【CHC】エドウィン・エスコバーと契約
MLBもオフシーズンに入ったけど、全然補強の話題とかなくて暇だなー
そう思っていた頃、カブスはとある元NPB戦士との契約に合意しました。
2023年まで横浜DeNAベイスターズでプレーしたエドウィン・エスコバーです。
カブスにとっては念願の左腕リリーフの獲得かつ日本でも馴染みのある選手の獲得。嬉しくないわけがありません。
経緯
筆者は11月20日、とあるツイートを目にします。
それはエスコバーに対してパイレーツとカブスが興味を持っており今後数時間以内に決まるだろうというものでした。
これをみた時は信憑性は低いものの来てくれたら嬉しいななんて淡い期待を抱いていました。
するとその翌日、今度は別の現地ジャーナリストのツイートが。
従兄弟のKelvim Escobar経由でエドウィンがカブスと契約を結んだという情報でした。
これをきっかけに一斉に『エスコバーはカブスか! おめでとう!』の嵐で埋め尽くされたわけですが、当のKelvim本人のそれに言及するような投稿が見当たらなかったりでこれでもなお筆者は信じられずにいました。
これが本当なら近々本人かカブス公式から発表があるのでは? なんてふと本人のSNSを見てみると。。
なんと本人のプロフィールに『@Cubs』の文字があるではありませんか。
これによって筆者含めたカブスファンはエスコバーが本当にカブスと契約したのだなと信憑性がグググっと上がったわけです。
そして11月29日に晴れて正式にマイナー契約を結んだことが公示されました。おめでとうございます👏
鈴木誠也さんとチームメイトとなり、これをきっかけにもっと多くの皆さんにシカゴ・カブスというチームを知っていただけるチャンスになれば嬉しいです。
契約内容・形態
MLBの公式によると、
と公示をされているので、マイナー契約となります。
その後、3Aのアイオワに配属されています。
40人枠には入っていませんが、来春のスプリングトレーニングの招待選手という位置付けではあると思いますので、日本で実績を残してきたんだというアピールを存分に発揮して開幕前の40人枠の座を掴んで欲しいなと思います。
カブスの台所事情
2023年のカブスは83勝79敗の貯金4で2020年の短縮シーズンを除き、19年以来4年ぶりにシーズンを貯金でフィニッシュすることができたものの、161試合目でポストシーズン争い敗退の引導を渡されるファンとしてもチームとしてもとても悔しいシーズンとなってしまいました。
シーズンを改めて振り返ってみた時、どこが悪かったかといえば圧倒的に『リリーフの枚数が足りない、運用が雑』という課題が露呈したシーズンでした。
2023年のカブスのリリーフ防御率は3.85などと数字を見れば悪くない部分はあるものの、不用意な一発を浴びたり、四球の連発で勝手に自滅して敗戦するなどのシーンが見受けられました。
また、前監督のDavid Rossのファンすらも理解不能な不可解な投手起用を連発してたのも課題になった一因といえます。
今年見事に復活し、勝ちパのポジションを掴んだJulian MerryweatherやMark Leiter Jr.は69試合、クローザーを務めたAdbert AlzolayとMichael Fulmerが58試合、次にリリーフでの登板が多かったMichael Ruckerが35試合、後はそれ以下という偏重ぶりも甚だしい運用を続けた結果、勤続疲労も重なってパフォーマンスも落としてしまい、一時期貯金が2桁あったのも一気にズルズルと落ちていってしまいました。(この惨状を見かねたフロントが内心激怒して解任したとも言えますね。)
Daniel PalenciaやLuke Littleといったプロスペクトがメジャーで戦えるようになり、明るい兆しは見えつつも、枚数は圧倒的に足りていないのが実情です。
貴重すぎる左腕のリリーバー
Anthony Kayは13試合に登板も防御率6.35と結果を残せず9月にDFA。
8月1日のレッズとの20点ゲームの9回に登板して2アウトまでとったのにそこから四球やポコポコ打たれて失点を重ね4失点した試合が記憶に新しいかと思います。
Brandon Hughesは17試合に登板も左膝の炎症に悩まされ、6月には大腿骨遠位骨切り術の手術を受け、11月にノンテンダーFAとなってしまいました。
というところで現在ロースターに残っている左腕リリーフは今年デビューを果たしたLuke Littleと元々スターターもブルペンに回ったベテランのDrew Smyly、ルール5イリジブルでロースター入りしたメジャー実績のないBailey Hornの3人しかいません。
そんな不安定な陣容の中にNPBの8年間で395登板147HをマークしNPBで実績を残してきた鉄腕エスコバーが加入するメリットはかなり大きいと言えるでしょう。
さいごに
カブスは課題であった左腕リリーフにNPBで実績を残した エスコバーを獲得することができました。
リリーフのデプスが薄く、彼にとってチャンスがたくさんあると思います。
24年から新しくなるCounsell体制下でどのような活躍を見せてくれるのか期待したいです。
2017年に来日し日本ハムからベイスターズに移籍、そこから7年間、『オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ』の決め台詞とガッツ溢れる投球でファンから愛された鉄腕は8年の時を経てメジャーリーグの舞台に場を移します。
ベイスターズの背番号62の勇姿はファンは決して忘れることはなく、永遠に心の中に刻まれていることでしょう。
多くのファンの声援を背に、2024年リグレー・フィールドでも躍動する姿を見せて欲しい。
カブスファンの1人(カブス担当)としても心から活躍を願っています。
来たる2024年、ノースシカゴの地で新たな1ページを刻む時。
Welcome to Chicago ESKY!
〜 Masato 〜
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