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Global Macro 複雑なマーケットをシンプルに視る

前回まではテクニカルの話が続きました。
今回はGMの本質である、マーケットの相関について話します。

私は師匠からGMの概念をインストールしてもらった際、鳥肌が立った事を覚えています。
なぜならこんなに効率の良いトレードの考え方があるのか!!!と目から鱗出たぜぇ状態に陥ったからです。

それにはまずマーケットの相関を理解する必要があります。
大まかに分けると
外国為替
株式
債券
コモディティ
に分かれます。

これらはとても密接な関係にあります。
まず外国為替。ここでは分かりやすくドル円で説明させてください。
ドル円が上昇(ドルが買われて円が売られる)と米国株式市場並びに日本株式市場にプラスに働きます。
状況によってですが債券にもプラスに働きます。
反してコモディティにはマイナスに働きます。

つまり
外国為替は株式市場並びに債券と比例して動きます。
コモディティだけが半比例します。

これは教科書通りのセオリーです。
ちなみに仮想通貨は私はコモディティの部類に入ると考えています。事実、ファンダが入った際の動き方がコモディティと似ています。おそらくドルで売買されるからですね。(まだ仮想通貨に着手していないため、深くは追及しません)

では今回ウクライナロシア戦争でどのようにマーケットが動いたか、再確認してみましょう。
戦争開始後ドル円は様子見気味ですが若干下落。有事の円買いとドル売りが重なりました。
ドル売りはなぜ起こったかというと、金と石油が上昇したからです。石油は売買をドルで行います。石油を先物で買い占めるためにドルが払われた(実需要因)のも原因の一つです。

石油が上がった理由はロシアの天然ガス輸出規制が諸国で出たために、買いに入ったことも考えられますね。

その為に企業は経営する中で様々な資源、原料、輸送費等が上昇することになり、株式市場は需要が高まるために一瞬上昇するも下落しました。(アノマリーとして戦争が始まったら遠い地の株価が上がる。もしくは開戦で買い、終戦で売るとも言われます)。その後スタグフレーションを懸念→景気後退から中央銀行が引き締めを辞める?と甘い推測から株式指数は上昇しましたが引締め実行で下落。この頃には戦争相場は終わり、相手は金利と中央銀行に戻っています。

セオリーだと安全圏の債券が買われそうですが、インフレと戦争のダブルパンチで売られてFRBの引締めもあり、金利上昇。

ドル円に関しては戦争開始後しばらくして上昇。2か月で8円もの円が下落しています。
これについては本当に様々な要因がありますが、私は円安にする事でアメリカの経済を支えているのが真意なのでは?と考えています。

こう見直すと教科書通りでないので、柔軟に着眼して思考を深めないといけない。
と、ツラツラと書きましたが、ここからが本題。
このマーケット状況でどこが美味しいポイントか?
我々はトレーダーです。分析屋ではありません。
広く、そして深く追及する。それを活かす事がGMの醍醐味です。

偉そうに語っていますが、私はこの戦争マーケットに乗れず、爆損を出しました。
PDCAが甘く、深読みが出来ていなかった事が一番の敗因です。
金融マーケットを學び、歴史を學び、それを踏まえてどうカードを切るかを考えることをしなかった。
よってヘッドラインに踊らされて後手後手に。結果爆損を余儀なくされた次第です。

その為に見直した点は、
先入観を捨てる。
自分目線は悪である。
常に逆張りを取れるマインドでいる。
現状を把握して、半歩先を考察する。
株式以外は短期トレードを行う=マーケットにBetする時間は短いに越したことはない

でした。
マーケットが教えてくれたと信じています。

今回はとっつきにくい内容なので、参考書として本を紹介します。
紹介したからと言って、私には一円も落ちませんのでご安心を。

指南書

金融マーケットを知りたいならば、この一冊を読めば網羅出来ます。


もう一つ、本を紹介します。

一冊目が表舞台の指南書、こちらが裏の指南書です。
プレイヤーは誰か?そのプレイヤーがしたい事は何か?
それが大衆心理に繋がります。
それを理解して、あなたはどのように手を打ちますか?


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