2023.7.6

もう6月が終わり、つまり今年も半分が終わったということになる。やりたいと思っていたことの2割も達成できていない気がするので、頑張らなければいけないというつもりになる。でも実際はそんなことないので、やる気が出たときにやればいいだけの話である。

ジオゲッサー始めたよ

ジオゲッサー(GeoGuessr)をはじめてみた。このゲームの存在を知ったのはかなり初期のQuizKnockの動画であった。2017年11月公開。

このゲーム自体は2013年にリリースされているというから、今年で10年になる。それがここ最近また流行り始めているというのだからよくわからない。「流行り始めている」というのもぼくのYouTubeのアルゴリズム内だけの話かもしれない(Google Trendsを使って調べてみると日本での検索回数はたしかに今年に入ってから増えているが、世界的に見ると特に大きな増減はない)。

初めて1週間位だが、調子と運がいいときは世界マップでも40000点近い点数を出せるようになった。だけれどアメリカ国内の判別は全然つかないし、南米・東欧・アフリカは国を当てるのもままならない。日本マップは5分あればだいたい満点が取れるようになってきた。

ただこれは結構暗記ゲームの要素が強くて、文字や植生などの「知識」的な側面に加えて、「Google Street Viewの撮影に使われている車の色」「写真の画質」「出る国・都市/出ない国・都市」などゲーム内のシステムを用いた攻略法もあり、そこまで頑張って覚えるのかという疑問はある。なんだかそこまで行くとあんまりかっこよくない気がするんだよな。「フランスの市外局番は〜」とか「この文字があるということは〜」というのはまだ豆知識的に面白がって聞ける・覚えられるけど、ゲームのためだけの暗記を頑張る気にはあんまりならないなあ。

この1週間のプレイで一番興奮したのは、「Clue」という「写真の中に手がかりがあることは保証するが、そこから一歩も動けない」というプレイモードのときに、そこがベルギーとルクセンブルクの国境であることを見抜き、満点を取った瞬間ですね。

お笑いとヒップホップの距離感を考えよう

まずは、この曲のサーヤのリリックについて、軽く話題になっていました。

まあ、なんかいろんなものを内面化していそうなサーヤだし、さもありなんと言った感じだが、この意見に対してお笑いクラスタからの猛反発があったのが、なんかもうだめだなあという気持ちにさせられた。(というかあっこゴリラとASOBOiSMに思想面でのサーヤとの共通項なんてあまりないんじゃないか)。

フリースタイルダンジョンあたりから、やけに「落語」や「漫才」など、「喋り芸」と言う謎の共通項からお笑い芸人とラッパーを並列に語る動きというのはあって、事実両者の間での一定のリスペクトの交わし合いというのはあるだろうし、ファンだって被っているんだろうけれど、やっぱ全然わかりあえていない部分というのはあって、その部分に目が向けられないままに両者の距離ばかりが近づいてしまった感がある。

この動画とかは結構最悪で、永野の歪みきった「HIPHOP観」をD.Oが笑いながら受け流すという意味の分からない内容になっている(流石に全部見たわけではない)。

永野:ヒップホップって、素人が言うけど、ライセンスがあると思うんですよ。(中略)D.Oは言いにくい(だろう)からかわりに言うけど、(フリースタイルがうまい、みたいなのは)認めない!!

永野:酒の勢いで言いたいのが、あんまりやるもんじゃねぇと思うよ、普通のヤツは。まじでヒップホップって。「俺はこんなつらいんだYo!」とかって言うけど。わかるけど、君がつらいのは!ヒップホップじゃねえだろって毎回思うんすよ、僕。
D.O.:それもヒップホップの枠の一個に捉えなきゃしょうがないけど…
永野:(遮って)いやいやいや!待ってくれ!ヒップホップじゃねえそんなのは!
D.O.:そうでもないですけど!
永野:D.Oはそう言うかもしれないけど、優しいから。普通のナチュラルな大学行ったり、YouTubeのヒップホップていうの、それもって言うけど。俺は認めないというか。俺はヒップホップっていうのは3つであって、入れ墨入ってるか、刑務所行ってるか、XXXやってるしかない。それだけだろ!ヒップホップは!

これは多分永野がバカなのではなくて、そんなにヒップホップを好きじゃないからなんだと思うんだけど(つまりこの座組にはセンスがない)、でも多分これくらいの認識なんですよ、お笑いにおけるヒップホップっていうものの解像度って。

でもそのいっぽうで、入れ墨も入ってなくて、刑務所も行ってなくて、XXXもやってない人のヒップホップこそが至高、みたいなこともないわけで(この考え方を煮詰めるとCreepy Nutsの信者になる)。

あと、お笑いとヒップホップの関係性で言うと、最近出たRHYMESTERのアルバムに入ってる、スチャダラパーとのコラボ楽曲にアンタッチャブルヤマザキのガヤが入るという「Forever Young (ザキヤマ Remix)」のヒドさにも触れなきゃいけない!触れたくもない!面白くもかっこよくもない!!最悪だ!!

しかもなんでこれが7インチでカットされるんだよ!!

ちなみにRHYMESTERのアルバムは、新録曲のうちReiとのコラボ曲、hy4_4yhとのコラボ曲はいいと思った。つっても新録曲なんて4つしかないんですが。安倍晋三を「いい総理だった」と言うMummy-Dが「たとえニュースがウソを垂れ流しても」とラップしているところはヒヤヒヤしますが(ウクライナ侵攻についての文脈だけど)。

OZROSAURUS「Players' Player feat. KREVA」という事件

かつては

だがそれまでにしろオメーのラップごっこ
ここじゃ通用しねえオメーの学力も

OZROSAURUS「Disrespect 4 U feat. ZEEBRA」

マイナスのバイブスで茶々入れるやつはなんもわかっちゃいねーな

SEEDA「TECHNIC feat. KREVA」

と楽曲を通じてビーフを交わしていたOZROSAURUS(MACCHO)とKREVAがついに共演。両者ともにZORNと共演していたりと徐々にその距離は近づいていた二人だけど、まさかこんな瞬間が訪れるとは。これは、事件です。

MACCHOのラップは今年の「NOT LEGEND」もそうだったけれど、単語の1文字目のあと(小節間ではないところ)にブレスの位置をもってくるような独特のフロウにここに来てさらに磨きがかかっている。

そのお互いに進化を続ける姿勢がこのコラボにつながった、という姿勢はKREVAの「俺が俺じゃなきゃできないどんでん返し」というリリックにも現れている。

今年同じくかつてのビーフ相手と楽曲を発表したILL-BOSTINOも「お互い現役でいれてよかった」というようなことをインタビューで語っていた。歩みを止めず進み続けた者のみが見れる景色というのが、ヒップホップにはある。

ツール・ド・フランス2023開幕

去年まではTwitterで流れてくる断片的な情報とハイライト動画で追っていたけれど、今年からはお金を払ってフルで見ることにした。開幕から1週間も経っていないのに、もう終盤戦みたいな総合勢の争いが連日続いていて、毎日楽しませてもらっている。

笑顔が可愛いポガチャルを応援しています。今年頭の手首骨折からの復調ぶりが心配されていたけど、今日の第6ステージを見る限りは十分ヴィンゲゴーとも戦えそうなので、あと2週間ほど楽しめそうだ。

フランス国内では警官がアフリカ系の少年を射殺したことをきっかけにデモ、暴動が続いているが、ツール・ド・フランスは「国の威信をかけて」開催継続を目指すという。今日の第6ステージにもマクロン大統領が観戦に訪れていた。選手の安全と、なによりも公正な権力行使と政治を願ってやまない。

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