からわざわざ来てくれる友人に直接教えてもらえる時間は、大会直前の23日と24日の二日間だけ。
何をするにも絶望的に時間が足りませんし、積める経験値にも限度があります。
リセはキャラゲーの皮をかぶっているだけのコア層向けストロングスタイルゲームでもあるので、インターネット上で履修できる虎の巻的なものも少なく、割と厳しい状況でした。
折角大会にでるからには一回くらい勝ちたい!
そのためにやることをできるだけ絞る必要がありました。
私がやったのはシンプルにひとつだけ。
☆憶えるマッチングを絞る
膨大なカードプールと環境に存在する無数のデッキを理解するには、私の能力が足りません。
なので、憶えるデッキを事前に絞ることにしました。
・ロスフラ宙
・日単ウィニー
・除去雪
絞ったのはこの三つ。
直近のリセフェスタ名古屋で優勝したバーン雪には、相性でそもそも絶対に勝てないだろうというのがざっとテキストを見ただけでわかったので当日は当たらないものとして考え、上位卓でよく見かけるデッキ三種類に絞り、練習をさせてもらうことにしました。
流行ってるらしいアイテム宙単はどうするんだと聞いたら友人っちさんいわく
「流れでなんとかしろ」
とのことだったので、じゃあとりあえずこの三つで!と。
たった三つだけでもそもそも時間は足りていないのですが、読み合いや会話の介在しない「噛みあったら勝つ流れ」をできるだけ暗記して、その形をなぞっていくというやり方をとることに。
複雑な差し合いで初心者が経験者に勝てるわけがないので、最新アーキタイプのカードパワーと流れだけでまぐれ勝ちを目指すことになったのでした。
◆使用デッキ
何の変哲もないロスフラ宙だと思います。
レシピは友人に組んでもらったものを使いました。
前日にユズハ強くなーい!?とかこれ6コスはウンケイのがいいのでは?とかやりとりはあったんですが、齧ってすらいない私なんかの所感を入れるよりもリセ筋を10年鍛えている友人の知恵のが100割正しいので、そのまま。
下手に自分の意図を介在させるよりも、少しでも友人の意図を汲んだゲームができるようになったほうが良いと思いました。
色々とやらせて頂きましたが、丸2日、合計20時間くらいのブートキャンプ授業で勝ちを拾えたのはたった6回だけ。
手加減してもらった上で、練習段階での勝率は20%もありませんでした。
■当日
そうして始まったリセフェスタ大阪。
入場してすぐ、友人から「バトルラッシュやろう!今なら俺とマッチングできるはず!」という申し出があり、時間潰しに一戦やることに。
……なったのですが、いざ参加してみると普通に他のプレイヤーのかたとマッチング。
身内以外とやるlycéeはじめてのデビュー戦が始まったのでした。
緊張で汗をダラダラかきながらの初リセ。
相手のかたはロスフラ雪(?)で、オシュトルの数値操作にこちらはボコボコにされて頭が割れそうでした。
本当にド緊張のしすぎで内容をさっぱり憶えていないのですが、死亡直前になんとかウィツァルネミテア降臨の条件が揃い、滑り込みの回数的にライフが足りないということで相手の方が投了を選択。
初の知らないかたとの対戦で、先攻のドローを忘れたりたくさん処理順のミスを指摘してもらいながら進行していったため、たまたま流れで勝ちはしたものの、ゲームとしてとても反省の多い一戦でした。
本当に、ご迷惑をおかけしてしまいました。
■リセフェスタ開始
一回戦 ティアーズトゥティアラ 先攻
始まったリセフェスタ。1戦目は限築ティアーズトゥティアラ単から。
2コスのチャンプブロック用カードが試合中1枚しか通過せず、オボロクロウベナウィばかりが一生来て、手札を稼げずウィツァルネミテアゲージがまったくたまらず。途中引いたエルルゥで枚数を少し引いてなんとか場づくりだけします。
オクタヴィアさんの減衰で微妙に点差がひろがり、アロウンをけん制できるだけの列も作れないまま点が止まらない。
最後はやっと引いたウルトリィでチャンプブロックした列にオーダーステップで追い込まれて負けました。
三人衆しか来ないのはどうしようもないにしても、1箇所、自分も頭が痛くなるようなコスト繰りのミスで2枚分損をしてしまった部分があったので、次はそういうミスを無くしたいです。
2回戦 アイテム宙単 後攻
事前に練習していたのとは違うデッキとばかりあたり、暗闇で剣を振り続けるような試合が続きます。
初手クオン→エルルゥで枚数を稼ぎながらなんとか場づくりをするのですが、イマイチAFがしっかり埋まりません。相手も攻め札が詰まっていたようで、点数勝負は微不利くらいでゲームが進行。ただしユニットサイズはお話にならないので、強引に滑ってパンチを繰り返して点差だけ付かないようにしていました。
ラストターン、ウィツァルネミテア降臨からの3回滑り込みがギリギリ届いて勝ちました。
今回のイベント中、T字のアタッカー隊列が唯一ちゃんと組めた試合で、この並べかたを再現し続けるための流れを会得しなきゃいけないのだろうなと思いました。
3回戦 アイテム宙単 先攻
自分がいかにlycéeをよくわかっていないかをわからせられた感があります。
アイテム破壊をどう自分の攻め筋に組み込めばいいかがわからず、終始一方的な試合、というより、色々やってみよう!という試行を全部しっかり正しく拒否されて負けた試合でした。
攻め方も守りかたも、なにもわからないまますり潰されたような形。
今度はカミュウルトエルルゥばかり引き込んでしまい2ターン目終了までにAFにキャラを2枚しか立てられなかったのがよくなかった…というのは本質的な話ではなく、結局のところ、破れかぶれ以外の勝ち方の形を知らなかったのが全てだと思います。
アイテム破壊と自分の攻撃所作の噛み合うタイミングを作ることを覚えられば、少なくとももう少しゲームになっただろうな、とか。
4回戦 中型花単 後攻
友人が練習日に数回体験させてくれたデッキタイプなのもあり、センター後ろが色々と点を入れやすい場所だということだけわかっていたのと、大きな列が2〜3回殴ってくるのがやばいという知識だけあったので、早めのトウカ着地としっかり初撃をチャンプブロックすることを重視したいな、と思っていました。
結論からいうと、トウカの連続攻撃ダメージ減衰はメタ能力でいなされたのと、ハクオロさんの機嫌が悪くチャンパーの出勤がやや出遅れ。
とはいえ、そこ以外は全部予定通り守れているし、点も通った。
ウィツァルネミテアも着地したし壁立てたしライフは20点くらい残ってるし、このターンで死ぬことはないやろ……
イベントで壁を行動完了にされ、17点くらい詰められてそのまま負けました。
アルルゥをもっと早く場に出してウィツァルネミテアをあと1ターン早く…出していれば…という印象の試合でした。
道中、1ターン日和った保留的プレイをしてしまったのが結果的に敗因だったと思います。反省。
5回戦 ロスフラ宙 後手
相手の先攻ハクオロさんクオンエルルゥブンブンムーブがやたら強く、最速ウィツァルネミテア降臨の匂いがぷんぷんしました。
しかしこちらも初動は悪くなかったため、戦局は五分のまま進行していたんですが、中盤、カミュに無警戒に殴りかかった私のクオンがベナウィ達とDPマイナスを絡めた動きで本当に人に見られたら恥ずかしいレベルのミスで討ち取られてしまい、シーソーが傾きました。
その後、そこで負った不利を返せず不利なまま、お互いにウィツァルネミテア降臨。ちまちまとしたブロックで時間が流れ、40分で収まらず引き分け。
あのままやっていたら8割負けていたので、実質負けだと思います。
6回戦 日単ウィニー後手
相手の先攻アグレッシブで何回も殴られ絶望していました。
後手からの展開もハクオロさん、オボロ、クロウ、エムシリとかいうしょぼしょぼ盤面しか作れず。
完全に終わった……と思っていたのですか、相手の方の手札がその後から相当悪かったようであまりガツガツとキャラが出てこなくなり、最初のアグレッシブ分が埋まった…?と一息。
しかし気がついたらデッキが20対15とかになっており、これもうここでウィツァルネミテア出さないとエビ一枚で確実に死ぬからダメだー!と感じ、1ターンで15コスト分キャラを出し降臨させました。
返しこそギリギリ生き残りましたが、その次のターンでも攻め落としきれず、負け。
相手の方に、初動のオボロクロウendより重めのトウカやカルラ優先でよかったかも…とご指摘頂いたのですが、自分ではそういう部分がよくわからず、やはり付け焼き刃ではどうにもならないな、とまた反省。
相手のキャラの出が明確に悪いターンがあったので、序盤ランニングされた分以上にそこで返せていたら……全然結果が違ったと思います。
おそらく、同じ引きでも私よりちょっとでもリセパワーの高い人だったら取らなくてはいけない試合だったのだろうな、と。
あとこの試合は私の脳みそがそろそろ疲労限界でおかしくなりつつあり、所作の間違いをたくさんしてしまい、対戦相手の方にはとてつもないご迷惑をかけてしまいました。
間違う度に笑って「いいよ、いいよ」と声をかけていただけて、様々なところでお気遣いをいただき、本当に感謝と恐縮の至りです……。
■大会後
表彰式の後、じゃんけん大会が開催されました。
貴重なスリーブやプレイマットなどを景品としたもので、大会後のどこか疲労で緩んだ会場の空気が、この盛り上がりでポカポカと暖かいものに変わっていったような気がします。
一通り景品をかけたじゃんけんが行われた後、ここからが本番だ!とばかりに盛り上がる会場。
シャレた赤いチェックシャツの、どこかオーラのあるかたが会場にいるなぁと思っていたのですが、なんとあのネクストンの偉い人・まつい氏だったとのことで。
どうやら大阪フェスタでは恒例(?)らしい、まつい氏による追加じゃんけん大会が催されることに。
TCGの大会に参加してワンチャンえっちな景品がもらえる……!なんて、なんて夢のあるイベントなんだリセフェスタは……!!!
大盛り上がりの中、裏じゃんけん大会も終了し、リセフェスタも閉会。
友人と連れ立って夕飯でも食べて帰るか~~と会場を出て喋っていると、友人に声を掛けてくる人たちがお二人。
(さっきの表彰式で出てた人達ーーーーー!!)
とカタくなって少し離れたところでお話が終わるのを待っていたのですが、そのままなんと四人でご飯にいこうよと光栄にも誘っていただけて。
梅田駅近くの明石焼きのお店で、晩御飯をご一緒しました。
初心者にはわからないハイレベルなことをお三人は沢山話していたのですが、私のような初心者の疑問なども丁寧に教えてくださったり、短い時間でしたが、とても貴重な時間を過ごさせていただきました。
特に、反省点どころか空を掴むような対戦感でフワフワしていたアイテム宙に対する考え方をおすそ分けしていただけたのは、個人的にすごくうれしかったです。
二回戦目は闇雲に剣を振り回してたまたま相手が倒れただけで、三回戦目は手も足も出ずに終わったので、こういうお話をナマで聞かせていただけるのは本当に貴重な機会だったと、そう思っております。
◆おわりに
……とまぁ、終わってみれば大会1-5、フリー対戦に近いバトルラッシュ込みでも一日通して2-5と、とても喜んでいいわけではないような気もする結果でしたが、ミスはめちゃくちゃあったにせよ恥ずかしい結果ではないと思える一日でした。
だって私は頑張っていたから!
少なくとも今できる自分の最善は尽くしたつもりだから!!
だから恥ずかしくない!!
(………いや、これは強がり半分で、処理ミスなどでご迷惑をかけた部分は本当に恥ずかしいし申し訳ないのですけども)
限られた時間で、できるだけのことにしっかり打ち込んでの結果だと自分では感じますし、単純に勝ち星と負けの数を比べてどうこう言う領域に、自分はまだ立っていないと思っています。
いやいや、本当は2-4くらいしたかった!!勝てるだけ勝ちたかったと、そう思いますが!
でも今の自分にとってベンチマークとなる部分がイマで、他人の成績を基準にモノを考えるのはまだまだ。
今回、たった一週間ぽっちですが真剣に打ち込んでみて、改めて、リセは「会話」のゲームだなと感じました。
どのカードゲームも、プレイの応酬は実質的な「会話」の面を持ちますが、カードの配置、コストの切り方、プレイの順番、攻撃動作の宣言と、リセはほかのどのゲームよりもひとつひとつの所作が「会話」としての価値を持つ場面が多く、それによって成立しているゲームだと。
その点でいうと、私は今回のイベント中、一度もちゃんと「会話」をしていません。
私からの「発信」は常に一方通行で、相手からの返答を待つ「交信」ではなかったのです。
人と何かを比べるのは、少なくともその「会話」のスタートラインに立ってからだと、そう思います。
とはいえ正直ブートキャンプ込みで30時間くらいずっとボコボコサンドバッグ状態だったためさすがに精神力を大分消耗していて、次こそは!!といえるだけのエネルギーがすぐには出て来ないので、次を考えるのはもうちょっとパワーがたまってからにします!!
今回は本当に、本当に疲れたので……
(次の日に脳みそにゲームした疲れを引きずる経験は初めてだった)
友人に誘われて強引気味に参加したリセフェスタでしたが、打ち込む価値のある一週間でした。
たくさんの時間を使って私に色々と教えてくれた親愛なる友人Y氏には、毎度変わらない最大の感謝を。
そして、フェスタで対戦させていただいた、こんなアラの多い初心者に優しく接してくださったリセラーの皆様にも感謝を。
次の機会には、またどうか楽しく遊んでいただけましたら幸いです。
それでは、長々とお読みいただき、ありがとうございました!
☆おまけ
K氏「内容の密度の高い試合を一戦観戦すれば、一試合分の時間で効率的に2デッキ分練習できる。これは我々の界隈だとスピードラーニングと呼ばれている」