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「チャートの魔法に掛かる」を考察する

トレードの際、自分のシナリオ、エントリーポイントがハマると、
チャートにシンクロしたような感覚に陥る時がある。
この感覚を言語化してみたい。

まず、MTF分析とGM分析。
リスクオンなのか、オフなのか。
どの通貨が強いのか。
相関関係はどうか。
どの材料が注目されているか。
時間帯での動きはどうなのか。
人気投票はどのように推移しているか。
プレーヤーの意図は何か。
大衆はどのような動きをしているか。
等を一通りチェック。

私の場合、上記を確認すると東京時間はどうしても観察の時間となってしまう。そしてロンドンやNYでは虎視眈々とエントリーポイントを吟味する。
今日のトレンドが出來て、得手不得手のチャート形状を各通貨チャートで選ぶことが出来るからだ。

私は主に逆張り思考のショートホルダーなので、一旦下落から上昇中のチャートを探す。
見つけると戦略立てに入る。
基点となるであろう下降ポイントを数パターン考察し、新規プレーヤー参入や指標等絡むタイミングだと、尚優位性が増す。

ポイントに到達するとすぐにはエントリーしない。
肉食獣が獲物を見つけても目を離さず狙いすまし、PAを見続ける。
ここからがチャートにダイブする感覚に陥る。
大口投資家のブルとベアの攻防をPAで読み取ることに全集中すると、頭の中でいくつかのストーリーが浮かび上がる。

今ブルが必死に上がっているけど、ベアが鉄壁を作って守っている。
お、ブルがラインを超えた。大きく上昇して大陽線付けそうだ。
おそらくベアがここから全集中で反撃に出るな。。。

そして私はSエントリーをします。
ここからはベアチームの一員として、この戦を見届けることになります。
ただ、終戦がないのでどこかで手を引く(Exit)することになります。
もちろんフィボやSRライン、Pivotを参考として利確ポイントを定めますが、やはりPAの攻防を見て直感で判断しています。
ダイブしている私の脳が「今日の地合いだとまだいける」「ここで手堅く離れておこう」のように、様々な考察をしながら、さらに直感で判断するのです。

不思議なことにこの直感でのExitは半分くらいは当たっています。
残り半分はさらに行ってしまう事もありますが、それは頭と尻尾はくれてやれ精神で後を引かないようにしています。というより、もう慣れました。(いっぱい機会損失してきたのでw)
半々の正解率はやはりチャートは50対50の確立で動くから、かもしれませんし、
私のダイブが切れた=ランダムウォークになった、とも言えるかもしれません。

この一連の現象を「チャートの魔法に掛かる」と言いたい。
自らシナリオ立てし、決断してエントリーしているのだから、当たり前の結果だろう?と思われるかもしれません。
しかし私はチャートが受け入れてくれていると捉えている。
この受け入れてくれている、という考え方が私は大事だと思っているし、大切にしたいマインドである。

私の哲学として、チャートは非情であると思っている。
絶対に手を差し伸べない。助けない。そもそも私の事など見ていない。
なのに万人を受け入れている。それ故にさらに非情である。

ゼロサムゲームという魑魅魍魎の世界で利益を確実に残すのは大変だ。
甘い気持ちで臨んでは、根こそぎ獲られてしまう。
しかし、獲る側に回ってしまうと頭からつま先までエクスタシーで満たされてしまう。
お金と直結しているゲームに勝利するからである。

注意すべきは魔法は解けるし、魔法を求めすぎてはいけない。


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