"Hey Chicago, what do you say? Cubs are going to win today."
どうもみなさんこんにちはMasatoです。
スプリングトレーニングでは既存の主力選手たち、プロスペクトの選手たちが良好なアピールを続けて大いに盛り上がりましたが、いよいよMLB開幕の時期が目前に迫ってきました。
今回は毎年恒例のシカゴ・カブスの2024シーズンプレビューとして、様々な視点から戦力分析、チーム成績予想などをしていきたいと思います。
はじめに
本カブスの戦力分析記事はMLB30球団ファン合同note企画で同カブス担当として活動いただいているイサシキさんとの共著となります。また、直近放送予定のカブスラジオにおいて、パーソナリティメンバーのフェグリーさんからの考察も踏まえながら併せてこのnoteを参考いただくのが良いかと思います。
各セクションごとには執筆者氏名を記入させていただいています。我々2人の考察それぞれがどんな視点から今年のカブスを評価しているかお楽しみいただければ。
2023年オフシーズン振り返り
シーズン終了会見にて我らがジェド・ホイヤー プレジデントが語ったのは「永続的なコンテンドを目指したい」という旨のもの。その期待を裏切らない姿勢で、11月には同地区ブルワーズと契約満了になっていたクレイグ・カウンセルと5年4000万ドルというMLB監督史上最高額でヘッドハンティングに成功する幸先の良いスタートを切りました。
その後大谷翔平の獲得失敗や出るわ出るわの興味芸が身を結ばないまま2ヶ月間の長いノートランザクションを経て、年明け1月にはNPBからポストされていた今永昇太を4年5300万ドルで獲得してマーカス・ストローマンの予期せぬ退団の穴埋めに成功すると、その2週間後にはアストロズからオプトアウトしていたヘクター・ネリスを1年900万ドルで獲得し、手薄でハイレバレッジ経験の少ない投手が多かったリリーフ補強にも着手する補強巧者ぶりを披露。極め付けは選手からもカムバックコールを受けていたコディ・ベリンジャーと3年8000万ドルで再契約を果たし、これにてストーブリーグはゲームセット。シカゴの街は結果的に熱狂と歓喜の渦が巻き起こりました。
以前から裾野を広げていたアジア市場からハイフロアなスターターを獲得し、終盤勤続疲労を起こしたリリーフ陣にはメンターとなり得るベテランを補強。打線も数多くのMLBReadyプロスペクトにチャンスをちらつかせつつ、リーグ屈指の破壊力を誇った打線をキープしたことは、ロスター運用の観点からもgoodと言えるでしょう。
また、トレードでは貴重なサウスポープロスペクトだったジャクソン・フェリスと引き換えに、オールドプロスペクトの域に入っていたドジャースのマイケル・ブッシュを獲得して左打者の補強に努めると同時にイェンシー・アルモンテも獲得してリリーフ補強も実現させる素晴らしいムーブがあり、マイナー契約もリリーフとコーナー野手を中心に粒揃いな選手たちを集めてSTでの熾烈な競争に一役買う姿は印象的でした。中でも開幕ロスター入りを果たしたギャレット・クーパーは22年のオールスターに選出された実力派の野手で、どうしてマイナー契約で引っ張って来れたのかが不思議なくらいでした。
長々と書きましたが、個人的にはここ数年ナ・リーグ中地区唯一のビッグマーケット球団として補強資金を費やしてきたカブスにとって、今オフの補強が最も"Intelligent Spending"のように感じました。(イサシキさん)
今オフについての感想
投手陣
★ ローテーション予想
<コメント>
まず1番手は開幕投手が内定した現エースのSteele。候補の1人であるJameson Taillonは腰のハリなどにより開幕を故障者リストで迎えることが濃厚。Jordan Wicks, Javier Assadがローテーションに加わることはCounsell監督が言及しました。
見ての通りカブスは技巧派ローテーションですので野手陣のバックアップはかなり重要になってきますね。
今永昇太は本拠地ロッキーズ戦でリグレー史上初の先発投手としてのメジャーデビューを果たす予定です。カブスの歴史の1ページに名を刻む瞬間です。楽しみだね。
<コメント>
ローテーションは既に現地報道でも出ている通りの陣容になりそうで、注目の今永昇太は本拠地開幕戦にあたるロッキーズ戦での先発登板が予定されています。
メンツを見ると技巧派が多く、支配力に乏しいのは否めませんが、その分グラウンダーを打たせる技術に長けている投手が多く、ダンズビー・スワンソンやニコ・ホーナーを擁する鉄壁内野陣との相性補完は抜群。シーズンを通して安定感ある投球を披露することができればウィークポイントとして挙げられることも少なくなるでしょう。ただしこの手のタイプの投手は大規模なスタッツの上振れも期待しにくいので、全体的には可もなく不可もなくのような形に収束しそうです。
★ クローザー予想
野手陣
各ポジションごとの評価を以下指標で評価します。昨年の分析記事書くときに私が勝手に作った指標なんですけどね。
C
Yan Gomes, Miguel Amaya
1B
Michael Busch (Garrett Cooper, Matt Mervis, Cody Bellinger)
2B
Nico Hoerner (Nick Madrigal, Christopher Morel, Miles Mastrobuoni etc.)
3B
Christopher Morel (Nick Madrigal, Patrick Wisdom, Miles Mastrobuoni, Michael Busch etc.)
SS
Dansby Swanson
LF
Ian Happ (Mike Tauchman)
CF
Cody Bellinger (Mike Tauchman, Pete Crow-Armstrong)
RF
鈴木誠也 (Mike Tauchman)
オーダー予想
ここは状況次第でCounsellも柔軟な起用をするとは思いますが、スプトレでのオーダーを参考に予想してみます。
Happはケガの癒え具合にもよりますがいきなり守備で出すのはまだ厳しいと思うのでまずはDHからのスタートになるかなと。MarqueeによるとCounsellがHappをリードオフマンとして起用する想定のようです。
中軸に関してもまあこの並びが自然なのかなと。
STで様々な打順を試していたカウンセル監督の直近でのオーダーを踏まえた上で予想しました。
ふくらはぎの状態が心配なハップをDHスタートにして、トークマンをレフト起用という形で、今季のDHは怪我や疲労度合いを考慮した運用法になると思います。
鈴木誠也とベリンジャーが打線の軸。モレルかブッシュが安定して打ってくれるようになればそのどちらかが4番になりそうくらいには考えています。
PCAが昇格すれば最初は8番打者かなあと思うので、それに伴って9番にホーナーが回るかなあという印象です。
担当2人の今季注目選手
日本人MLBファンの注目する選手
直近で筆者の方からXで以下のように協力要請を出しました。
短い時間ではありながらも実に50件近いコメントをいただきました。(ありがとうございます!!)
その結果をグラフでまとめます。
※こちらは本noteリリース前にいただいたコメントより算出。ラジオ後に更新が入るかもしれません。
★ 投手
投手では今永昇太とKyle Hendricksが4票タイで支持を集めました。"Professor"と"Pitching Philosopher"の教授と哲学者コンビ。個人的にはCuasの3票はなかなか興味深かったですね。
★ 今永昇太を挙げてくださった方の主なコメント ★
★ Hendricksを挙げてくださった方の主なコメント ★
★ Cuasを挙げてくださった方の主なコメント ★
★ 野手
野手ではChristopher Morelが最多の11票の支持を集めました。溌剌としたプレースタイルがカブスファンのみならず他の球団のファンにとっても魅力的に映るのでしょう。
★ Morelを挙げてくださった方の主なコメント ★
また、近々放送予定のカブスラジオにてリスナーの皆様からのコメントを募集したいと思いますのでドシドシお寄せください! ご協力いただいた皆様誠にありがとうございました!!
シーズン展望
筆者からも、先述のイサシキさんのコメントにもある通りで、ここはケースバイケースでカブスラジオでも言及はしたいと思いますが、コンテンドする地盤を作ったのだから良いところまで行ってほしいという願望はありつつも、最悪のケースというところも想定しておかなければならず、非常に難しい部分ではあると思います。
ここはカブスラジオで色々皆さんでお話しできればと思います。
シーズン成績予想
まとめ