出世と出産~営業部長 吉良奈津子論~

原稿ためてるときに限って、こういうどうでもいいことを書きたくなる。
ちょ…ちょっとだけ…(お手付きしたいオッサンかよ)

今クールのフジ・木10枠のドラマ。
正直今クールはピンとくるものがなかったのでノーチェックだったのだけど、仕事仲間のママスタイリストさんが
「マジ吉良奈津子観ててきつい」
って言ってて、3話から録画していたものを昨夜一気に観た。
(昨日だけは、仕事しないと決めてPCの前に座らなかったので)

で。
おそらく、メインのテーマは
「働くママの悩み」
なんだと思うのだけど。

・子どものことは完璧にしたい
・家事もちゃんとやりたい
・でも仕事も妥協したくない
・出産前のポジションに戻りたい
・姑との価値観の違いなんて無視(ここの塩梅に個人差がある気はする)

それらを大手広告代理店のクリエイティブの女王と呼ばれていた主人公にぶつけまくって毎話展開しているのだけど、

正直、私の論点はそこにはなくて。

結婚にも出産にも興味がないからなんだとは思うが、やはり
「サラリーマンとしてそれなりのポジションを築いていきたいなら、出産は諦めたほうがいいんじゃないでしょうか?」
と、50代以降の九州のおじさんみたいなことを何度も思ってしまった。

最近富に傾向が強くなってきているのだが、一周回って私はカナリの男尊女卑だと思う。フェミニズムをアンチの立場で研究してきたわけだし、そらそうだろうけども。改めて自覚というか。
なんでもかんでも平等とかありえないし、一億総活躍とかざっくりすぎて現実味がないし。

人はやはり、産まれ落ちた家庭環境や教育、地域、本人の素養と努力への理解度などなどなどなど、たくさんの要素で形作られるわけで、その過程で残ったものが仕事に結びついている気がする。ゆえに、万人に共通するフラグなんてそうそう立たないと思う。のだ。

きちんと養える目算なしに子どもが欲しいということの無責任さといいますか、(ここが50代以上の九州のおじさんと違うところでして、右肩上がりの「みんな貧乏だった」と過去形で言える人たちと今の30代との一番の違いですな)やはり計画性は重要だと思うのです。
そしてこういう状況で必ずやってくるのが「愛情と言う数値化できないものの上に成り立つもろい関係」というお話。案の定、吉良奈津子も次回で離婚の危機に陥ります。

はぁ~…やはり私はどこまでもマイノリティなので、この手の社会問題が割と分量多めに編み込まれたドラマって、感情移入では見ることができないな、残念。
ただひとつ。松田龍平の「いるいる!」って思うクリエイティブ・ぼっちゃんがちょっとヒーローっぽく見えてしまうあたりが私の中に女子がまったく残っていないわけではないという現実だったりして、これまた残念だったりするのだ。

おしまい


※このマガジンはフリーのディレクターとしての「後藤暢子」とは無関係に好き勝手に書きたいことだけ書く場所です。仕事のクオリティやポジションとは無関係ですので予めご了承ください。ませ。何卒。

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