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低スペックで就活無双、入社後の出口戦略は?

出口戦略とは、軍事的もしくは経済的な損害が続く状況から損失・被害を最小限にして撤退する戦略である。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/出口戦略


1.低スペである限り安全な場所は少ない



以前から、低スペック(Fラン、サークルバイト経験なし等)で就活無双した人の「その後」について、聞く機会が少ないのが気になっていました。

「MARCHから総合商社に入りました、ニッコマから外コン受かりました」

うんうん、いいじゃないか。で入社後は?

「(何も言えねえ)...就活の攻略法はこれだ!」

マネタイズ的には間違っていないけど、入社してまだペーペーということを差し引いても、どんな社会人生活送ってるのかよく分からない。ん、言えないのかな?って感じですよね。

自分の中で一つ持論があって、それは「低スペである限り安全な場所は少ない」ということです。

どれだけまったり高給だったとしても、その高給さはたまたま市場環境と政治力学の均衡が取れていた結果に過ぎないかもしれません。

まったりということはみんな生活に余力があって、野球、ゴルフ、呑み等(仕事は言うまでもなく)そつなくこせる能力がないと、周りから浮いてしまうかもしれません。

公務員のようによほど酷いことをしない限り退職はあり得ない環境でも、だからこそギリギリな部分を掻い潜る性格の悪い人が同じ部署に来たらどうしまょうか。

例えば素のスペックが高い人は標的にならず、うまりやり過ごすことでしょう。しかし、低スペは1番狙われやすく、また卒なくこなす能力が低いため地雷を踏みやすいです。

就活のような運ゲー、初対面の期待値ゲーは得意な人も、会社で長期間働くうちに段々ボロが出てくることもあるでしょう。

出口戦略の本来的な意味とは少し異なりますが、いつでも転身できるように、あるいは入社後に少しでもマシなポジションに就けるように。

頑張る気力は残っている人たちにとって、ある種の薬になることを期待して、この記事を書きます。

低スペな自分から脱出しよう。

2.後一踏ん張りで貯金を作る


長い期間働くのであれば、まず正攻法で周りからの信頼を貯金することが大事です。
特に貯金は最初が大事で、ミスが許される時期にどれだけキャパシティを広げられるか、またミスを短期的に時間がかかっても減らす工夫をできるか、という点について気をつけると、周りから仕事が任されやすくなります。

周りから仕事が任されると、当然ですが自己肯定感が上がって、仕事をするのがどんどん楽しくなります。社会人○十年目とかならともかく、若くてエネルギーのあるうちは仕事を任されない方が病みやすいのです。
(なんだか胡散臭い自己啓発本みたいだな)

楽しんでやる仕事は嫌々やる仕事よりもパフォーマンスが発揮しやすく、また、仕事が終わった後に何が良かったのか、何が悪かったか心理的に振り返りもしやすいです。点数が低かった模試より、何とか受かった資格試験本番の方が後で色々調べたくなるのと同じ原理です。

低スペであるうちは、自分が理解できないもの、自分の手に負えないものを避けたがる人が多いと思います。もちろん避けることを極めるのも一つの道だと思いますが、そうして生き残った人は少数です。何故なら、年をとれば取るほど嫌なことに対して向き合う気力も思考力も失われていくからです。

始めよう、過去からの精算。

3.転職から逆算してキャリアを作る


安定した精神状態、そして職場で価値をアピールをするためには、何かあってもここ以外で生きていけるという状態を作ることが必要不可欠です。

そして、仕事において何があっても生きていけるというのは自営業、あるいは転職ができるようなキャリアを作ることに他ならないと考えています。

積極的に転職を勧める訳ではありません。あくまでも転職ができる状態を作るということが大事なのです。大事な理由は1章で書いたとおり。

では何故、転職から逆算することが大事なのかといえば、受け身では適切なキャリア形成ができない可能性があるからです。

間違った方向でいくら頑張っても相手が求める経験で無ければ採用されませんし、自分が今進んでいるか合っているか間違っているかは、自分の心でも、勤めている会社でもなく、あくまで市場が決定するのです。

その方向性があっている羅針盤として、転職サイトは転職する気がなくても一定は有用だと考えられます。

例えば転職サイトでは職種ごとに求められる経歴・スキルがあらかじめ求人に書いてある場合もありますし、自分が一方的に経歴を書いて、企業側からオファーが来る場合があります。

経歴を書くといっても、ITであれば○○人以上の開発体制で〜とか、言語は○○で〜とか最初から選択肢が提示されたり、経理や法務であれば上場・非上場、英語の契約書は作成したことがあるか等が関係します。
(勤めている会社が非上場の場合には売上等は軽率に喋らないように)

また、入社してから3年働くという考えは古いとは言われますが、企業によっては最初から○年以上と書いてある場合が非常に多く、ここをよく見ないまま、短期で離職したり、一年スパンでやっていることがコロコロ変わったしているとレジュメが汚れます。その職種が何年以上の経験を平均で求められているのか、大抵は転職サイトに登録せずとも、Googleで「○○ 転職」で調べれば求人のタブが出てきて、そこから見ることができます。

さらにニッチな点ですが、一見頑張っているように見えても、実は兼務はあまり効果的ではありません。上からそういう示唆があったとか、人事の都合でいつの間にか決まっていたというものは受け入れざるを得ませんが、社内で公募しているからといって、何も考えずにエイヤで決めると、後でリソース不足に陥って、結局何も残らないという可能性もあります。ただし、暇人や今のポジションがどう考えても作業屋の未来しか見えない人は積極的に応募しましょう。そうした回り道が意外と次の人事異動に繋がったりします。

4.貯金した信用を活用する


先ほどの転職サイトでどのような方向に進めばいいか、何となく分かったら、後はその道に進むために頑張るのみです。

信用の使い方はいくつかありますが、例えば今のポジションを維持することがキャリアに繋がる場合、または今のポジションから移動することがキャリアに繋がる時、上司に推してもらうことも一つの方法です。(裏技的にやる気のない先輩や同期のいいポジションを取るための行動にも使えますね)

また、市場で求められる資格を取る際に、試験前だから早く帰りたいという時も、信用の使いどころでしょう。
ちなみに受からない資格よりも、早めにロト6で受かる4択問題の資格(択一)を取って精神的余裕を持つことが効果的です。資格取得を定期的な評価の際に書くことで、永遠に難関資格を目指している状態よりもモチベーションや周りからの評価を保ちやすいというメリットがあります。そして一定程度足元を固めてから難しいものを目指せばいいのです。

貯金は使わなければ何の意味もありません。貯める時は貯めて、使える時に使う。これが基本です。

5.まずはリソース管理から


上記に挙げたことを全てできればそもそもあなたは低スペにはなっていないでしょう。
リソース管理はもちろん何のためにどの時間を使うのかという本来的な意味もそうですが、例えば、食生活、睡眠時間等、自分のスペックを発揮するためのリソースも考慮する必要があります。仕事で重要と言われている一つに身だしなみがありますが、身だしなみとは健康から始まると言っても過言ではありません。身だしなみやスペックをフル活用する環境を整えて、初めて後一踏ん張りができるのです。

今日できることは今日やろう。

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