実習指導者の気持ち

最近はありがたいことに実習の指導をする機会が増えてきました。とはいっても病院での看護展開ではなく特別養護老人ホームの一日見学実習です。主な流れは

看護師とのラウンド

栄養士から食事の説明、実食

介護士の目線でのケアの見学

急変時の対応、生活相談員の役割

施設で行っている看取りについて

といった流れです。

病棟での回復期、療養期の実習を終えた学生さんたちと施設での療養について自分たちにとっても一緒に考える良い機会になっています。また学生さんにとっても介護士、栄養士、生活相談員と関わる機会を設けており普段はなかなかない機会になっているのではないかと思っています。

何度か学生さんと話しているうちに、ほとんど無意識ですが「看護師は生活を支えていく」と言っていることに気づき、自分自身も、しっくりきた感覚がありました。その時、新卒で働いていた病院の看護部長さん(当時)から「あんたたちは頭はいいけど看護に心がないよね」と言われたことを思い出しました。生意気だった自分では理解できていませんでしたが、なんとなく今やっていることと繋がったような感覚があり少し成長したように思えました。そんな経験から自分たちが研究をする意味を考えると論文はあくまで表現する手段で研究は人の生活を良くしていくためにあると改めて思いました。

最後に実習指導者の気持ちですがどうしても教えるという立場だと緊張してしまい、ちょっと不愛想になってしまいます。なので学生の皆さんは愛想の悪い実習指導者にあたっても「緊張してるんだな」と余裕をもって実習に臨んでもらえたらと思います。

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