冬の装い

ずいぶん寒くなった。いよいよ冬だな、と思う。突き刺すような寒風が肌に痛い。

寒いのはイヤだが、冬の装いは悪くない。
毛糸のセーターからなにから、これでもかというほど着込み、ダッフルコートですっぽり覆い隠す。やや着ぶくれを感じるものの、ぼくにはこのくらいが丁度よい。

細部もしっかり隠さなければならない。
まずは手袋。手袋は親指以外をまとめて覆える、ミトンの形になってるのがお気に入りだ。最近では、指の部分が開閉できるようになっており、小銭を取るのも手間取らない。

マフラーはなるべく長く分厚いのがよい。長めのマフラーを二重にし、それから巻き始める。首とあごをカバーし、ちょっと引っ張れば鼻まで隠せる。

ファーのついたフードがあれば耳まで暖かい。とはいえ毎日ファーは用意できないので、僕は耳当てを愛用している。首の後ろ側からつけるタイプの、男性向けのやつだ。

あとはニット帽があれば完璧だ。全身フワフワ、全身モコモコ。まるでマトリョーシカのような体型。動きにくいことこの上ないし、雪山にでも繰り出すのかと言われそうなスタイルだが、ぼくはこれが気に入っている。

だから冬は好きだ。


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