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Global Macro マーケットは大口投資家が動かしている

私たちが参加しているマーケットには外国為替をはじめ、米国株、コモディティ、債券、クリプトカレンシー、エキゾチック等多種に存在する。
ここでディープに思考を重ねていたことは

「誰がレートが動いているのか?」

これを読解するのに紆余曲折して時間を費やしてしまった。
トレードを始めたころは、銀行や信託会社、年金基金等の機関投資家、ヘッジファンド、大口個人投資家等知りはした。しかしどのくらい影響力を持っているかはイメージ出来なかった。
対して個人投資家はごまんといる。
実はこの人達も多少なりともチャートに影響を与えていると考えていた。

もしこの考えに腑に落ちている方がいたら、それはまずい。非常にまずい。
今すぐシフトチェンジすべきです。
論より証拠としてこちらを見てください。
これはS&P500のイントラデイ終盤のチャートになります。特に吟味しして引用したものではありません。
今日(4月17日日曜日)の直近のものがこの14日のチャートだっただけです。15日はGood FridayでNYは休場でした。

2022年4月14日2時50分(タイ時間)

上昇傾向だったのがある基点から若干下がっていった。
これはデイトレーダーがイントラデイ ラストで利確、もしくはその利確を狙ったショートホールダーのエントリーとみています。
ここで軽く意識したいのは出来高が900を超えている事。この出来高を積み上げたプレイヤーはおそらくデイトレード中心のファンド系と個人投資家。
その方たちの利確が主だと思っています。
これだけ売買結果がこの時間に出たことは、今日の利確ポイントはここという事の裏付けです。
それで動かせたのは8.6ポイントだけ。
このパターンはこの日に限らず平常時のイントラデイ ラストで起こる、ありふれたものになります。

ではこの日どれだけ取引があったのでしょう?

664points動き、174kもの出来高、つまり取引がなされた。
私はこの95%近くは機関投資家並びにファンドの取引によるものと考えています。
個人投資家がどれだけ一日何十回とEntry&Exitを繰り返してもこれだけのレートは動かせない。なぜなら資金流入がそれだけ満たせない。

じゃあ資金流入はいかほどか。
S&P500の一日の取引量は13.9兆円とも言われています。
ちなみに外国為替だと750兆円(レート125円換算)。
それだけでお判りでしょう。
私たちがどうあがいてロングだー!ショートだー!と意気込んでも、これだけの資金をマーケットに入れることは不可能。
つまり、チャートに大きく影響させることは出来ない。
それは踏まえたうえでトレードに臨むべきです。

ここまでで「当たり前のこと、改めて?」と思われるかもしれません。
そう、当たり前な事を敢えて申し上げました。
なぜなら私たちはトレードする際、大口目線でなく、自分目線でしかEntry&Exit出来ないから。
私たちはトレードする際に、Entry&Exitを自分で判断し、決断し、クリックします。
トレードはお金と直結した取引です。増えるも減るも金額がすぐわかるが故に、無数の感情が動かしているとも言えます。
例えばポジションの存続、チャートの逆行での怒り、悲しみ。利確の喜び。ファンダによる急騰暴落への一喜一憂。

しかしチャートはひとつの情報発信なだけです。それに一喜一憂しているのは、実は私たちの独りよがりな感情なのです。
ついつい自分目線となっていると断言している所以です。

そうではなく、大口投資家が個人投資家の損失を巻き上げる瞬間はどこか?
上昇もしくは下降だろうと思わせ騙しておいて、それをひっくり返す場所はどこか?
大口投資家にとって一旦の利確ポイント、エントリーポイントはどこか?
これらを総じて大衆心理を活かしたトレードである。と私は結論付けています。

その為に利用している手法はありません。すべて概念を用いてトレードすると私は考えています。
分かりやすく言うと売買のシグナルと言われているGC、DCや、RSIで買われ過ぎ、売られ過ぎ等の手法で売買する等全く考えていませんよ、って事です。

強くお伝えしたい事はスキルは下地。ファンダとテクニカルの様々な概念を取り入れて、航海の舵取りをすることでエントリー準備を行う。

私はこの考え方に変えてから勝率が40%から60%になりました。そして利益を積んでいます。負け率40%は数ピプスの損切で、RRRからするとプラスに傾いている。
この勝率60%の内訳としてショートとロングは80:20。圧倒的にショートで利確していることが多い。
上に上がるか、下に下がるかは50:50のランダムな世界で60%。
つまり優位性の高いほうにBet出来るようになった。

次回は、大口が支配するマーケットをどのように泳げばいいか?についてひとつずつひも解いてアウトプットしたいと思います。

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