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【CHC】カブス 戦力分析 2022

皆さんこんにちは。CHC担当Masatoです。
99日目にしてロックアウトがようやく明けましたね!長い長い3ヶ月あまりでした。
4月7日(日本時間8日)より、2022年シーズンが、162試合制でスタートします。
そして、CHCも、ロックアウトによって凍結されていた移籍市場で更なる補強を行い、戦力の底上げを行い、シーズンに向けての戦力も整ってきました。
今回は、CHCの2022年の戦力分析をポジション毎に見ていきましょう。
今回は各ポジションの評価を以下の指標で評価していきます。(かなり個人的主観が入りますので、もっと点数高いだろとか低いだろとかの意見はお待ちしています。)

★ 評価指標
S 10点 (何も文句なし)
A 7〜9点 (良い方)
B 5〜6点 (まあまあ)
C 5点以下 (弱い)
出典: Masato

※ この評価、分析に関しては、カブスファンの有志で放送している『カブスラジオ』のパーソナリティでいらっしゃる、フェグリーさんやイサシキさんのご意見も参考に行っております。


◼️ Starting Pitcher

Kyle Hendricks
◼️ 主な新規加入・退団選手

★ 新規加入
 マーカス・ストローマン (RHP・30歳)
 ドリュー・スマイリー (LHP・32歳)
 ウェイド・マイリー (LHP・35歳)


★退団
 ザック・デイビーズ (RHP・29歳)→ ARI

◼️ 先発ローテーション

1.  カイル・ヘンドリクス
2.  マーカス・ストローマン
3.  ウェイド・マイリー *
4.  ドリュー・スマイリー * 
5.  ジャスティン・スティール *
6.  アレック・ミルズ
. コーリー・アボット

* : 左投

【評価 : B (6 点)】

昨年の課題をもとに積極的な先発投手補強を敢行。目玉の1人であったマーカス・ストローマンを3年契約で獲得。レッズからウェーバーとなっていたウェイド・マイリーのクレーム、FAのドリュー・スマイリーの獲得に成功した。先発の頭数は揃ってきたものの、元々この新戦力以外に新たに獲得していたスティーブン・ブロートが故障の影響でマイナー契約に切り替わったこともあり、やはり調整不足も相まってこの5人のうち誰か1人でもかけてしまうと、6番手のミルズであったり、元プロスペクトのキーガン・トンプソンらが候補となるため、課題が残る。あと、リストを見てもらうと分かる通り、パワー系投手が1人もおらず、全員技巧派タイプの投手であり、アクセントを加えるためにも1枚補強しておきたかった点が悔やまれる。そのためこの評価に落ち着いた。


◼️ Relief pitcher

Manuel Rodríguez
◼️ 主な新規加入・退団選手

★ 新規加入
 マイケル・ギブンズ (RHP・31歳) FA
 デビッド・ロバートソン (RHP・36歳) FA
 クリス・マーティン (RHP・36歳) FA
 ダニエル・ノリス (LHP・28歳) FA

◼️ 主なリリーフ陣

CL : M. ギブンズ
CL : D. ロバートソン
CL : R. ウィック
SU8 : C. マーティン
MID : M. ロドリゲス
MID : S. エフロス
MID : D. ノリス *
MID : M. ルッカー
LR : K. トンプソン


* : 左投
※ 略称 CL:クローザー(抑え)、SU:セットアッパー、MID:中継ぎ、LR:ロングリリーフ

【評価 : B (6 点)】

昨年のトレードデッドラインでホワイトソックスから獲得したコディ・ホイヤーがトミージョン手術を行い、2022年は全休が確定。ここで評価は大きく落ちた。オフには、合計4人の実績豊かなプレイヤーを補強できたが、主なリリーフ陣(Roster Resource 参照)を見てみても、クローザー候補が3人と他もセットアップマンがクリス・マーティンという正直にいうと後ろの候補が少ない点。先発が長いイニングを投げてゲームメイクに成功したとしても、このリリーフが打ち込まれて試合を壊してしまうケースも否めない。勿論、マイナーで活躍しているバウンスバック期待組やプロスペクトたちの台頭もあるのだが、前者はキャンディデートが尽く捕まっており散々な結果に。他方は、イーサン・ロバーツベン・リーパーケイン・ユッカートと言った逸材が揃うが、その選手たちが1年目から結果を残せるかは疑問符がつく。
こう言った観点から、積極的にデプスを埋めようとした点はプラスの評価だが、ホイヤーの離脱やこういった事情を踏まえて6点のBいう評価にした。


◼️ Catcher

Willson Contreras
◼️主な新規加入・退団選手

★ 新規加入
 ヤン・ゴームズ (34) FA

★ 退団
 ロビンソン・チリーノス (37歳) → BAL
 オースティン・ロマイン (33歳) → LAA
 ホセ・ロバトン (37歳)

評価 A (7点)

オフの市場で目玉捕手の1人であったヤン・ゴームズを2年契約で獲得することに成功。元々正捕手であったウィルソン・コントレラスとの併用体制を整えた。しかし、捕手プロスペクトで今季デビューが期待されたミゲル・アマヤが昨年シーズン途中に右肘のトミージョン手術を受けたことによって、2022年の全休が確定。さらに、コントレラス自身も、年俸調停有資格者でありながら調停期間中に合意することができず、いずれ放出されるのではないかとの噂も絶えない。仮にコントレラスが放出されてしまうと、正捕手ゴームズ、第二捕手にマイナー契約で獲得し、現在はスプリングトレーニングでアピールを続けるジョン・ヒックスという体制になり、グレードダウンは否めない。今回の評価は、コントレラス入りであることと、ゴームズの状態が万全である想定での評価であるため、コントレラスが抜けた場合に関しては、5点程度が相当だろう。


◼️ Infielder

◼️ 新規加入・退団選手

★ 新規加入
 ジョナサン・ビヤー (INF・30歳) FA
 アンドレルトン・シモンズ (SS・32歳) FA

★ 退団
 マット・ダフィー (INF・31歳) → LAA
 アンドリュー・ロマイン (SS・36歳) 現役引退

★ 1B

Frank Schwindel

評価 A (9 点)


現状は昨年途中にDFAからクレームし、大活躍を見せたシュウィンデルと同じく昨年途中にメジャーデビューを果たしたリバスの併用が既定路線で、リバス1B、シュウィンデルDH、場合によってその逆という起用だろう。評価は他の内野手ポジションと比べて高めの評価となった。

★ 2B

Nick Madrigal

評価 A (8 点)

現状の2Bレギュラーは昨年のTDLでホワイトソックスから獲得したマドリガルが濃厚。しかし、彼も昨年の右脹脛の大怪我から復帰したばかりで、いきなりフルシーズン2Bで戦わせることは難しい。そこで、ニコ・ホーナーとの併用、ジョナサン・ビヤーの起用といった方法が考えられるだろう。

★ 3B

Patrick Wisdom

評価 B (6 点)

サードに関しては、ウィズダムが基本線で、調子次第ではビヤーが3Bを守る可能性がある。ウィズダムは昨年のDRSやUZRなどの守備指標を見てみても、プラスの数値を叩き出しており、非常にソリッドな活躍が期待できる。このサードのポジションは、ウィズダムの調子次第に委ねられる部分がある。

★ SS

Nico Hoerner 

評価 A (7 点)

SSはホーナーがメインで、シモンズのプラトーンの構成になるだろう。ホーナーはケガ体質もちで、フルシーズンをSSでプレーすることは正直厳しいため、シモンズの加入は非常に心強い。しかし、シモンズは抜群のディフェンスを誇るものの、打撃に関して少し不安があり、場合によってはビヤーがSSを守るという起用法も考えられる。


★内野手総括 

【総合評価 : A (8 点)

内野手は総合的にみて、非常に高い評価となった。オフの目玉内野手の1人であったカルロス・コレア内野手の獲得も噂されていたが、実績豊富な守備の名手アンドレルトン・シモンズと内野のUTであるジョナサン・ビヤーを2人計$10Mとお買い得価格で獲得することに成功した点も高評価に繋がった。1Bはリバス/シュウィンデル、2Bはマドリガルとボーティが肩の故障で長期離脱を余儀なくされたため、ホーナーとの併用が考えられる。3Bに関しては、ウィズダムが濃厚だが、調子次第ではビヤーやスプリングトレーニングで好アピールを続けるジャレッド・ヤングなどの起用も考えられるだろう。SSはホーナーが基本線だが、ケガ体質の彼をフルタイムSSで起用することは確実にないと思われ、シモンズとの併用が確実。
内野手を総合的に見て不安な点としては、軒並みケガ体質の選手が多いことである。しかし、全員が健康体でプレーすることができれば、非常に魅力的な布陣であることは間違いない。


◼️ Outfielder

Seiya Suzuki
◼️ 新規加入・退団選手

★ 新規加入
 鈴木 誠也 (27歳) NPB 広島からポスティング
 クリント・フレイジャー (27歳) FA
 マイケル・ハーモシーヨ (26歳) ノンテンダー→再契約

★ 退団
 トレイス・トンプソン (30歳) → SD
 ニック・マーティーニ (31歳) → KBO NC
 ハロルド・ラミレス (27歳)→ TBへトレード


【評価 B (6 点)

ポスティングシステムでNPB広島東洋カープから鈴木誠也選手を5年契約で獲得した。さらに守備に定評のあるクリント・フレイジャー、ノンテンダーからの再契約となったハーモシーヨが加わった。しかし、このポジションはかなり賭け要素が強いポジションであるだろう。メンバーが軒並み調子が良ければ非常に強力な外野手陣になるであろうが、鈴木誠也選手もMLB1年目であり、どのくらいMLBに馴染めるかといった状況であり、過剰な期待は禁物。他の選手も、好不調の波があり、安定した成績を残せる選手がほとんどおらず、軒並み不調に陥ってしまった場合はかなりマズイと言った状況であり、そのようなことを踏まえて、この評価とした。



◼️ 予想開幕オーダー

(2B) ニック・マドリガル
(RF) 鈴木 誠也
(DH) フランク・シュウィンデル
(3B) パトリック・ウィズダム
(LF) クリント・フレイジャー
(SS) ニコ・ホーナー
(CF) ジェイソン・ヘイワード *
(C) ヤン・ゴームズ
(1B) アルフォンソ・リバス *

(SP) カイル・ヘンドリクス

*:左打ち, #:両打ち

1番はスプリングトレーニングでも好成績を残し、アベレージ、出塁に期待が持てるマドリガルを持ってきた。2番バッターに関しては迷いどころで、昨年のようにシュウィンデルを置くか、鈴木誠也選手を置くかで悩んだが、今年のここまでのスプリングトレーニングの起用方法なども加味して、今回は後者を選出した。今年から新しくできたユニバーサルDHによって3番DHでシュウィンデルを起用。4番は一発に期待の持てるパワーヒッターのウィズダム、下位打線の見どころで言えば、ゴームズを8番に起用することを想定する。特に、開幕投手はヘンドリクスで内定したため、スプリングトレーニングでも相性の良かったこのバッテリーが開幕でも濃厚だろう。上記のオーダーはこれはあくまでも開幕戦のブルワーズ戦のバーンズを相手にオーダーを構成したものであり、ここにコントレラス、ビヤー、オルテガ、スイッチヒッターのハップらが候補として挙がってくるだろう。正直、見てみないとわからない不確定要素の多い選手が並ぶ打線ではあるが、ハマれば面白い打線になることは間違いない。

★ 控え野手 (ベンチ入りサブ)

控え野手は、主に以下の5人を想定 : 
1.C:W. コントレラス 
(ゴームズとの併用)
2.SS:A. シモンズ
 3. OF : I. ハップ #
4.OF:M. ハーモシーヨ
5.  OF:R. オルテガ * 
 6.  INF : J. ビヤー #
 (内野のUT役割)

◼️ 最後に

カブスは、このオフにウィークポイントに対して、積極的に資金を投資して、補強を行い、バランス良く選手を獲得することができました。ポジションごとに冷静に分析していくと、それなりに充実してきたポジションや、補強はしたけどまだまだデプスとしては薄いし課題は残るポジションもあったかと思います。カブスは昨年、主力選手を大量に放出し、新たなチームを作り上げていくべく、始動し始めました。今年はNLC(ナショナルリーグ中地区)では、4位あわよくばポストシーズンを狙えれば上出来な戦力だと思っています。数年後にまた優勝争いができるように、焦らずゆっくりでいいので強いチーム作りをして行ってほしいなと思います。
さらに今年はなんと言っても、鈴木誠也選手が加入したことによって、多くの日本人ファンに注目されるチームになります。このオフの補強によってまた新たに生まれ変わったカブスがどのような戦いをしていくのか、ファンとしてしっかり応援しつつ、注目していきたいなと思っています。

今回も、長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになりますのでお願いします!

〜 Masato 〜 

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