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母が死ぬ夢23/1/22

 母は気づかない間にうんと歳を取っていて、ずっとテキパキ動いていた。ある日、母と話をしているときに話が噛み合わなくなり違和感を覚えた。気がつくと母はだいぶ耳が遠くなっていて、発言が弱々しくなっているのに気がついた。おかしいと思いまじまじと母の顔を見ると、皺だらけでおでこには大きく茶色い死にぼくろが2つできていた。その時から母の動きがゆっくりになって、一人でまともに家事が出来なくなっていた。今まで家事を母がやっていたため、母を看つつ自分で家事をやるのは大変だった。今まで母の人生について聞いてこなかったことがたくさんあったから、不安になり全部話してもらおうとした。しかし弱った母さんは小さい声でゆっくりとしか喋れず、ほとんど聞けなかった。ある暴風の日、私は父と何か工作のようなものをしていた。作業に夢中になっていて、母を見ていなかった私は台所で横になってる母さんを見つけた。母を布団まで運ばなければと思い、母を抱いて布団まで運ぼうとした。何故かタンスが道を阻んでいて、タンスを蹴ってそこを通ろうとすると暴風が吹いた。身体が飛ばされそうになるようなすごい風だった。

ですって。もうこの夢見てから結構時間経ってるから全然詳しく覚えてないんですよね。でもこの日の朝の気持ちだけはなんか覚えてる。なんか大きい孤独みたいな賢者タイムみたいな虚無な感覚があって、急いでスマホのメモに書き残した覚えがある。昔にばあちゃんが死ぬ夢を見た時よりも当然なのだろうが動揺した。とても怖くなって、その後すぐに夢占いで調べた。

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自立を表しているらしい。。
今の私と正反対じゃんって思った。でも、もう成人もしていて、同級生も社会に出ていたりしていて、知り合いの知り合いぐらいの人とかはもう結婚してたり子供を産んでたりするらしい。
 私もそろそろ俗に言う「自立した大人」みたいな存在に扱われる時が近付いているんだろうなってそのとき思った。その考えがいっそう私の賢者タイムを虚無なものにしていった。
 話は変わって昨日の深夜。昼間を寝潰してしまった私は深夜の2時位に起きた。トイレに行って、自分の部屋に戻ろうと階段を上がる途中に謎の感覚に襲われた。
『あ、あれだ。母親が死ぬ夢見た時に襲われた賢者タイムのやつだ。』
いきなり自分の家の階段が父の実家の階段と同じように見えた。暗くて茶色い、もう殆ど誰も登ることのない階段。父の実家もおそらく40年ぐらい前は賑やかで、この家が廃れていくことなんて考えもしなかったのだろう。私の住んでる家もあと40年ぐらいで同じ見た目になっていくのだろうか。賢者タイムの様な気持ちで見えた暗いその階段は大人の階段の様に私には見えた。


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