2023.3.31

思い出したかのように更新。

前の日記で宣言したように、最近は寝る前の1〜2時間は自転車を漕いで運動している。ただ、ここでの「寝る前の1〜2時間」というのは午前2時から3時を指していたり、途中ですき家に吸い込まれたりしているので、健康的な生活になったという実感は皆無に等しい。運動したからといって睡眠の質が向上しているわけでもなし、体重に大きな変化もなし、でもやるしかない。

ただ、どんなにサイテーにダラダラした一日でも、こうして自転車を漕いでいるときだけは考えがまとまったりするので、これからも続けたい。

こないだ小雨が降る中、家から一番遠いくらいのところで前輪がパンクしたときは全部やめてやろうかと思ったけど。

色々観たものがたまっている。

ダウ90000蓮見翔、ハチカイ警備員、オモコロ編集長原宿によるトークイベント「好きなセリフ発表会」を観た。

人生には誰だって、忘れられない「セリフ」がある。
テレビ、舞台、お笑いライブ、ホラー番組、YouTube、インターネットと、それぞれの場所で活躍する人たちが、それぞれの基準で「これはすごい!」と思った「セリフ」を教え合う一夜です。人生観に大きく影響を与えたセリフ、「ここでこんなの出る!?」と驚愕したセリフ、理由はないけど頭から離れないセリフ……。

タイトル通り好きなセリフをひたすら言い合うイベント。そうだ、これを観ていよいよ『愛がなんだ』を見る時が来たか…と思ったんだった。今週末のどこかで見よう。

それはそうと、これ自分だったら何を持っていくかを考えて、以下パッと思いついた5つを選んでみた。歌詞とか、生の人間の発言ではなく、あくまで「セリフ」として書かれたものを選んだ。

「And I.. Am... Iron Man」
(それなら…私は…アイアンマンだ)

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』より

言わずとしれたMCUシリーズ最大の名セリフ。『アイアンマン』第1作からの引用で完璧な円環構造に…という部分ももちろんアガるんだけど、このセリフの肝は「And(それなら)」という部分。この前のサノスのセリフ「I am inevitable(私は絶対なのだ)」を受けてのセリフ、ってところ。「お前がinevitableっていうんなら、俺の名前はアイアンマンだ!」というジョークなんですよね。彼の、常に軽口を叩いている軽薄なプレイボーイ、というキャラがこの「And」に詰まっている。最高。

「But to feel nothing so as not to feel anything - what a waste」
(何も感じないこと…感情を無視することはあまりにも惜しい)

映画『君の名前で僕を呼んで』より

オリバーが自分のもとを去ってしまい、寂しさを隠しきれないエリオに対して、父親がかける言葉。ここの場面、全部好きなんだけど。辛いとか悲しいとか、ネガティブな感情にもしっかり向き合っていいんだ(もちろん、逃げてもいいんだけど)。

「生きとったな」

映画『街の上で』より

これも場面ごと好きシリーズ。主人公の青が城定イハの家に泊まった際、翌朝に城定が言い放った言葉。前日の夜、急に「明日死ぬかもしれんしな」と言ったのは城定だが、そのことに大した意味はなく、この「生きとったな」にも大した意味はない。結局、眠ったあとに生きている状態で目覚めることってそんなに意味のないことなのかも知れん。

「ああ、ダンサーになりたかったんだ」

バナナマン コント「a guard」より

設楽演じる警備員・宮田が、仕事中にパニックになり、その場で「仕事辞めます」と言い出したあと、急に踊りだすという場面で言うセリフ。人はいつダンサーを志してもいい。

「命をのせて走るんだ。いちばん好きな車でいくのが当然だろう」

漫画『湾岸ミッドナイト』より

これはもう、ロマンですよね。

他にも色々みた。ダウ90000主催のライブ「あの子の自転車 vol.10」、Aマッソのライブ「滑稽」、映画ではポール・ヴァーホーヴェン『ベネデッタ』、ジェフ・フォイヤージーク『悪魔とダニエル・ジョンストン』などなど。積んでいた高島鈴『布団の中から蜂起せよ――アナーカ・フェミニズムのための断章』もようやく読んだ。

その中ではAマッソの「滑稽」は前評判がものすごかったので、割と身構えてみたのだけれど、それでもしっかりやべーって思えるすごいライブだった。

このインタビューの中で、

かねてからAマッソは現実味がないコンビだなと思っていたんですよ。虚構を感じるといいますか、ネタをしていてもスタジオでトークをしていても、中の人がいないんじゃないかと感じる瞬間があったんですね。

この発言がすごく腑に落ちた。ここまで「入れ物」感があるコンビもなかなかいないというか。だからKID FRESINOとのコラボライブも冷ややかな目でスルーしていたけど、あれも観たらちゃんと面白かったんじゃないかな。

(ツリー中略)

また、本当のところは別にして、こういう考察をしている人がいて、これはこれで素敵な捉え方だと思った。


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