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紙死にたまふことなかれ

旅順口包圍軍の中に在る弟を歎いて「君死にたまふことなかれ」と詠んだのは与謝野晶子ですが。
私は紙媒体が好きでこの業界に入ったので、どうしても紙の未来について思いを馳せては現実の仕事から逃避するクセが抜けません。

ただ、最初に入った会社がリクルートで、当時はガラケー・PC・紙の“メディアミックス”全盛期だったので、最初から紙オンリーに傾倒していたわけでもないんですね。

その後の会社が雑誌、フリーペーパーと見事なまでに紙だったので、むしろ組織内では
「(´・ω・`)もう少しネット使いましょうよ」
と言い過ぎていた気がします。
どっかの無料サービスでアンケート作って、何十問にも渡るQAをメルマガで配信して回答してもらってエクセルに落として自分でデータ起こして、誌面で「福岡結婚大調査」とか企画やってたなぁ…

まぁ今はフリーランスなので、扱えるものはなんでも扱いますし、WEBだろうが紙のサービスだろうが、気になるものは気になります。
「これが専門」と言いきらないと何にも専門じゃない気がしますが(…という言い方をするのが私の芸風ですが)、逆に少しでも関係のあることは徹底的に情報を取りに行く、というスタンスこそ21世紀のような気がします。
ここが、20世紀で迎えたパラダイム・シフトのひとつではないかな、と思います。

…ということで、そろそろ本題に。

スマホで名刺交換、もう紙はいらない!名刺管理アプリEight、新機能「オンライン名刺交換」発表

名刺管理アプリ「Eight」、ローンチ当初からお世話になっていますが、いつかこの日が来るだろうなと思っていたものがついにやってきてしまいましたよ。

これは、紙志向の強い人だけでなく、全層から様々な意見がでるだろうな、と思います。
ちょっと前に、「紙の中で最後まで残るものは何か」というブレストを勝手にやっていて、「名刺じゃないか?」という結論に至り。
「だとすると、Eightの目指してる方向と真っ向勝負だよなぁ」
などと、脳内事業家は自問自答してみました。

紙の網羅性とWEBの閲覧性・検索性という対比はもう古いですが、なんといいますか、「紙志向」の人々の非ロジカルな愛は、コミュニケーションと密接に関わっている気がします。
特に紙好きの人間は、名刺であろうとそのへんでばらまかれているチラシであろうと、とりあえず親指と人差し指で挟んでスリスリしながら
「この紙、上質紙?」
とか
「うーん、135kg?」
とか言っちゃうんですよね。
これ、もう病気なんです。(笑)
まぁそれは余談ですが、やはり「はじめまして」のときに端末同士をかざすって、ビジネス云々の問題ではなく、人と人のコミュニケーションにおいて、色んなものをすっ飛ばしてる気がするんです。

「あ、メアド教えてよ」
って赤外線通信をしていた時代のような。
(これが懐かしさを憶えさせるアイテムってことに今ちょっと背筋がぞくっとしましたが)

でも、あれば超便利なのはわかってる。
もう、名刺入れを忘れて困ることもないし、名刺が切れて困ることもないし、翌朝一枚ずつ名刺見ながら小さな字のメアドを手打ちして御礼メール打たなくてもいいし。

さぁ、名刺交換アプリは、未来のデフォルトガジェットとなりうるか!?

( ̄ー ̄)皆さんのご意見はいかに?

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