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amiiboカード開封の儀★もちもちモモチと38人の仲間(Day19)

どうも、ジャコウです!タイガが少し具合の悪い日が続いているので、しばらく低浮上な感じです。

さて今回は、忘れていた頃に届いたamiiboの開封話をお届けします。どうぞよろしく!

<3行目次>
・アミボー?アミイボー?ノンノン、アミーボ!
・amiibo開封でお気に入りを選べ!
・タイガ画伯のぷっくりモモチ!

・・・・・・・・・

■第1幕

仕事から帰って玄関のドアを開けると、道路工事が突然始まったかのようにドタドタドタっと地面を大きく揺らしながら足音が近づいてきた。

いつもの振動、聞き慣れたリズム、タイガの登場である。

「おとうさん!あみぼーきた!!」

今日は普段にも増して興奮している。

「なんかいっぱいあるぅう!はやくはやく!!」

そういいながらジャケットの端を掴みグイグイと引っ張ってくる。

まてまて、まだ僕は靴を脱いでる途中だぞ……

一刻も早くどこかへ連れていきたいのか、服をずっと掴んでいるので流石に動きづらい。これでは急ごうにも急げないのだが、当の本人はそれどころではないくらい息巻いているので、そのことに気づいてもいないだろう。服を引く手を優しく解きながら声をかけた。

「うがい手洗いしたらそっちにいくから、ちょっとだけ待ってな」

こうして今日も賑やかな夕べがはじまった。

・・・・・・・・・

身支度を済ませリビングに向かうと綺麗に何かが整列していた。よく見るとどうぶつの森のamiiboカードだった!

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(実際のそのときの様子)

興奮気味のタイガとそれに少し疲れ気味の妻から聞いた話をまとめると、どうやらこれは僕が仕事に行っている間に届いたらしい。

宛名が妻宛てだったので開封したところamiiboが出てきて、それを見たタイガは大興奮。中身がとってもとっても気になって「あけたくて、あけたくて、たまらない!」らしい。それを妻が僕が帰るまではダメだと制止していたものだから、玄関の開く音を聞いて飛び出してきたというわけだ。

そして、とはいってもタイガはまだまだ欲望みなぎるやんちゃな園児なので、ただただ黙って待つなど到底できなかったらしく、「カードはあけないけどならべてあそぶ!」という己の欲求スレスレを満たしにいこうとする商品ディスプレイごっこが緊急開催されていた。何回このカードの入った袋を並べたのか想像も付かない、妻の疲労の原因は間違いなくこれだ。

僕はといえば、そもそもamiiboカードをいつ買ったのか。全く身に覚えがなかった。

「これいつ買ったっけ?」

「私は知らないよ!」

「ぼくしらな〜い!」

妻もタイガも首を横に振る。ふむ、ということはやはり買ったのは僕か?

投げ捨てられたダンボール箱に入っていた納品書の明細をみると、そこには任天堂のオンライストアの名前が。そこで、スマホからサイトの購入履歴を見にいくと確かに僕が買っていたようだった…なんと今年の5月末に。

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5月末といえば、あつ森をタイガが始めたばかりな気がするので、僕は言われるがまま「よくわからないけどカード面白そう!」とノリで購入していたのかもしれない。

当時はあつ森が何かわかっていなかったし、いまでもamiiboとは何なのかはわりと理解が怪しいくらいなので、重要なものと認識していなかったのだろう。いまのいままですっかり記憶から消えていた。

でもカードは大好きだ!いまでも子どもの頃に買ったカードダスは持っている。もう30年前だというのに…そして、何がでるかわからないものを開けるのはワクワクする。

そんなわけで、約半年たって到着したどうぶつの森amiiboカードがいま目の前に並べられていた。

「タイガ、これ開ける?それとも──」

「あけたい!あみぼー、あけたい!!」

今日のタイガは食い気味だ。

「ちなみに、これアミーボって言うらしいぞ。英語の読み方わかりにくいけど」

「あみーぼ?」

「そう、アミーボ」

「あみぼー、あみーぼ、あみいーぼ?あみぼー、あみーぼ……」

タイガは単語を並べ替えながらブツブツと呟いた。アミーボを言い直すとゆうより、自分の好きな言葉を探してるだけなのかもしれない。

「アミーボね!でも、好きに呼んだらいいよ。これ全部で何個あるんだろう?」

「わかんない」

「一緒に数えよう?」

「わかった!」

タイガは気づいていない。この不自然な流れ。不意にモノを数える緊急クエストが発生するのは、数字に慣れさせたいキャンペーンを勝手にジャコウが開催しているからだということを。

隙あらば自分語りとtwitter界隈ではいわれているが、ジャコウは隙あらば数え魔なのだ。

「まず、緑色の袋からいこう!緑は第一弾だってさ。いくつある?」

「えっとぉ……」

タイガは並べてある袋に目を落とすと緑を探した。

「いちこ、にこ、さんこ、よんこ、ごこ!ごこ!!」

「OK!5個だね。次はオレンジ色の第二弾だ」

「オレンジいろのは……いちこ、にこ…あ、これもごこだ!」

「順調だね。そしたら最後、みずいろの第三弾は?」

「さんこ!!」

「ほんとだ」

「かんたんだよー!」

タイガは満面の笑みを浮かべていた。そして、第一弾から第三弾まであわせると全部で13袋あった。

「5たす5たす3で13だから。13回も袋を開けられるぞ〜!」

「やったー!」

ひとつの袋には3枚のカードが入っていると書いてあったので、39人の住人がいま全力で開封されるのを待機中だ。僕は重複しないことだけを祈った。

・・・・・・・・・

■第2幕

袋を開ける前にみんなの欲しい住人を確認することにする。

「タイガの欲しい住人はどれかな?この中から一つだけ選ぼう!」

スマホで住人の一覧を見せながら選んでもらう。

「う〜〜〜、どれにしよう……」

「ゆっくり選んでいいぞ」

「うん!」

とそこにどこからともなく妻も参戦してきた。

「私も選んでいい?」

「もちろん!」

それから5分ほどして決まったのが以下のとおり。

【第一弾で欲しい住人】
・タイガ :アマミン
・妻   :ハンナ
・ジャコウ:ライオネル

同じことを第二段と第三段でも行った。するとこうなった。

【第二弾で欲しい住人】
・タイガ :1ごう
・妻   :2ごう
・ジャコウ:ツバクロ

【第三弾で欲しい住人】
・タイガ :キッズ
・妻   :クリスチーヌ
・ジャコウ:アイダホ

なかなか個性的なラインナップ。タイガのアマミンは予想外だった。でも1ごうは納得。ずっと前から来て欲しいと言ってたもんな。この機会に出てもらいたい。

「お目当ての住人がでるといいな」

「うん!!」

「よし、みんなで開けよう!」

「やったーーーーー!!!!!!!」

ようやく開封にありつけたタイガはいつになく大声をあげていた。

「私も開けていい?」

「いいよ!それならこうしよ、タイガ5、妻5、僕3で」

そういってみんな好きなように規定の数だけ袋を取ると、各々好きなように袋を開けていった。

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みんなが開けたカードをシリーズごとに集めて並べ直すとこうなった。思っていた以上に賑やかだ。お世話になったパンプキングもいる。ただ残念ながら、タイガが欲しいと言っていた1ごうはいなかった。

タイガは不貞腐れてせっかくのカードを部屋いっぱいに撒き散らし始めた。すると突然、急に声をあげた。

「おとおさん!!!」

「ん??」

「モモチだ!モモチだよ!!!?」

そういって一枚のカードを拾って掴むと駆け足で見せにきた。忍者のような格好をしたうさぎ…間違いなくモモチだ。

タイガはモモチが気に入ったのか両手でカードを大切そうに掴むと、颯爽と机の方に駆け抜けていった。僕と妻は状況が飲み込めず、お互いにただ目を見合わせただけだった。

■第3幕

再びリビングにタイガが戻ってきたとき、右手にお絵かき用紙、左手にはモモチのカードとペンを握っていた。

「え、いまから何するつもり?」

「おえかきだよ!」

そういうと、僕のことなど気にせず絵を描き始めた。

どのくらい待っただろう。たぶん10分はかかったと思う。だけど、次々に線が描かれるさまが面白くて、時間を忘れて夢中に眺めてしまった。そのくらい魅力的だった。

こうして、普段ここまで絵を描いたこともないような奇跡の作品が誕生した。これだ。

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たれパンダみたいでとても可愛い…待っている間に描いた僕のどうぶつたちなど、そのまますぎてまったくつまらない。

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こうして、その日、僕ははじめて息子に敗北した。やるな我が子よ……おれの屍を越えていけ……グハッ(吐血)

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