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【完成披露試写】ワイルド・スピード ICE BREAK

最近運転中に思うことがある。
「次のワイスピの東洋人女性枠で出たいなぁ…」
免許をとって2年に満たないのに何を言うかという感じだが、ワイスピお決まりのプロローグでのカーレースは非常に魅力的だ。あんなに周りを気にせずにスピードを出せたらどんなに気持ちよかろうと、夢想しては勝手に楽しんでいる。

そんな折、今回のワイスピ8の完成披露試写の試写状が届いた。
まずい…いつの間にか8になってしまった。
噂によると次で3部作完結だそうじゃないか。
出演の機会なく、終わってしまう予感。。。

振り返れば、25歳を迎えたときに、Mステの観覧権を失ったとネタにした。
30歳を迎えたときに、恋のから騒ぎの出場権を失ったとネタにした。
スマスマが終わったときに、「あぁこれでビストロに出る夢は潰えた」と心の中でネタにした。
次に失うのはワイスピの出演権か…。

戯言はこのくらいにして。
ワイルド・スピードシリーズは、21世紀に生きる我々が誇れる唯一の超大作と言っても過言ではない。
なぜかというと、明らかにB級の香りがしていた1~3作とは異なり、4作からめきめきとメジャー感を帯びていった珍しいメガヒットシリーズだからだ。
「名前は知ってるけどどうせカーキチが見る映画だろ」
と思っている方は、4作目からでいいので見てほしい。
さらに5作目で大台の興収6億ドルを突破。
2年前のワイスピ7では製作費が2億ドルに手が届きそうなところまで成長している。

本作の上映前、以下のようなアナウンスがあった。
「週末3日間のオープニング成績を超え、世界歴代一位の記録を達成しています」
(“週末3日間のオープニング成績が”前作もジュラシック・ワールドもスターウォーズもおさえて「全世界歴代第1位」に躍り出た)
いやいやいや。ちょっと待ってよ。
前作って2015年ナンバー1ですよ?スタートダッシュであの前作越え?いくらなんでもそんなに煽って大丈夫ですか?

そう、2年前のワイスピ7「SKY MISSION」は、それはそれは素晴らしかった。空から車ごと落下してパラシュートで降り立ったり、アブダビの超高層ビルからビルへと車ごとぶっ飛んで移動したりと、アクションの粋を集めた文句なしの作品だった。それを超えるなんて、なかなかありえる話ではない。

前作の出来があまりにもよく、さらにポール・ウォーカーの急逝というドラマまで重なり、非常に印象的で記録にも心にも残ったワイスピ7。
正直、今回はその延長線上というか、遂に下降するかもしれない、そう思って試写に臨んだ。
前述の通り、回を重ねるごとにクオリティが上がり、出演陣が豪華になり、内容も興収もぐんぐん伸びてきたワイスピはシリーズもののお約束事をいくつも破っている。だからこそ、そろそろ下降モードでも仕方ない、ただ、前作であれだけ暴れ倒してくれたのだから、今回もアクションにかなりの期待ができるな、そんな心持ちだった。

(C)Universal Pictures

結論。

まさかの号泣。

よもやワイスピで泣く日が来ることになろうとは。
確かに、前作でもラストシーンで涙は流した。しんみりと。

前作で、ドミニクが放った印象的なセリフがある。
「俺たちは"仲間"じゃない、"ファミリー"だ」
急逝したブライアン役・ポールへの永遠の想い。走り去るブライアンファミリーの車をスクリーンの向こうで追いかけながら、メンバーがポールを永遠の"ファミリー"と思っている、そんなメッセージに思えてじんわり涙したことを覚えている。
おそらく、前作までではその通りだったのだろうが、実はこの"ファミリー"が、本作では強烈なまでの伏線になっている。

これ以上書くとネタバレになるので、書きたい気持ちをぐっっっとこらえて割愛。
劇場で楽しんで頂きたいのでヒントはひとつだけ。
「ファミリーが崩壊する。」
そして、このキャストの構図。
これ以上は、ぜひ自分の目で確かめてもらいたい。ぜひに。

ただ、できれば以下の2点をオススメしたい。
①ワイスピ7は必ず予習(または復習)すべし(ラストシーンの味わいが段違い)
②可能であれば、4DXで鑑賞すべし(本作こそ4DXの価値がある)

以上、まったくもって所感だらけのレビューでした。

(C)Universal Pictures

ワイルド・スピード ICE BREAK
TOHOシネマズほか 全国ロードショー
http://wildspeed-official.jp/


≪おまけ≫
非常に気になるニュースがひとつ。
どうやらヴィンとドウェインが緊張関係にあるらしく。
しかもドウェインはジェイソン・ステイサムとスピンオフをやるらしい。
うーん…いろいろあるんだろうけど、ヴィンあってのワイスピ。そこだけは壊さないで欲しいのだが。。。

(C)Universal Pictures

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