【CHC】2022 Rule 5 ドラフト考察
日本では早いもので、11月に突入し、あと2ヶ月で2022年が終わります。早いものですね。
そんなところで、今年もルール5ドラフトの季節が近づいてまいりました。今年も考察記事を簡単に書いてみたいと思います。
ルール5ドラフトとはそもそもなんぞやとか対象は?みたいなことに関する記事は去年書いてるので、よければこちらを参照してください。
ちなみに、今年のルール5の対象は、2018年ドラフトで契約した高卒選手、19年ドラフトで契約した大卒選手、18年インターナショナルFAで契約した選手(※)となります。
※ なお、インターナショナルFAで契約した選手は契約時期もあるので、全員ではない。
CHCのロースター状況
現状のCHC (本記事投稿時点)でのロースターの中でFA含め暫定的に外れるまたは外れそうな選手は以下の通り。
と、リストアップした選手を全て除いたとして、36人。
ここからさらに削られる可能性もあると思いますが、ロースターの空いたところをプロテクトした選手で埋めるでは当然なく、ここにFAでの補強もあるわけです。(トムとジェドは特に今オフのFA市場参戦は熱心です。去年もそーだったけど結局あれだったよな。)
特に、CHCは今オフ、トップレベルのSSとトップレベルのSP を補強のメインターゲットとしており、そしてFAのSmylyやMileyの残留の可能性もあることから、現状のロースター的にプロテクトできそうなのは、多く見積もったとしても3〜4人当たりが限界なのではと見ています。
Rule 5 対象プロスペクト
現状、40人枠外で、今年のルール5ドラフトで対象となる選手は主に以下の子たち。(抜けがあったらすみません。)
CHCは今年大量のルール5候補がいる中で、ウチ数名は、球団傘下のトッププロスペクトにランクインしている選手も数名います。
まず投手でプロテクトされる確率が高いのは、Ben Brownですね。今年のトレードデッドラインでDavid Robertsonとのトレードで獲得したプロスペクトです。
最速98mphの速球とプラスピッチのハードスライダー、カーブ、チェンジアップを駆使し、19〜21年はCOVIDやトミージョンなどでサンプルが少なかったものの、今シーズンはA+とAAで23試合 (22試合先発)で防御率3.38とスターターとしては及第点ともいえる成績を残し、CHC加入後所属していた2Aテネシー・スモーキーズでは、サザンリーグ北地区のディビジョンチャンピオンに大きく貢献し、22年評価急上昇を遂げた逸材です。
あとは枠次第にはなりますが、Luis Deversは個人的に残したいところ。
今シーズンはAとA+で先発でこの成績ですよ。しかも、その活躍が評価されて、球団傘下トッププロスペクトにランクインしたほか、22年のヴェディ・ヒムスル・カブス・マイナーリーグ最優秀投手に選出されたんですよ。去年まで各現地有力サイトでは球団傘下のプロスペクトランキングにランクインしないほぼ無名の選手でしたからね。
今後さらに評価が上がっていきそうな楽しみな22歳の逸材です。(ロースター枠空けろ。)
野手はKevin AlcantaraとBrennen Davisが良いところでしょうか。
Alcantaraは、Low-A マートルビーチ・ペリカンズで過ごし、112試合に出場。キャリアハイ&自身初の2桁本塁打となる15本塁打をマークし、Baseball AmericaやFangraphsなど各現地有力雑誌、サイトのCHC傘下トッププロスペクトにランクインするまで評価が急上昇しました。
あんなスラッとした体型なのにめちゃくちゃボール飛ばすし、守備上手いし、フィジカルえげつないし。。
ケガのリスクはあるものの、ロマンしかないわ。
一方のBrennen Davisは、今シーズンをAAA アイオワ・カブスで迎え、43試合に出場。しかし、故障の影響で打率も.191と低迷。本塁打も4本とトッププロスペクトとしてはかなり目も当てられない悲惨な成績に。
Davisもねえ。ポテンシャルは抜群だし、貴重な選手なんですけど、シーズン中に背中の手術をするくらい後背部が重症らしくて、オフのアリゾナフォールリーグにもメンバー入りしてたんですが、背中の張りで途中離脱してしまいました。。
そろそろメジャーデビューも期待したいんですけど、うーん今のままでは正直厳しいかな。(これ薄々の薄々ですけど、Davisをパッケージにしたトレードも有り得なくはないかもなんて思ってたり。)
次点で、Yohendrick Pinango、Yonathan Perlaza、Ryan Jensen、(Chase Strumpf)あたりですかね。
Pinangoは、5' 11"/170と小柄な体格ではあるものの、打撃の評価が個人的に高くて、今シーズンはA+でキャリアハイ&自身初の2桁本塁打となる13発を打ちました。
打率が.250と確実性というところが少し乏しいところがあるものの、広角にシャープなラインドライブをギャップヒットできる優れたバットコントロール、ツボにハマった時の1発は本当に魅力的でしかもまだ20歳になったばかり。
守備に関しては、レンジとルートラン、肩が平均かあるいはそれ以下なので期待は薄。DHが有効に使えるとヨシってところが評価が難しいところです。
ただ、個人的にはめちゃくちゃ好きな選手です。
Yonathan Perlazaはここは結構微妙なラインです。
今シーズンはAAでRFの主力&頼れるリードオフマンとして定着。(DHやLFでの出場もありましたが。UTの肩書きがある割には今シーズン内野一切守ってない。)
124試合でキャリア初の23発、OPS.849をマーク。
スイッチヒッター&UTプレイヤーというのも使い勝手が良く、非常に好印象。現地プロスペクトニキの間でも非常に人気な選手です。(ブライアンとかToddさんとか。)
ただ、懸念事項が一つあって、彼はもし仮にプロテクトしない場合、マイナーFAの有資格者なので、市場に出されます。(まあ争奪戦になるような選手ではないと踏んでますが。)
これだけの成績を残している以上、他球団がいとも簡単にスルーするなんてことは考えにくく、FAになったらアタック仕掛けることは可能性高いです。
どうなるかなあ。この選手を最も簡単に市場にだすのは流石に勿体なさすぎる。。
あとは、個人的に言葉辛辣になりますが、絶対にプロテクトしたい選手はいないですね。
というのも、リストに載っている選手は大体23以上のプロスペクトとしてはやや高齢に差し掛かっている選手ばかりで26以上のもはやプロスペクトじゃねーやろって選手もいます。(まあもちろんU23もいるんですけどね。)
さらに言うと、20代中盤に差しかかってもなお、マイナーの下位級を彷徨ってる選手もいて、流石にそれは苦しいと言わざるを得ません。
なので、上述でピックアップした辺りがプロテクトされるならいいところではないかと見ています。
最後に
去年もなんだかんだで他球団に移籍したのはCarlos Ocampo (マイナーフェーズでNYMへ。なんかAAでもファイヤーしとるな。)だけだったし、大体は1年くらいで返却されるケースも多いので、そこまで心配はしてませんが、今シーズンはメジャーフェーズも復活するので、リストアップした球団傘下のトッププロスペクトは是が非でもプロテクトしたいところですね。
今年、成績の振るわなかった(デビューしたてのルーキーは除く。)現在40人枠の選手は覚悟するように。
〜Masato〜
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