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CHCで輝きを取り戻した男たち


皆さんこんにちは。CHC担当Masatoです。
最近、SNSの投稿で、「この選手3A止まりでなんか伸び悩んでた印象なのにCHCに移籍したらなんか復活してね?」というのをみたことある方いるのではないでしょうか?
今回は、そんなCHCに来て主力クラスに復活した選手を紹介します。


パトリック・ウィズダム (Patrick Wisdom)

パトリック・ウィズダムは、12年MLBドラフト1巡目追補(全体52位)でセントルイス・カージナルスから指名されてプロ入り。18年にメジャーデビューを果たし、32試合/AVG.260/ 4本塁打/ 10打点/ 2盗塁を記録しました。
しかし、以降は、DFAやマイナー契約を複数回経験するなど伸び悩み、NPB 阪神タイガースが獲得調査をするなど新外国人候補としてもリストアップされた過去がありました。
しかし、転機が訪れたのは、CHCに加入して2年目の2021年、この年は持ち前の打撃とパワーが復活し、106試合の出場で規定打席に届かなかったものの、AVG.231/28本塁打/61打点/OPS.823などの成績で、シルバースラッガー賞のファイナリストにも選出され、新人王投票ではCINのジョナサン・インディア、MIAのトレバー・ロジャース、STLのディラン・カールソンに次ぐ4位にランクインする復活ぶりを見せました。ウィズダムが今シーズンで記録した28本塁打は、クリス・ブライアントが持っていた球団新人本塁打記録(26)を6年ぶりに更新しました。




フランク・シュウィンデル (Frank Schwindel)

シュウィンデルは、13年のMLBドラフト18巡目(全体534位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名されプロ入り。
19年にはメジャーデビューも果たしましたが、なかなか結果を残すことができず、DFA、マイナー契約を繰り返していました。
しかし、OAKからDFAとなった彼をCHCがクレームし、CHCに加入した瞬間から、人が変わったように打撃が覚醒し、56試合ではあるものの、AVG.342/13本塁打/OPS 1.002と夏にトレードでNYYへと移籍したアンソニー・リゾの穴を見事に埋める活躍ぶりを見せ、月間MVP、週間MVPなどを獲得しました。



ラファエル・オルテガ (Rafael Ortega)


オルテガは、08年にインターナショナルFAでCOLと契約してプロ入りしました。
彼は、複数チームを渡り歩くジャーニーマンとして活躍し、2020年オフにCHCとマイナー契約を結ぶと、5月にメジャー昇格。以降は、103試合に出場し、AVG.291/11本塁打/OPS.823のキャリアハイの成績をマークしました。特に、今シーズンマークした11本塁打は、彼のキャリアではじめての2桁本塁打で、12年から19年にメジャーでプレーしていた合計が3本というラインドライブヒッターだったので、この数字はCHCが打撃を改造したと思っても不思議ではないくらいのパワーヒッターぶりを発揮していて、正直驚きです。
現地8月1日のWSH戦で自身初となる1試合3本塁打をマークし、チームの頼れるリードオフマンとして活躍しました。



トレイス・トンプソン(Trayce Thompson)


トレイス・トンプソンは、父親は、1978年のNBAドラフトで全体1位指名を受けたマイカル・トンプソン氏、二人の兄の長兄は、かつてクリーブランド・キャバリアーズでプレーしていたマイケル・トンプソン氏、次兄は、ゴールデンステート・ウォリアーズでプレーし、チームメイトのステフィン・カリーと共に「スプラッシュ・ブラザーズ」として名を馳せているクレイ・トンプソン氏というNBA選手の超サラブレッド一家の三男。
トレイス自身も、09年のMLBドラフト2巡目(全体61位)でCWSから指名され、プロ入りした元トッププロスペクト。
15年にメジャーデビューを果たし、44試合に出場し、AVG.295/5本塁打/16打点/1盗塁の成績を残しました。
以降は、メジャーではプレーしていたものの、なかなか結果を残すことができず伸び悩み、DFAやマイナー契約をくりかえしていました。
しかし、2021年5月に金銭トレードでARIからCHCに移籍すると、持ち前の打撃が復活し、メジャーでは15試合/AVG.250/4本塁打/OPS 1.114SLGが.714をマークする長距離砲ぶりを発揮し、Barrel%も驚異の35.3%をマーク、3Aでは88試合/AVG.233/21本塁打/OPS.835をマークし、21本塁打でチーム内本塁打王に輝く復活ぶりを見せました。


マット・ダフィー (Matt Duffy)

マット・ダフィーもその一人でしょう。かつては、SFやTBで主力として活躍していた彼ですが、故障などの影響によって成績が落ち、DFAも経験しました。
20年はNYYと契約を結ぶも、メジャー昇格はなく、この年は出場0。このまま終わってしまうのかと思った矢先、CHCとマイナー契約。そこから開幕ロースター入りを果たすと、かつての輝きが復活。故障離脱はあったものの、97試合/AVG.287/5本塁打/30打点/8盗塁をマークし、スプレーヒッターとして活躍しました。
現在はFAとなっている彼ですが、是非また来年もCHCでプレーして欲しいと願うばかりです。(MLB市場はロックアウト中ですが🔒)


最後に

上記で紹介した選手以外にも、マイケル・ハーモシーヨなどもCHCに加入してから、持ち前の打棒を取り戻し、輝きを取り戻しつつあります。しかし、なぜ3Aで伸び悩んでいた中堅選手がこんなにも多くCHCで活躍できたのかという部分や、覚醒を遂げたのかといった部分に関しては割愛します。なぜかというとその復活の真相が「わからないから」、「そこに誰が作用したのかがわからない」からです。もし仮に復活のメソッドがコーチからの助言であった場合、今シーズン限りでカブスを退団した前打撃コーチのアンソニー・イアポスの影響かもしれませんし、はたまたクリス・バライカ前打撃補佐コーチ、マイナーコーチ、打撃コーチではなく、アンディ・グリーンHC、デビッド・ロス監督らのアドバイスの可能性もあるとなると、とてもではありませんがこれが理由だと決定付けることは困難です。
しかし、上記で紹介した選手は、CHCにきて何かきっかけを掴んだから復活したと思うので、今、伸び悩んでいる選手は、CHCに来たら魔改造され、復活できるかもしれません。
"CHC再生工場" などとなんだかんだ名誉ある肩書きが一部で謳われている今、新たに輝きをCHCで取り戻す選手がたくさん出てきてくれることを願うばかりです。

Masato

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