偉大な先輩

ウチの院生は、ひとり一人とてもユニークで、そして何かしら芯のある人ばかりだ。最近歯が抜けたK23も、国家試験はさておき、とても強い信念を持っている。まあ、大学院に行こうなんて思う人はどこか何か人とは違うことを考えたり、自分でやりたいことがあるという人だろう。大学院生は大事な共同研究者であり、教育者である。今回もオンライン実習を強力に支えてくれている。学生を経験ない者だと思ってちょっとナメてる指導者ややたらと自分の考えに沿わそうとしているコントロール系の教員もいる中、

「学生っていうのは、最新の知識を持ってる人だと思ってるんですよね」

と、さりげなく発言の最中で学生への期待と尊重を持っているところにしびれた。学生はまじめだ。勉強してこなかったらベッドサイドにすらいけないというプレッシャーの中で必死である。最新の知識というのは医療的知識だけではなく、患者さんについても最新の情報を持っている。なんたってずっとそばにいるわけだから。学生のほうが知ってたり、患者さんの心情もつかんでいたりする。指導側は変に自分が導かないといけないと思わなくても良いし、学生以上の知識を持たねばならないと思いすぎて、逆に学生を窮屈にしてしまうことを自覚しないといけない。患者さんの理解というのは本当に深堀りもできるし、どこまでも広がっていく。指導というのは第三の視点を共有することだと思うので、この大学院生のように学生をリスペクトして学生の思考に伴走するのを楽しんでいきたい。

以上、院生自慢でした。

アカデミックスタッフ 山川みやえ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?