最近気付いたくせ

 人はそれぞれ各個人の中にくせがある。
どんなくせかは本当に人それぞれ。
「指を鳴らす」「瞬きをよくする」「歯ぎしりをする」「髪の毛がうねる」etc..
目に見えてわかるようなくせでも思いつききらないほど多い。

 そして、最近思ったのは、頭の働き方にも人のくせがある、ということ。

 いつの間にか考え方のルートが一つに寄る。そんなことも沢山あるような気がします。
もちろん、誰かの思考を直接覗いたわけじゃなく、想像しただけだからそれが本当かはわかりません。

 とりあえずくせがあると思い込んだ自分の頭のくせを紹介してみる。ただの自己紹介なので本当に気持ち悪いです、すみません。

 
 自分はどうやら、常に二つ以上のものを較べるくせがあるみたいです。
 全く異なるジャンルのものでも、性質とか色んなものを感じ取ろうとする時に無意識のうちにくらべ始めているようで、そのくせは時には面白く、時には苦しくしていきます。

 趣味が二つあるんですが、それは音楽とモータースポーツです。これらもかなり異なるもののはずで、少なくとも「似ている」とは認定されていない気がしています。

 これらでさえも較べてしまいます。
例えば、「実際に目の前で観る・聴くパフォーマンスはどちらもその場でしか味わえない空気があって特別だなぁ」とか、
「上手く演奏したり走らせたりするには感覚を時間かけて研いで自分の自信にしなければ不可能なんだなぁ」とか。

2つの色んな性質の共通点とか、相違点を見出そうとするくせを発動しています。
どうしても2つを別々のものとして見れない。

 これには良いこともあるんですが、悪いこともあるんです。
例えば、「モータースポーツの面白さってほぼ単色しかなくて、音楽と較べて『面白い』の意味が狭いなぁ」と思って無駄に呆れる時があったり、
「音楽って色んな文化があって様々な姿があるのが面白いけど、そのせいでわかりづらいこともあるんだなぁ」
「良い音楽のはずなのに(モータースポーツより)わかりづらいせいで理解できない人が多くて興醒めするなぁ」と、わかってもないのに理解のふりを余計にしたり。

 余計が過ぎますね。でもこれもこびり付いたくせなんです。こんな自分の良い扱い方、勉強しなっきゃなりません。

 たぶんくせは良い捉え方をすれば面白いものに変わることもあるはず。
 なんだかんだこれも自分と思う時もあり、そんなに否定するつもりもない。でもやっぱりもっとスッキリ楽しみたい。

 そんな事を考えてたら、こんなキャッチコピーを見つけました。

「較べることの無意味さを教えてあげよう」

これは初代フェアレディZのものらしい。
ものすごく刺激的で惹かれる。そして言葉のおかげでクルマの佇まいに色気を感じる。

 当時は「差別化を図ったライバル・セリカへの文言」のように捉えられたみたいですが、それだったら「較べる」を「比べる」とするんじゃないだろうか。

 フェアレディがそこにいるならば、その人をもっと知りたくなる。そこには他の女性との優劣の比量なんてものはない。

 素敵な言葉をこんな所で見つけるとは。
良いヒントを見つけた気がした午前四時でした。

  

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