僕の知っているNP(JNP)

こんばんは、花粉症真っ只中の齊前です。
今回は、表題の通り。NPについてです。

僕が務めていた病院は国内で最大多数のNP(正確にはJNP)が所属する病院でした。3年目の2014年頃にはNP1期生が在籍しており、その姿をこっそり見続けていました。何を隠そう6年目の4月、進路を考える際に真っ先に選択肢として挙がってきたのはNPでした。(結果的には今の進路を選択しましたが)2020年3月の退職時点で9名はいたかと思います。
NPの黎明期を端から見ていた僕が、NPについて記すことは一定の意義があると思い記します。ただ、あくまで僕が感じた所感ということをここで強調しておきます。

当院におけるNP1期生は男女1名ずつの計2名でした。特に女性の方は当時経験年数20年以上の救急CNで熱意に溢れる方でした。NPを取得後も受け持ち看護師とともにアンビューを揉みながら呼吸器離脱困難な患者の入浴介助をしていたことを今でも思い出します。彼女たちの日々の積み重ねが今日の臨床におけるNPの基盤を構築したのだと思います。

僕が救命救急センターにいた2016年くらいから当院でもNPが増加し、よりNPが身近となりました。この頃には、NPは研修医と同じ2年間の研修を経て各々希望する専門科に配属されるようになっていました。循環器内科、心臓血管外科などに配置される方もいましたが、総合診療科を希望される方が大多数でした。また、日中の2次救急はNPが担当していました。何度か一緒に2次に運ばれてきた患者を対応しましたが、医師と遜色がないレベルの診療を側で見れたことは印象に残っています。

僕が退院支援看護師となってからは、NPと共に患者の退院支援について協議する機会が多くなりました。「生活」を熟知したNP(看護師)が診療をすることで、入院初日から患者のトータルコーディネートができ、それはそれはやりやすかったです。また、ICなどの病状説明も患者の反応を捉えながら行われるため、患者-医療者間の齟齬も少なかったです。

医師の評価も変わってきつつある印象でした。当初は、研修医のような存在として扱われている部分もありましたが、特に総合診療科を任されてからはNPをNPとして認識するようになってきたと思います。


ただ、僕がNPと共に働いていていくつか違和感を持っていました。それは、NPが看護部の管轄ではなかったということです。また、NP自身も自らの鍛錬のためか医師といることが多く、看護師のカンファレンスに参加する機会が少なかったことです。この点に関しては深く言及しませんが、NPのマネジメントについてはもう少し探求の余地があるような気がします。


NPはそろそろ次のフェーズに行く頃だと思います。黎明期を経てその母数を増やし、一部の病院では(医師の観察下において)診療科を任されつつある。日本におけるNPの制度を盤石にするためにも、研究は必要だと思います。ただ、NP(CNSも)は研究において深い造詣を有しているとは言い難い。
そういう意味でも看護研究者が彼らと連携し、新たな知見を世に出していく必要があると思います。


あの先輩に連絡取ろうかな。。。



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