かもしれない日常 vol.1
なんの予定もなく光る画面を覗き込む日々に飽き飽きとする。
買ったままあまり使われていない葉書サイズのスケッチブックをを引っ張り出して落書きを始める。
「大人の鉛筆」と銘打たれたノック式の鉛筆に
「なんだか風情がないなぁ」
なんて思いながら近くにあったリモコンの電源ボタンを書き始める。
まぁ当然の事ながら上手く書けない。
やんなっちゃうな、なんて思いながら頭にふと浮かんだ文字を汚いミミズ文字で書き留める。
『かもしれない日々』
なんだろう
いい響きがする
こんな時に家に原稿用紙があればいいのに
やっぱり文章は縦書きでなんぼでしょ
生意気にもそんな事思いながら手に取ったのは覗き込み続けていたそれ。
嫌々ではあるが今この言葉の響きに感じているものを逃さないためには仕方ない。
久しくひらいていなかった白と緑のアプリに触れる。
思うがままにタイトルにそれを投げ込み、なんの意味もなくvol.1をつけた。
そもそもどういう意味なんだ、かもしれない日々
何かテーマを決めて連載みたいにしようかな
それともただただ徒然なる日々を赤裸々に日記として?
うーん
どうもこうも何をしようがこうやって駄文を連ねることしかできないじゃないか
「これでいいのだ」
バカボンのパパの顔が浮かぶ。
思わず口角を少しあげる。
そうだそうだ、これでいいのだ
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