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2023.2.15

Linkin Parkの”新曲”が出てますね。2003年の『Meteora』のためのセッションからの未発表曲とのこと。ビートルズやボブ・ディランの昔の未発表音源がいまだに出続けていて、それを買い続けている人の事がよくわかってなかったんだけど、こう言う気持ちなのか。そりゃテンション上がるわな。

The 1975のマット、ここからどうなってしまうのか…こっちはチケット買って待ってるんですけど〜〜〜〜〜〜〜〜

F1は開幕まで1ヶ月ちょっと。新車がぞくぞく発表されています。メルセデスは「バック・イン・ブラック」な新車。黒というか、色を塗っていないらしい。色を塗らずに2kgの軽量化らしい。ほかのチームもところどころ色を塗らない部分を残して軽量化していて、そんなことってこれまでなかったのに。それだけシビアなレギュレーションになっているということか。でもじゃあ全部黒にしたところが一番有利じゃねえか???

一昨日だけど、デイミアン・チャゼル『バビロン』を観た。

夢を抱いてハリウッドへやって来た青年マニーと、彼と意気投合した新進女優ネリー。サイレント映画で業界を牽引してきた大物ジャックとの出会いにより、彼らの運命は大きく動き出す。恐れ知らずで美しいネリーは多くの人々を魅了し、スターの階段を駆け上がっていく。やがて、トーキー映画の革命の波が業界に押し寄せ……。

モロに「インド版『ニュー・シネマ・パラダイス』」な『エンドロールの続き』、映画館が舞台の『エンパイア・オブ・ライト』、そしてスピルバーグの自伝映画『フィブルマンズ』と、映画をテーマにした映画が立て続けに公開されている。

上に挙げたものはまだどれも観ていないけど、その中でも一番メタ的で一番変なのがこの映画なんじゃないかしら。 狂ってる?それ、誉め言葉ね。

いや、褒め言葉じゃないんだよな。個人的にはあまり好きにはなれない作品でした。

このあたりの感想がしっくり来ています(特に北村紗衣さんの「キャンプさ」にまつわる考察はすごいピンときた)。ここから頑張って自分で言語化します。

まずは良かったところ。前半のハチャメチャな撮影現場のくだりは面白かった。ハチャメチャすぎるから。全体的に撮影のシーンは良かった気がする。何度もリテイクを重ねる天丼のテンポも、よくできたコントって感じ。

あと、汚物が出てくるところも面白かった。でも、具体的な汚物ではなく「露悪」みたいな部分になるとあまり乗れない部分が多かった。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』みたいなことをしたかったのかもしれないが、なんだかなあ、という感じ。あのトンネル内のフリークショーみたいなところも、最近のTikTok以降の「バックルーム」風ホラーって感じで、ちょっと元ネタがわかっちゃう感じがしてあまり怖さを感じなかった。

でもやっぱり、最後の時を経てのLAパートで一気に突き放された感じがしたんだよなあ。あの主人公が、ああやって許される感じ(許されてないのかもしれないけど)のポジションに落ち着くのがなんだか納得行かない。あの人の恋路をお金で一度切り離したのと、後もう一箇所(何だったか思い出せないや…)でもう戻ってこれない「悪人」の方に堕ちたんだな、とばかり思っていたので。ああなってしまった師匠(この人すごく良かったし悲しい話やね…)やああなってしまった友人、ああなってしまった恋人がいるのに、なんでお前が生き残るんだよ!!という。その悲しみを描いた映画なんです、と言われたら納得するかもだけど。

でも最後がチャゼルの「これがぁ〜〜〜!ぼくのぉ〜〜〜〜!やりたかったことでぇ〜〜〜〜す!!!」と言う満足げな顔がちらつく演出だったのと(これだけ歌舞ける人だったのね、というのは嬉しい誤算ではあった)、それまでにもチャゼルの「ぼく、こう思ってます」という主張が激しい部分にも「ん?」となっていたので、全然乗れず…。あの「演劇云々」のところとか、お前に演劇の何がわかるんだよ!!!という気持ちになった(僕も演劇を全然知らないのに。『ラ・ラ・ランド』で主人公のピアニストが全然やりたくない音楽をやらされているシーンがあって、それが必要以上に悲惨で滑稽に描かれていたからすごく覚えているんだけど、本当に自分が見下している文化をとことん見下しきってるよな、この人…というヤダミがあった。

まあ究極は、ぶっちゃけ『雨に唄えば』にそこまでの思い入れねぇよ…という点かな…。

あの師匠が言っていた「バウハウスに匹敵する進歩的な映画」にはなってないんじゃないかな。

ここまで書いといてなんだけど、1度観ただけであまり消化しきれていないところが多いので、めちゃくちゃいいコンディションのときにもう一度観たらもう少しは好きになれるかもしれません。

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