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CHC コレアの現実味

皆さんこんにちは。CHC担当Masatoです。
MLBは絶賛ロックアウト中で、一向に合意の兆しが見えてこない状況で、CHCに関するネタも大分底をつきつつありますが、今回の記事ネタは、タイトルにもある通りで、ここ数日少し話題となっている、今年HOUからFAとなったカルロス・コレア内野手について、CHC カルロス・コレアは誕生するのかどうかを考えてみます。


そもそもなぜコレアがCHC ?

もうまずはここですよね。なぜコレアの来季の移籍先候補としてCHCの名前が上がったのか。
私がそのことを知ったのは、スポーツディレクターのMark Berman氏のこのツイートでした。

日本語訳 ) 
MLB関係者によると、自由契約となった遊撃手カルロス・コレアの代理人は、@ヤンキース、@レッドソックス、@ドジャース、@カブス、@ブレーブスから話を聞き、先月アストロズから5年/1億6000万ドルのオファーを受けたとのことです。

と、CHC側がコレアのエージェントに接触していたことが明らかになったことでした。

続いて、MLB Insiderの Mike Rodriguez 氏や、大物CubsインフルエンサーのCubs Zone 氏がこのようなツイートをしました。

日本語訳 )
カルロス・コレアと契約する可能性が高い2チームとして、#カブス と #ヤンキース が挙げられています。コレアはハビアー・バエズに電話して、カブスの組織が彼にどのような扱いをしたかを聞いたこともある、と@mikedeportesが伝えています。

とコレア自身が、元CHCの選手でプエルトリコ代表でも同僚のハビアー・バイエズに電話でCHC時代の経験を聞くなどシカゴについて聞いていたと報じました。これらの理由から、CHCにコレアが加入するのではないかとの噂が一気に広まりました。

※ そして、先日CHC入団が決まったマーカス・ストローマン投手も、自身のTwitterを更新し、コレアを勧誘するような投稿をしています。

日本語訳)
シカゴでは君が必要なんだ、僕の友達! コレア


カルロス・コレア

コレアは、プエルトリコ出身のMLBを代表する大型内野手。
12年HOUからドラフト全体1位で指名され、15年には新人王を獲得。以降も広角に鋭い打球を放つ強打を武器に毎年OPS.800台を叩き出すなど活躍し、今季は自己最多の26HR、OPS.850の打撃に加え、守備でもMLB1位のDRS(守備防御点)21をマークしてアメリカン・リーグのゴールドグラブ賞 遊撃手部門に選ばれ、さらに、全ポジションから各リーグで一人だけ選ばれるプラチナグラブも受賞した球界屈指の遊撃手です。



ヤンキースとの因縁

CHC以外の候補として挙げられているNYYですが、球界屈指のお金持ち球団であるNYYにコレアが移籍する可能性があるのかについても考察します。

結論から言うと、仮にコレアがNYY加入となると、NYYファンにとって非常に複雑な心境になることは間違いありません。
それは、NYYとコレアの間に浅からぬ因縁があるからです。17年にHOUがワールドシリーズ制覇し、その後に浮き彫りとなったサイン盗み問題。HOUはサイン盗みをしたことを認め、優勝剥奪、ドラフト指名権剥奪などさまざまな厳罰を受けました。
NYYはまさにこのHOUの被害者で、組織的なサイン盗みを働いていたHOUがリーグ優勝決定シリーズでNYYを下し、ワールドシリーズ進出を決めた後に発覚したことで、ファンは当時関与していた選手らに対して相当の恨みを募らせています。
それはこの事件以降、HOUとNYYが試合をすると、スタメン発表の時点で大ブーイング、コレアの名前がコールされるとFワードが飛び交うほど。

さらにコレアは先日、ヤンキースの殿堂入りレジェンド デレク・ジーター氏に対し、「デレク・ジーターはゴールドグラブを5回受賞しているけど、どれも値しなかった」など “暗黙の了解”に近いものを、公の場で堂々と発言し、ヤンキースの生きる伝説に対してのリスペクトを欠く発言をしたことでヤンキースファンはもちろん怒り心頭、MLBの選手からも批判の声が上がるなど火に油を注ぐ形となってしまいました。

NYYのファンとはもはや関係性が修復不可能に近いのではないかというレベルの因縁です。

しかし、このオフにヤンキースは大型遊撃手の獲得を狙っていて、当然コレアもターゲットの一人であることは間違いありません。
コレアがNYYのピンストライプのユニフォームを来年は身に纏っている可能性もあるわけです。
しかし、現在のNYYの傘下にはチーム内No.1のAnthony
Volpe
とNo.3のOswald Perazaの2人のSSプロスペクトがいて、ETA (予想昇格年) が2023年になっており、NYYとしては彼らを長期的な戦力としてみているようで、コレアのような選手は不要なのではないかとも思うので、NYYの可能性は低く、市場に出ている他のSSを繋ぎ役として獲得する可能性は高いと思っています。(シモンズやイグレシアスなど)


CHC実現の可能性は?

冒頭でも述べたように、コレアがではCHCに加入する可能性は如何なものなのか。
コレアは20年オフ、アストロズと1年1170万ドルで契約しました。

そして、HOUがコレアに対して、5年1億6000万ドル (約181億円)の大型契約を提示したと報道がありました。これはAAVが平均3200万ドル (約36億円)の破格の契約になるわけですが、アメリカ最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、「コレアが市場で受け取る可能性が高い契約を著しく下回っている。コレアは27歳になったばかりで、9、10年契約を求めていると示唆している。実際のところ、アストロズのオファーとコレアの求める金額に大きな開きがある」などと指摘しており、さらには、ロックアウト前にSS獲得を目指していたDETがコレアに対して2億7500万ドル(約314億1173万7500円)の大型契約を提示したものの、コレアがこれを拒否したとの報道もあり、仮にコレアをCHCが獲得しようとした場合、この年数単位の超破格の契約を提示しなければならない可能性があります。
CHCは先日、ストローマンと3年7100万ドル(約80億円相当)の大型契約を結び、ヘイワードとの契約もあと2年残っているなどのさまざまな要素から、コレアに何千万ドルのAAVを払える余裕があるのか。ここは正直微妙な感じが個人的にはします。


最後に

コレアは間違いなく今オフの目玉内野手の一人。
遊撃手が課題のチームは喉から手が出るほど欲しい選手でしょう。
CHC コレア実現の可能性は低いかもしれませんが、仮に実現した場合、今オフのダークホース的存在になることは間違いありません。私個人的な補強プランとしては、SSを格安選手で補って、その分をホイヤーが当時から言っていたSO能力の高い投手 (今ならロドンなど) と言うプランが理想的な気がしますが、上記のように、既にDETへ6年契約での加入が決定した元CHCのバイエズにCHC時代の経験などを聞いているというニュースも出ていることから、CHCがコレアサイドに接触していることは間違いはなく、CHC コレア誕生の可能性は0ではないように思います。

MLBは現在、労使協定交渉が決裂して、ロックアウトに突入しました。この影響は長く続きそうですが、新たに協定が締結され、ロックアウトが解除されたときにCHCがどんなムーヴメントを見せるか動向に注目していきたいと思います。

Masato

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