見出し画像

【ポケモン剣盾】ランクマッチ S29 シングルバトル 最終185位 『レシラム軸 対面構築』

ポケモンソード・シールドのランクマッチ シーズン29 シングルバトルで第8世代では自己最高記録となる世界ランキング185位、最終レート1925を達成しました!

ということで、今回は使用したバトルチームを紹介していこうと思います。

使用バトルチーム

構築経緯

①②禁止伝説枠の選定(ザシアン・レシラム)
禁止伝説2体使用可能ルールにおいて、ダイマックスを切らずとも高い性能を持つザシアンをまず最初に採用。
と同時に、採用率ダントツトップのザシアンを2体目の禁止伝説枠でしっかりと対策することを考えました。求めた性能は、相手のザシアンのきょじゅうざんを半減以下に抑えられ、尚且つ相手のザシアンを一撃で倒すこと。この条件を満たして、更にダイマックスにより多くのポケモンに打ち勝てるとつげきチョッキレシラムを思いつき採用。

③禁止伝説枠の苦手ポケモンの対策(テッカグヤ)
ザシアン・レシラムコンビでは相手の地面タイプ(ランドロス・マンムー・ガブリアス・ホルードなど)が非常に厳しかったため、それらに対して後出しからペースを掴んで行けるやどりぎのタネテッカグヤを採用。これにより、ランドロス・マンムーが入っている相手に対しても臆せず禁止伝説枠を初手に置けるようになりました。

④勝ちパターンの形成(ミミッキュ)
相手のチームにランドロスやマンムーがおらず、テッカグヤを選出する必要がない場合、禁止伝説2体で荒らした後の勝ちパターンとして、回復技がないポケモン全員に対面で勝てるイバンのみミミッキュを採用

⑤⑥受け構築(受けポケモン)の対策(カバルドン・オノノクス)
上記4体でスタンダードなチームにはほぼ対応できたので、ここまでで厳しい受け構築への対策を考えました。てんねん、マルチスケイルといったいった特性で受けを成立させてくるポケモンが鬱陶しかったので、それらを破壊できるりゅうのまいかたやぶりオノノクスを採用。さらにオノノクスの耐久では積みが安定しないので起点作り役としてカバルドンを採用し、今回のチームが完成しました。

結果として、とにかくレシラムのダイマックス性能を信じ、(対受け系チーム以外)全試合レシラムにダイマックスを切る前提でチームを組んだ形になりました。


個別解説

レシラム
もちもの:とつげきチョッキ

せいかく:ひかえめ
きそポイント:HP252 とくこう252 すばやさ4

本チームの絶対的エース。
とつげきチョッキとダイマックスで火力と耐久を上げることで対面不利になる相手が非常に少ないため、ほとんどの試合で選出し、ほとんどの試合でダイマックスを切りました。
特に、数の多かったイベルタルに対して無類の強さを発揮し、イベルタル・ザシアンのチームには安定して勝てました。他にも黒バドレックス・サンダーなどの特殊型高火力アタッカーに強く、しっかりと返り討ちにしてくれました。環境的にダイバーンの通りが非常に良かったのも追い風でした。

わざ構成
あおいほのお。
メインウェポンとしての採用。140ダイバーン→晴れ140ダイバーンは、相手がダイマックスを使用してきても、等倍でとつげきチョッキを持っていない相手ならばほとんど倒すことができます(イベルタルや黒バドレックスなど)。
・りゅうのはどう
非ダイマックス時の安定打点で、相手のエースバーンとダイマックスを切り合うときにダイドラグーンでこうげきを下げたり、ムゲンダイナにコスモパワーやマジカルフレイムでの受けを許さないようにするために採用。特に、厄介なムゲンダイナの突破には必須なので外せないわざでした(だいちのちからではムゲンダイナを倒し切れずに詰む)。
・ソーラービーム
ラグラージ・トリトドン・ガマゲロゲをダイソウゲンで一撃で倒せるのはもちろん、大抵のカバルドンを一撃で倒すことができます(とくぼう特化型は無理ですが、最近のカバルドンはザシアン意識でぼうぎょ方面に厚いため)。また、チーム全体で重いカイオーガを大きく削る打点としても有用でした。グラスフィールドを展開することでレシラム自身の耐久性を上げるのはもちろん、後続のザシアンが相手の特化ザシアンのきょじゅうざん→でんこうせっかを確定で耐えられるようになるのが地味ながら大きなポイント。
・げんしのちから
元々はダイアタックを採用していましたが、ホウオウへの打点がなく苦しい展開を強いられたため採用。これにより、ホウオウ&ナットレイ&ムゲンダイナのような非常に厄介なサイクルチームに強く出られるようになりました。

注意点
・相手のどのポケモンに合わせてダイマックスを使用するかがとても重要。裏の2体では厳しいポケモンに対してダイマックスを切り、1・1交換以上を狙っていきます。特殊の高火力アタッカーをターゲットにダイマックスを使用する展開になるように立ち回っていました。
・本チームは他のポケモンでダイマックスを使用しても強くないので、ダイマックスを渋らずにどんどん切っていくこと。
・ラッキー・ハピナス、バンギラスなどには簡単にダイマックスを受けられてしまうので、それらがいるチームには1サイクル目ではダイマックスを使用せずに様子を見るようにする。
・ダイマックス終了後も簡単に捨てずに数的有利を残し、テッカグヤでの時間切れ勝ち狙いも視野に入れる
・ダイバーンで晴れ状態にすると裏のザシアンやテッカグヤが相手のほのお技に縛られる可能性があるので注意する。
・ダイソウゲンでグラスフィールドを展開することで、こちらの後続のザシアンが相手の特化ザシアンのきょじゅうざん→でんこうせっかを確定で耐えるようになる。一方でグラスフィールドを展開すると、こちらの後続のイバンのみミミッキュに回復が入るため、みがわり→ばけのかわダメージ→のろい、の必勝パターンでイバンのみ発動圏内に入れなくなる。

ザシアン
もちもの:ふとうのけん

せいかく:ようき
きそポイント:HP156  こうげき100 すばやさ252

優秀なタイプと高いすばやさからの高威力技で、攻防ともに申し分ないため採用。相手を少し削るだけで一気に圏内に入れられるのが非常に強力でした。
調整は相手のようきザシアンのきょじゅうざん+でんこうせっかを2連続最高乱数以外耐え、すばやさをザシアンミラーに備えて最速としました。結果としてザシアンミラーの勝率は7割ほどあったと思います。
こちらのレシラムで相手のダイマックスを誘い、最速ザシアンで上から詰めていく動きが強力でした。
厄介なタイプ受けを一気に倒す又は削りたかったのでわざ構成は範囲を重視しました。サンダーなどに打つじゃれつく、ホウオウ・テッカグヤ・ドヒドイデなどに打つワイルドボルト、ナットレイ・ディアルガ・ヒードランなどに打つインファイト、どれも抜くと処理ルートが減り対応が厳しくなってしまうので外せませんでした。

わざ構成
・きょじゅうざん
威力・命中・効果どれも申し分なし。が、環境的に鋼を等倍以上で通してくれる相手が少なくなっている面もあり。
・じゃれつく
きょじゅうざんが半減される相手に打つ技。特にサンダーやヌオーはこの技で削りを入れて回復を強要させるターンに交代を狙ったり、別のポケモンで強引に削ってこの技で詰めるというルートを取りました。
・ワイルドボルト
ホウオウへの打点がチーム全体で欲しかったため採用。ドヒドイデ・テッカグヤ・エアームドなどのいやらしい戦術を使ってくるポケモンにも刺さりストレスを軽減できました。
・インファイト
主にディアルガとナットレイをターゲットに採用しました。前述のワイルドボルトと同様、この技を外すと処理ルートが一気に乏しくなるため、やむを得ず採用。

本当はでんこうせっかも入れたかったのですが、スペースが足りず不採用。

注意点
・現環境のザシアンは最速でない個体が多いため、臆せずミラーを仕掛けにいく。
・相手にヌオーやサンダーがいる場合は極力じゃれつくを選択する。
・サンダーやイベルタルのいのちのたまダイバーンはどちらも中乱数で耐えるが、耐えない前提で立ち回り、ダイマックスを凌いでからザシアンを出すようにする(不用意な後出しはしない)。
・ディアルガに対してはきょじゅうざん→インファイトの順に技を選択する(インファイトの耐久ダウンでダイバーン圏内に入ってしまう)


テッカグヤ
もちもの:たべのこし

せいかく:ずぶとい
きそポイント:HP252 ぼうぎょ252
シーズン終了後にとくぼう・すばやさ個体値妥協個体であることが発覚しました…

伝説枠2体では相手のランドロス・マンムー・ガブリアス・ホルードといった地面勢が非常に厳しかったため、対策枠として採用。個人的にはレシラムを使用するなら必須になるポケモンだと思っています。やどりぎのタネを使用することで、テッカグヤに繰り出される特殊型アタッカーに対してレシラムの後出しが安定しやすくなります。また、ビーストブーストとダイスチルでぼうぎょを上げることができ、相手の選出を詰ませることができると判断した場合はこのポケモンでダイマックスを切ることもありました。さらに、やどりぎのタネとまもるによる時間稼ぎの性能が高く、主に日食ネクロズマ入りに対して時間切れ勝ちを狙うプレイングもしました。

わざ構成
・まもる
やどりぎのタネのダメージ・回復・時間稼ぎやダイマックスターンを凌ぐのに使いました。
・じしん
主に日食ネクロズマに打つわざとして採用。ザシアンにも打ちます。大ダメージは期待できませんが、着実な削りができました。
・やどりぎのタネ
まもると合わせて回復ソースとなる最も重要なわざ。有利対面を取ったらまずこの技から入ります。交代読みで連打するプレイングが重要。
・ヘビーボンバー
ダイスチルが強力なため採用。ぼうぎょを上げることで相手を詰ませることができる試合は積極的にダイマックスを使って行きました。

注意点
・有利対面を取ったらその後の負担軽減のためにやどりぎのタネから入ること。有効打を持たないポケモンが居座ってきた場合は、交代読みでやどりぎのタネを連打すること。
・日食ネクロズマとの対面はしっかりと時間を使って技を選択することで時間切れ勝ちを狙うこと。早押しをすると早い段階でりゅうのまいを6段階積まれてしまい押し負けます。また、日食ネクロズマ対面は弱点保険を警戒し、もちものが判明するまでじしんを打たないようにすること。
・HPが残り少ない相手との対面は攻撃わざを選択しビーストブーストを狙うこと。
・二連まもる三連まもるの勝ち筋があるときは諦めずに狙うこと。


カバルドン
もちもの:オボンのみ

せいかく:のんき
きそポイント:HP252 ぼうぎょ100 とくぼう156
調整意図
・無補正ザシアンのきょじゅうざんをオボンのみ込みで2連続最高乱数以外耐え
・無補正サンダーのいのちのたま140ダイジェットを確定耐え
・ラグラージに下からクイックターンを撃たれないようにするためすばやさに下降補正

後述のオノノクスで受け構築(特にルギア・ルナアーラ)を見るために、積みの起点を作る必要があるため採用。
ふきとばしで相手のみがわりをケアできるのが採用に至った大きなポイント。受け系のチームにターゲットを絞って選出していたため、出落ちも少なく(相手の火力が低いため)しっかりと相手を掻き乱してくれました。

わざ構成
・じしん

一度も撃ちませんでしたが、ちょうはつされたときのために採用。
・あくび
相手を眠らせてオノノクスの起点を作るために採用。ステルスロックと相性が良い。
・ふきとばし
みがわり対策。他の起点作成要因との大きな差別化点であり、今回カバルドン採用に至った最大の理由。
・ステルスロック
スリップダメージにより相手を削れ、きあいのタスキ・がんじょう・マルチスケイルなども剥がすことができ、オノノクスの通りをよくすることができるため採用。

注意点
今回初めてこの起点作成カバルドンを使用し習熟度が足りていないため割愛。(相手を眠らせることができずに倒された試合が何度もあった)


オノノクス
もちもの:ラムのみ

せいかく:ようき
きそポイント:HP4 こうげき252 すばやさ252
調整意図
・役割対象であるルナアーラと同速であるため最速
・できるだけダメージを稼ぐためこうげきに全振り
(・HPが2n且つ4nであり、定数ダメージが増えてしまうのでHP4振りはミス)

かたやぶりりゅうのまいでてんねんヌオーを突破でき、なおかつシャドークロー(ダイホロウ)を採用することで絶望的に厳しかったルギアとルナアーラにも抗えると考え採用。また、もちものをラムのみとすることで厄介な状態異常わざも逆に起点にすることができるようにしました。ほとんど選出しませんでしたが、選出した試合ではしっかりと受けを破壊してくれました。

わざ構成
・げきりん
最大威力のわざとして採用。他のドラゴンわざではダイマックス終了後、ヌオーに受け切られてしまう。
・じしん
ドラゴンわざとの補完が良いため採用。1段階上昇ダイアースでHP252振りザシアンを確定1発。また、特殊型ポケモンとの撃ち合いにも強くなります。
・シャドークロー
今回のこのポケモンの肝。ダイホロウによってどうしようもなかったルギア・ルナアーラを解決できました。
・りゅうのまい
受け構築に入っていることが多いムゲンダイナに対してはすばやさを上げないと勝てないため採用。元々はつるぎのまいにしていましたが、ムゲンダイナのダイマックスほうで為す術なく倒されたので変更しました。

注意点
・りゅうのまいを安全に積める状況を整えてから場に出すこと。
・特殊型を相手にする際、ダイアースで確定数を変えられる場合はダイアースを選択すること。


ミミッキュ
もちもの:イバンのみ

せいかく:ようき
きそポイント:HP4 こうげき252 すばやさ252

黒バドレックスに対して上から4倍弱点を突けるポケモンが欲しいと思い採用。有名ですが、ザシアンに対してみがわり→のろい→イバンのみ先制ゴーストダイブ→後攻ゴーストダイブ(→かげうち)、の順で選択していくことで必ず勝つことができます。ラスト1体のタイマン必勝ポケモンとして有名ですが、初手の出し負けケアのために先発で出すこともありました。特に、ディアルガ・カイオーガ・グラードンの3体は初手で選出されやすく、ダイマックスをされると大きくダメージを受けてしまいますが、このミミッキュを使い相手のダイマックスを抑制したり不発にさせたりし、試合を有利に進めることができました。

わざ構成
・ゴーストダイブ
タイマン必勝コンボを決めるためのわざであり、相手のダイマックスターンを凌いだりもできるため採用。
・のろい
こちらもタイマン必勝コンボのためのわざ。ラスト1体でなくとも相手のポケモンをざっくり削るのに重宝しました。
・かげうち
黒バドレックスに上から4倍でダメージを通せるほか、残りHPわずかの相手を詰めることもできるため採用。特にタイプ上ザシアンのでんこうせっかを受けないので、必ずザシアンの上から攻撃を通せるのが強かったです。
・みがわり
のろいと合わせてイバンのみを発動させるために採用しているわざ。また、のろいダメージを嫌ってひっこめてくる相手にも有効で、このみがわりを使うことで相手の引きを見てから再度のろいを打つかゴーストダイブを打つか選択できるのが強かったです。

注意点
・自分より早いポケモンに対しては、みがわり→のろい→イバンのみ先制ゴーストダイブ→後攻ゴーストダイブ→かげうち、の順でわざを選択すること。
・自分より遅いポケモンに対しては、のろい→みがわり→みがわり→ゴーストダイブ、の順でわざを選択すること。
・3桁以上のランク帯ではイバンのみが読まれる(イバンのみ発動ゴーストダイブのターンに裏に引っ込められる)ため、相手の手持ちが2体以上残っている際はイバンのみを温存する立ち回りも考えること。


主な選出

VSイベルタル&ザシアン
VSカイオーガ&ザシアン

→初手レシラム、ザシアン、ミミッキュ(テッカグヤ)
レシラムのダイマックスで相手のダイマックスと撃ち合い、こちらの最速ザシアンとイバンのみミミッキュで詰める。相手のチームにランドロスがいる場合はミミッキュの代わりにテッカグヤを選出する。

VS黒バドレックス
→初手レシラム、ミミッキュ、ザシアン(テッカグヤ)
レシラムの超耐久で黒バドレックスに打ち勝つ、もしくはミミッキュのかげうちで黒バドレックスを縛る。相手のチームにランドロスがいる場合はザシアンの代わりにテッカグヤを選出する。

VSオーロンゲ&日食ネクロズマ&ゼルネアス
→初手レシラム、ザシアン、テッカグヤ
ザシアンにでんじはが入らないようにレシラムとテッカグヤでオーロンゲを処理し、ゼルネアスにはザシアン、日食ネクロズマにはテッカグヤで対応する。日食ネクロズマVSテッカグヤは時間切れ勝ちを見据えて時間をかけてわざ選択をする。隙があればレシラムでダイマックスを切るが、日食ネクロズマに押し込まれそうなときはテッカグヤでダイマックスを切りダイスチルを積む。

VSホウオウ&ムゲンダイナ&ナットレイ
→初手レシラム、ザシアン、@1
レシラムのダイロック、ザシアンのインファイト・ワイルドボルト両採用を活かして戦う。

VSルギア&ザシアン、ルナアーラ&ザシアン
→初手カバルドン、オノノクス、ザシアン
カバルドンのステルスロック・あくび展開で起点を作り、オノノクスのりゅうのまいダイホロウでルギア・ルナアーラを突破し、ザシアンで詰める。

最後に

今回使用したチームはレシラムのあおいほのお、ザシアンのじゃれつく、テッカグヤのやどりぎのタネなど主要なわざが命中不安であり、さらに相手のでんじはを防ぐ手段が少なかったためかなり下振れしやすいチームとなってしまいました。それでも運負け・択負け・同速負けは良い負け方(構築・プレイングは悪くない)と考え、良い流れが来るまで潜り続けた結果、剣盾自己最高レートの1925を達成することができました。何より、使用者の少ないレシラムを自力で一から開拓してここまで来れたことが非常に嬉しいです。
今後としては剣盾が終わるまでにこのレシラム構築をさらに煮詰めてXY時代からずっと遠ざかっているレート2000を達成したいと思っています。

ということで今回の記事は以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?