1に1を掛けたら10になるコンテンツ -ポケモン feat.初音ミク Project VOLTAGE-楽曲編_1

この記事はCCS Advent Calendar 2023 裏 10日目の記事です。

 明日の人がいない……。
 前の記事はZukashunくん、【追悼】GUNDAM EVOLUTION 葬儀会場 です。

 残念ながらガンダム履修したことなし、映像作品も書籍もゲームもありません。ロボット系は激闘!カスタムロボ(Nintendo DS)ぐらいですね。
 版権の強いゲームだからこそ、そのコンテンツに興味ない人でも取り込める仕組みは大事なんでしょうかねぇ。バランス調整とか、課金しなくてもプレイヤースキルである程度どうにかできるとか。というかこういうのって搭乗/ゲームプレイそのものに課金が発生するもので機体は解禁条件こそあれど全部触れるもんだと思ってたけど、そうじゃないゲームもあるのね。

ごあいさつ

 皆さんこんにちは、glvntla(でんちゅら)です。今年もアドカレの季節ということで多数記事を書くことになってますが、忙しくて色々余裕がない現状といったところ。流石に師走と言うだけあります。
 ということで今非常にギリギリ(執筆開始:2023-12-09 21:04)。まあ急遽記事の題材を差し替えたということもあるんですけどね。取り敢えず時間もないので本編。

ポケモン feat.初音ミク Project VOLTAGE

 ポケモンを1とします。但しコンテンツとしての大きさがバカデカいので1の規模もバカでかいです。
 初音ミクを1とします。但しコンテンツとしての大きさがバカデカいので1の規模もバカでかいです。

 ポケモンと初音ミクを掛け合わせます。これをポケモン feat.初音ミク Project VOLTAGEとして、18タイプ全てに合わせたデザインの初音ミクと、ゲーム内のBGMやSEを使って貰った書き下ろしの楽曲18曲を用意します。

??

???

??????????????????????????

 馬鹿??? なんなのこれは。当然のように大変なコンテンツになってしまいました。なんだよこれ。自分が偶然ポケモンと初音ミクどっちも触れてるオタクですし(そんなの星の数ほどいるが?)、折角なので感想をまとめましょうという訳です。ですが、供給量が膨大な上に企画そのものが非常に長期戦。各タイプに合わせたミクの設定画に18週使い、1ヶ月開けて楽曲を週イチで1ヶ月、そしてまた間隔空けて……って何カ月単位なん??? でも正直1回で供給されるコンテンツのパワーがあり過ぎて、充分に時間を空けないとオタクが死ぬんですこれ。供給過多で疲弊してしまう。
 ということで、感想記事も随時出していった方がいいと判断。この記事では、現時点で公開されてる楽曲6曲を対象とします。タイプ別のミクとか現時点では未公開の楽曲とかは追い追いね。

 限られた執筆時間の中で相性がいい内容ですが、これ自体元々の構想から分割前提だったからね!

1. DECO*27  - ボルテッカー feat.初音ミク

 記念すべき1曲目、 DECO*27さんの「ボルテッカー」。1曲目からパワーがあり過ぎるというか、パワーは確かにあるんだけどそれ以上に存在するのは信頼感。変わらないなぁって感じ、いつ聞いても確かにDECO*27だと言うべきか。
 全体にポケモンの要素を組み込みつつ、ポケモンの主人公格であるピカチュウを主題に添えた曲。いや、DECO*27にピカチュウっていう既に供給溢れてるポケモンを渡したらそりゃ大変なモノが出来ますよ……。

 ピカチュウとトレーナー、そして代表技のボルテッカー。ミクのピカチュウはラブボです。トレーナーとして描写されてるからというのもありますが、むしろ因果関係が逆ですが、生きてる初音ミクですよね。生きてる初音ミクと、その相棒たるラブボピカチュウは代表技が命を削り取るボルテッカーなんですから。まー初音ミクが生きてるのは前提で、トレーナーとの絆の方が要素が強いですが。

 ところでこの楽曲、地味に珍しい"ピカチュウのキャラソン"です。まあ初音ミクも主体だけど。ピカチュウってポケモンの代名詞すぎるしアニポケだとサトシがいるしで、思ったよりピカチュウ本体に視点が当たることって少ないですよね。

「恋がビビビでチュチュチュが止まんない」
サビなのもあって非常に印象に残りますねこれ。

2. 稲葉曇『電気予報』feat.初音ミク

 2曲目、稲葉曇さんの『電気予報』、自分ニワカなので稲葉曇さんは歌愛ユキの印象しかなくて参加そのものがちょっと意外でした。2曲目からでんきタイプが被ってしまいましたが、被ったとて両者の良さは変わらない。

 ゲーム内で使われてるSEやBGMがまあ多く詰め込まれてます、多いし多すぎて逆に分からない(褒め言葉)。イントロ最後に入ってるレポート完了SEとかは分かりやすいですね。
 自分はポケモン好きとは言っても全作品やってる訳でもなく、且つ小中学生の頃は深夜に布団の中でやってたような身なので結構分からないSEとかも多いです。世代としては5世代(BW/BW2)ですね。この曲にはBW2のヒウンジムのBGMも入ってるらしいですが、聞いたとて分からん!となりました、分からん!!!

 電気予報という曲に違わず一枚絵もでんきタイプ中心なのですが、完全なでんきタイプ統一ではなくミミッキュなどもいます。後ろながら存在感のあるペリッパーですが、でんき4倍の彼は不意の放電で焦げたりしないのでしょうか。いるだけで雨を降らすペリッパーにとってでんきタイプは雨下の必中かみなりをタイプ一致で撃ってくる難敵なのですが……。ふうせんを持って4倍弱点のじめんを透かしているトゲデマルは彼をどう思ってるんでしょう。

3. 【ポケモン feat.初音ミク】 ミライどんなだろう / Mitchie M

 3曲目、みっちーさん。曲名といい、サムネといい、最新作であるSVよりバイオレット版のパケ伝、ミライドンさんの意匠ありまくり。最新作とあってプレイしない層からは知名度的にやや劣るかもしれませんが、ミライドンはドラゴンミクの相棒枠として抜擢されているので結果的に知られてはいるでしょうか。

 この楽曲、「3曲目にして正解がお出しされてしまった」楽曲です。Mitchieさんの書く曲調の楽しさをベースに、出演ポケモンが非常に多く、且つ歌詞はポケモンに絡めて言葉遊びがふんだんに盛り込まれてる。アニメの主題歌なんですよこれ。ゲームだけでなくアニメやポケスペといった複数媒体で展開されているポケモンの、中心になるターゲットはやはり子供でしょう。プレイヤーだった当時は子供だった人も多いでしょう、子供をターゲットにするポケモン、そのイメージに合致しています。
 アニメの主題歌というのはまさに子供向けにターゲティングされた楽曲ですし、ポケモンの姿として、子供たちを見てるんです。

 ホウオウはズルだろ!!!

4. ポケットのモンスター / 初音ミク (ピノキオピー)

 4曲目、ピノキオピー。

 きちんと泣く。
 これだけじゃどうしようもないので掘り下げます。

 VOLTAGE(正直ポケミクと言った方が伝わる)の提供プラットフォームは、Twitter、つべ、niconicoと、ポケミク公式サイトです。つまりゲームを主体とするコンテンツですがゲーム内で展開されている訳ではなく、むしろゲームをする子供達からはアクセスしづらいSNSやインターネット上に展開されているコンテンツということですね。企画としてのターゲットは、ポケモンをプレイしたことのある大人。
 それを踏まえた上で、お出しされたのがこの曲。子供時代の思い出を遺す大人たちへ。そんな感じ。思い出とか、今とか、これからとか、現実とか、自分の中に存在してるのかしてないのか、そこの境目などなく郷愁で殴られるような、そんな曲。鼻づまりが悪化します。
 実際のところ楽曲の公開順がいつ決まったのか、参加したPはお互いがどういう楽曲を書いててどういう順番で公開されるのかといったことを把握してるのかは分かりませんが、Mitchieさんがアニポケの主題歌を出してきた次の曲がこれです。子供の頃のワクワク感を想起させた次なんよこれ。こんなん温度差で風邪ひくて。

 ところで、ここまでの3曲は"ポケモンの世界観の中にいる住民"をベースとして書かれてるのに対して、この曲は"ポケモンの世界観を外から見てきたプレイヤー"をベースに書いてる曲です。先入観に囚われてた自分が悪いのですが、ポケモンというテーマを渡されてロールプレイングするのではなく人を書くんだな、と。勝手に衝撃を受けました。
 ですが、ピノキオピーの書く初音ミクってこうですよね。初音ミクって別に生きてはいないので。そう思うと衝撃を受けてる場合ではなく寧ろ当然の帰結って感じです。

5. 戦闘!初音ミク / Battle! (Hatsune Miku) - cosMo@暴走P

 5曲目、cosMoさん。cosMoパワーの効果により聴くたびにぼうぎょととくぼうが1段階ずつ上がります。

 暴走さんとなるとやはり高速高密度な楽曲の印象が強いですが、それに違わずバトルBGMを持ってきた感じ。ライバル、ジムリーダー、四天王、チャンピオンと各々印象に残ってるバトルは違うかもしれませんが、そうした要所となる戦闘、大事なポケモンバトルという感じの曲ですね。使ってるSE/BGMに明らかに5世代のポケモンリーグかチャンピオン戦かが入ってるんですけどどっちだろう……。

 ところで明確なサビがあるってよりは"濃い+少し静+濃い"みたいな構成で、物凄く密度が高いというか実際よりも短く感じる曲だなって思いました。音楽理論とか知らないけど実際はどうなんでしょう。

6. きみとそらをとぶ / feat. 初音ミク & 巡音ルカ (傘村トータ)

 6曲目、傘村トータ。クリプトン組ではありますが、初音ミク以外のボーカルも起用されるポケミク楽曲は初ですね? VOLTAGE公式は各タイプの初音ミクを公開していく中で他のクリプトンズへの言及は薄かったですが、カイメイやリンなどの他のメンバーも公式で出てるので別にミク限定ということはないですね。というか限定だったらそれはそれで問題だし?

 絵本。
 絵本です。
 絵本ですね。

 感想になってない気がするので具体性を上げます。ここまでトレーナー視点の曲をプレイヤー視点の曲が来てましたが、ポケモンの視点で1つの物語が構成される、そんな楽曲が来ました。自分の思想だとポケモンの考えてることって人間には分からないので、広義ポケ擬……? 逆だな、逆です。
 ポケモン同士の友情ですね。種族の差はあるんですけど不思議と種族を越えた繋がりが生まれるのは面白いです。

 種族としての本能かポケモンとして共通で何か意識するところがあるのか、進化という事象を分かってる感じがありますし、進化によって失われることがこの楽曲で描かれる物語の根幹にあります。物語なのもあってあまり書いちゃいけないんだよな、こんなの読んでるヒマあったら先に聴いて来い。

一旦終

 お疲れ様でした。既に6曲もと見るかまだ6曲しかと見るか、人それぞれでしょうが自分としてはコンテンツの供給が強すぎて非常に疲れました。やはり途中で切って良かった。18曲一気にやったら自分も読者も倒れる、そんなコンテンツですこれ。コンテンツは体力に余裕をもって、少しずつ摂取しましょう。
 追記雑多はないです。日が変わってしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?